今年はもうちょっと豆に製作記を・・・なんて始めた
2000系製作記ですが、9月になって第二回目。
twitterではちょこちょこ進捗を載せていたのですが、
だいぶ進みました。
前回の記事
2016.09
現状こんな感じです。
レストア着工前はこんなん。
多少実車の顔つきに近づいたのでは。
若干前回の記事と重複しますが、
主な改良箇所は下記のとおり。
・ライト(BONA西武用→銀河N017)
・表示板差し(クロポ7800用→BONAのP606=東武8000用)
・IR(モールド→トレジャーTTP213C=TKK8500用+0.4真鍮線)
・手すり(モールド→BONAのP606=東武8000用)
その他、貫通扉下にプラ材でディテールを追加したり、
オデコを丸く削り込んだり・・・。
後者については10年近く前、クロポキットの試作品発表の時から
オデコが四角いなーと気になっていたのですが、均一に削り込む自信がなかったので
一回はスルーしてしまったのです。
今回思い切ってやってみたら、かなり好みの顔に近づきました。
鉄コレの2000系はこの部分の丸みが非常に好ましいのですが、
屋根Rがクロポより僅かに深いようで(後述の屋根板流用で判明)、
これも影響しているものと推測。
続いての話は妻面に移るのですが、
その後の話をシンプルにするために2000系に関してざっくりオサライ。
細部も含めた形態分類は「とれいん」No.463(2013-7)の東武2000特集参照。
2101F~2110F
S36~37年に4連で新製、39年に2両増結、46年更に2両増結
39年、46年分はユニット間が幅狭貫通路、うち46年分のみ幅狭モニター・客窓隅四角
2111F~2114F
S41年に6連で新製、46年に2両増結
構成は2110までと同じながら、前面に補強板がつく。
2115~2120F(2115~2118は台車がDRC流れのFS334)
S43~45年に6連で新製、46年に2両増結。
貫通路は2114までと同じ、全車幅狭モニター?、全車客窓隅四角
ちょーざっくりですがこんな感じと思われます(誤りがあったら教えてくださいね)
今回ベースとしてるクロポのキットは
・客窓隅にRがあり
・前面運転台側のみに補強板がついている
なので2111~2114グループが該当しますが、これまた曲者ぞろいで
ナニワ製2111、2112=前面両側に補強板付き
日車製2113、2114=運転台側のみに補強板付き
この時点で日車製に絞られ、さらに
2113=貫通扉の表示板差しがノーマル
2114=表示板差しの上辺が低い変形版
なので、素直に作ると自ずと2113になります。
今回もその8連としました。
それでもなお、貫通路とモニターは全て幅広で成型されているため、
このあたりの改修が必要となります。
編成内訳は下記のとおり。
←中目黒 モハ2113+モハ2213+モハ2363+モハ2263
+モハ2563+モハ2663+モハ2313+モハ2413 北春日部→
紺色:主にディテールアップのみ
青色:ユニット間の貫通路幅狭化
水色:ユニット間の貫通路幅狭化
モニター屋根の幅狭化(屋根板を鉄コレ用に振替)
客窓隅のRを直角に削り込み
そんなこんなを踏まえての妻面の着工前。
前回完成時にも幅狭貫通路は再現したのですが、
P無し妻には本来貫通扉が付き、右側にはHゴム支持の戸袋窓があるのが正解。
このエラーが気になっていたのも今回レストアに踏み切る理由の一つでした。
2016.02
時計の針はぐっと戻り、前回の記事で前面加工を終えた直後の段階へ。
ディテールを全て削りましたが、プラ棒を用いた貫通路脇の柱は活かしました。
前述の戸袋窓を設ける部分は一旦窓を埋めました。
製作時期が重なる6000系と同一寸法ではないかと踏んで、
それの妻ガラスをはめ込みかけましたが、透明度が低い点、
隅Rの具合が気に入りませんでした。
近似の寸法でエボの103系妻ガラスを入れてみた様子。
一旦これで行くつもりになったのですが、やや幅が狭く見える点、
「営団車輛写真集」なる本に掲載の車内写真から判断するに
サッシ窓と極端に幅が違うわけでもなさそう、という点から
下記のとおり修正しました。
2016.07
結局アクリルガラスの利用は諦め、
プラペーパーを外周の大きさに切って貼った後、内側をくり抜くお得意の方法です。
これで寸法的には納得できたのですが、画像の状態ではまだ隅Rが気に食わず・・・
