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一粒のタイル2

平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるからです。(マタイ5:9)

原爆資料館の「平和のキャラバン」に込められた願い

2023-05-20 06:47:23 | 平和への道
 G7サミットが広島で開かれて、首脳たちが広島の平和公園を訪れたことは、大変に良いことだったと素直に思います。しかし、G7首脳はウクライナ国民の側に立ち続けるとツイッターで決意表明したバイデン大統領が、「平和のキャラバン」の絵の前で署名している写真を用いたことは、この絵に込められた願いを理解していないという点で、とても残念に思います。





 広島原爆資料館の東館の入口横にある平山郁夫さんの「平和のキャラバン・東(太陽)」の絵は、東西冷戦の時代に西側と東側が歩み寄って一つになることを願って描かれたものであり、もう一つの絵と対になっています。もう一つの「平和のキャラバン・西(月)」は本館を挟んだ反対側の国際会議場の方にあります。東西の歩み寄りを願う絵の前でロシアとの対決姿勢を明確にするなど、全くおかしなことです。



 この絵は縦・横それぞれ21ブロックあり、それぞれのブロックには12×15=180個のタイルがはめ込まれていますから、全体では180×21×21=79,380個のタイルが使われています。このタイルは、つくば科学万博(1985年)の国連平和館で販売されて、購入者は自分の名前を刻印してもらい、その場でロボットアームによってはめ込まれました。そして、つくばから広島の原爆資料館に移設されました。



 この絵の中心にあるラクダの足には私が購入した「S.KOJIMA」のタイルが、はめ込まれています。私の名前を刻んだタイルがいつも原爆資料館の中にあることと、タイルの位置が左右の中心にあることに、私は特別な意味を感じていて、このことが「平和のために働きたい」という私の思いを支えています。

 世界のリーダーたちは、どちらか一方の側に立つのではなく、もっとウクライナとロシアが歩み寄ることができるように働くことは、できないものでしょうか?プーチン大統領のことを思うとそれが難しいことは分かります。しかし、二つで一つの平山郁夫さんの「平和のキャラバン」の対の絵は、歩み寄りを強く促していると、原爆資料館の中のタイルを自分の分身だと思っている私は感じています。
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