Rがより丸みを帯びるように作り直しました。
窓の下には戸袋の点検蓋が付くので、
マスキングテープで簡易テンプレート的にガイドを設けてから
虫ピンで彫りました。
あんまりすっきりできなかったな・・・
幌枠や窓枠も当初とても雑なつくりでしたが、
モールドを活かす幅広貫通路と極力仕上がりが揃うように工夫しました。
S46年増結車のモニター幅は当初他車と同じ幅でお茶を濁していましたが、
近年発売の鉄コレ屋根だといい感じにクロポと差が付くので、これを流用しました。
全長方向をほんのわずかに削るくらいで、ほとんど弄らずにクロポのボデーへ嵌ります。
屋根板をお譲り頂いた神領氏に感謝。
窓隅もS46年車のみ角窓に。
カッターの刃先で注意深く削り込みましたが、
ちと不満の残る仕上がり。
あとは、46年車のみ配管の引き込みがより
大きく持ち上がっているように見えたので、そのように作り分けました。
2016.08
お次は配管です。
母線が0.4mmの真鍮パイプ、
作用管が0.2mmの真鍮線、
鍵外し系がリード線と一部ランナー引き伸ばし線という構成です。
屋根板を別塗りするので、それを踏まえた構造にしました。
2016.08
妻ステップはBONAのP607(東武8000用)、
幌吊りは0.2真鍮線(突き出し具合が均一になるよう、ある地点に傷を入れておくと○)
鍵外しのカバー部分はランナー引き伸ばし線などで
適宜ディテールを追加の後
洗浄→プライマー塗布→下地のクレオスクールホワイト。
銘板(トレジャーTTP213-21)は剥がれやすいので、洗浄後にゴム系で接着。
塗膜で完全に固着させています。
一連番号は適当ですが、メーカーは日車蕨を選んでます。
IR本体は別塗りして後付けします。
このほうがルーバー周りに色が廻りやすいかなーと・・・。
2016.09
天井にもクールホワイトを吹き、マスクしてデコラのサバースアイボリーを塗りました。
GM28番にGM4番とMr.109番を足したんだったかな・・・?
どのみち貫通扉を塗るためにサバースアイボリーの調合が必要だったという理由も
あるのですが、初めて客室の中を塗装しました。
ガラスを入れた後、どのくらい見えるだろうか・・・?
貫通路の幌枠内側にもサバースアイボリーを吹いておき、
ゾルでマスキングの後セイジクリームを。
8191Fの時と同じGM28番ストレートです。
屋根はMr.305番に明るいグレーを混ぜた色、
モニターはMrの城カラー石垣色にMr65番を数滴混ぜた色で塗りました。
貫通扉はプラ板で自作しました。
断面を薄くするため0.3mm厚を使いましたが、
幌枠から引っ込み過ぎてもいけないので
3ピース構成としました。
すなわち外板・中板(大きめに窓抜き)・ベース(中板と同じサイズに窓抜き)とし、
ガラスを裏貼りするのです。
見えない部分は若干いい加減なつくり。。。
ここで屋根板をゴム系接着剤で固定しました。
鉄コレ屋根流用の車は塗装前に裏のリブを削っておきますが、
反りやすくなるのでご覧のような補強を入れてあります。
車体側の雨樋内側には0.5×0.5のプラ棒をスペーサーとして敷いておくと
屋根板がジャストの高さで嵌ります。
屋根が付いたらヒューズ周りと鍵外しの工作です。
主にリード線を用いました。
東武独特の鍵外しは枕木方向の棒が0.3洋白線、突き出ている棒が
BONAの割ピンです。
ここまで来たところで全体にスーパークリアー艶消しを吹きました。
無線アンテナはペアハンのを別塗りして取り付け。
てっぺんをやすりで少し削って低くしました。
ライト類は前述のとおりですが、
リムのメッキを活かすためクリア後の取り付けです。
レンズはヘッドライトのみ頭から1.2mm地点でカットして
裏からアルミ箔ステッカーを貼付。
表面に光沢クリア塗布→十分に乾燥後、裏面にゴム系塗布し
表面に傷がつかないよう綿棒で押し込みました(光沢~はテールも同様)
方向幕は改新車両のステッカーより。
2000用の六本木と3070用の中三依が欲しくて買ったw
顔に次ぐ見せ場。
資料がないなりにベストを尽くしてみた。
そんなこんなでフライングして遊んでます。
あとはガラス入れて内装と足回りを大規模に手直しして・・・
先は長いなー(´∀`;)
20000系、どこまでやろうか迷う。
パンタ周りの微低屋根、銀を傷めずにやってやれなくはないんだけど、
ちと塗り直したい感もあり。
剥がしたら最後、実車がいるうちには完成しないだろうなー・・・
つづく
2000系製作記ですが、9月になって第二回目。
twitterではちょこちょこ進捗を載せていたのですが、
だいぶ進みました。
前回の記事
2016.09
現状こんな感じです。
レストア着工前はこんなん。
多少実車の顔つきに近づいたのでは。
若干前回の記事と重複しますが、
主な改良箇所は下記のとおり。
・ライト(BONA西武用→銀河N017)
・表示板差し(クロポ7800用→BONAのP606=東武8000用)
・IR(モールド→トレジャーTTP213C=TKK8500用+0.4真鍮線)
・手すり(モールド→BONAのP606=東武8000用)
その他、貫通扉下にプラ材でディテールを追加したり、
オデコを丸く削り込んだり・・・。
後者については10年近く前、クロポキットの試作品発表の時から
オデコが四角いなーと気になっていたのですが、均一に削り込む自信がなかったので
一回はスルーしてしまったのです。
今回思い切ってやってみたら、かなり好みの顔に近づきました。
鉄コレの2000系はこの部分の丸みが非常に好ましいのですが、
屋根Rがクロポより僅かに深いようで(後述の屋根板流用で判明)、
これも影響しているものと推測。
続いての話は妻面に移るのですが、
その後の話をシンプルにするために2000系に関してざっくりオサライ。
細部も含めた形態分類は「とれいん」No.463(2013-7)の東武2000特集参照。
2101F~2110F
S36~37年に4連で新製、39年に2両増結、46年更に2両増結
39年、46年分はユニット間が幅狭貫通路、うち46年分のみ幅狭モニター・客窓隅四角
2111F~2114F
S41年に6連で新製、46年に2両増結
構成は2110までと同じながら、前面に補強板がつく。
2115~2120F(2115~2118は台車がDRC流れのFS334)
S43~45年に6連で新製、46年に2両増結。
貫通路は2114までと同じ、全車幅狭モニター?、全車客窓隅四角
ちょーざっくりですがこんな感じと思われます(誤りがあったら教えてくださいね)
今回ベースとしてるクロポのキットは
・客窓隅にRがあり
・前面運転台側のみに補強板がついている
なので2111~2114グループが該当しますが、これまた曲者ぞろいで
ナニワ製2111、2112=前面両側に補強板付き
日車製2113、2114=運転台側のみに補強板付き
この時点で日車製に絞られ、さらに
2113=貫通扉の表示板差しがノーマル
2114=表示板差しの上辺が低い変形版
なので、素直に作ると自ずと2113になります。
今回もその8連としました。
それでもなお、貫通路とモニターは全て幅広で成型されているため、
このあたりの改修が必要となります。
編成内訳は下記のとおり。
←中目黒 モハ2113+モハ2213+モハ2363+モハ2263
+モハ2563+モハ2663+モハ2313+モハ2413 北春日部→
紺色:主にディテールアップのみ
青色:ユニット間の貫通路幅狭化
水色:ユニット間の貫通路幅狭化
モニター屋根の幅狭化(屋根板を鉄コレ用に振替)
客窓隅のRを直角に削り込み
そんなこんなを踏まえての妻面の着工前。
前回完成時にも幅狭貫通路は再現したのですが、
P無し妻には本来貫通扉が付き、右側にはHゴム支持の戸袋窓があるのが正解。
このエラーが気になっていたのも今回レストアに踏み切る理由の一つでした。
2016.02
時計の針はぐっと戻り、前回の記事で前面加工を終えた直後の段階へ。
ディテールを全て削りましたが、プラ棒を用いた貫通路脇の柱は活かしました。
前述の戸袋窓を設ける部分は一旦窓を埋めました。
製作時期が重なる6000系と同一寸法ではないかと踏んで、
それの妻ガラスをはめ込みかけましたが、透明度が低い点、
隅Rの具合が気に入りませんでした。
近似の寸法でエボの103系妻ガラスを入れてみた様子。
一旦これで行くつもりになったのですが、やや幅が狭く見える点、
「営団車輛写真集」なる本に掲載の車内写真から判断するに
サッシ窓と極端に幅が違うわけでもなさそう、という点から
下記のとおり修正しました。
2016.07
結局アクリルガラスの利用は諦め、
プラペーパーを外周の大きさに切って貼った後、内側をくり抜くお得意の方法です。
これで寸法的には納得できたのですが、画像の状態ではまだ隅Rが気に食わず・・・
Rがより丸みを帯びるように作り直しました。
窓の下には戸袋の点検蓋が付くので、
マスキングテープで簡易テンプレート的にガイドを設けてから
虫ピンで彫りました。
あんまりすっきりできなかったな・・・
幌枠や窓枠も当初とても雑なつくりでしたが、
モールドを活かす幅広貫通路と極力仕上がりが揃うように工夫しました。
S46年増結車のモニター幅は当初他車と同じ幅でお茶を濁していましたが、
近年発売の鉄コレ屋根だといい感じにクロポと差が付くので、これを流用しました。
全長方向をほんのわずかに削るくらいで、ほとんど弄らずにクロポのボデーへ嵌ります。
屋根板をお譲り頂いた神領氏に感謝。
窓隅もS46年車のみ角窓に。
カッターの刃先で注意深く削り込みましたが、
ちと不満の残る仕上がり。
あとは、46年車のみ配管の引き込みがより
大きく持ち上がっているように見えたので、そのように作り分けました。
2016.08
お次は配管です。
母線が0.4mmの真鍮パイプ、
作用管が0.2mmの真鍮線、
鍵外し系がリード線と一部ランナー引き伸ばし線という構成です。
屋根板を別塗りするので、それを踏まえた構造にしました。
2016.08
妻ステップはBONAのP607(東武8000用)、
幌吊りは0.2真鍮線(突き出し具合が均一になるよう、ある地点に傷を入れておくと○)
鍵外しのカバー部分はランナー引き伸ばし線などで
適宜ディテールを追加の後
洗浄→プライマー塗布→下地のクレオスクールホワイト。
銘板(トレジャーTTP213-21)は剥がれやすいので、洗浄後にゴム系で接着。
塗膜で完全に固着させています。
一連番号は適当ですが、メーカーは日車蕨を選んでます。
IR本体は別塗りして後付けします。
このほうがルーバー周りに色が廻りやすいかなーと・・・。
2016.09
天井にもクールホワイトを吹き、マスクしてデコラのサバースアイボリーを塗りました。
GM28番にGM4番とMr.109番を足したんだったかな・・・?
どのみち貫通扉を塗るためにサバースアイボリーの調合が必要だったという理由も
あるのですが、初めて客室の中を塗装しました。
ガラスを入れた後、どのくらい見えるだろうか・・・?
貫通路の幌枠内側にもサバースアイボリーを吹いておき、
ゾルでマスキングの後セイジクリームを。
8191Fの時と同じGM28番ストレートです。
屋根はMr.305番に明るいグレーを混ぜた色、
モニターはMrの城カラー石垣色にMr65番を数滴混ぜた色で塗りました。
貫通扉はプラ板で自作しました。
断面を薄くするため0.3mm厚を使いましたが、
幌枠から引っ込み過ぎてもいけないので
3ピース構成としました。
すなわち外板・中板(大きめに窓抜き)・ベース(中板と同じサイズに窓抜き)とし、
ガラスを裏貼りするのです。
見えない部分は若干いい加減なつくり。。。
ここで屋根板をゴム系接着剤で固定しました。
鉄コレ屋根流用の車は塗装前に裏のリブを削っておきますが、
反りやすくなるのでご覧のような補強を入れてあります。
車体側の雨樋内側には0.5×0.5のプラ棒をスペーサーとして敷いておくと
屋根板がジャストの高さで嵌ります。
屋根が付いたらヒューズ周りと鍵外しの工作です。
主にリード線を用いました。
東武独特の鍵外しは枕木方向の棒が0.3洋白線、突き出ている棒が
BONAの割ピンです。
ここまで来たところで全体にスーパークリアー艶消しを吹きました。
無線アンテナはペアハンのを別塗りして取り付け。
てっぺんをやすりで少し削って低くしました。
ライト類は前述のとおりですが、
リムのメッキを活かすためクリア後の取り付けです。
レンズはヘッドライトのみ頭から1.2mm地点でカットして
裏からアルミ箔ステッカーを貼付。
表面に光沢クリア塗布→十分に乾燥後、裏面にゴム系塗布し
表面に傷がつかないよう綿棒で押し込みました(光沢~はテールも同様)
方向幕は改新車両のステッカーより。
2000用の六本木と3070用の中三依が欲しくて買ったw
顔に次ぐ見せ場。
資料がないなりにベストを尽くしてみた。
そんなこんなでフライングして遊んでます。
あとはガラス入れて内装と足回りを大規模に手直しして・・・
先は長いなー(´∀`;)
20000系、どこまでやろうか迷う。
パンタ周りの微低屋根、銀を傷めずにやってやれなくはないんだけど、
ちと塗り直したい感もあり。
剥がしたら最後、実車がいるうちには完成しないだろうなー・・・
つづく