案の定、彼のノーベル文学賞受賞は賛否両論だという。特に名のある文学者あたりの反発が強いらしい。しかし、毀誉褒貶は彼の人生らしくていい。1960年代の初めから、その時代のアメリカ社会を、鋭い感性で表現した詩と音楽でプロテストし続けた。
2005年にマーティン・スコセッシ監督が、ボブ・ディランの半生を描いたドキュメンタリー映画「ノー・ディレクション・ホーム」にも、称賛と批判、共感と反発を繰り返しながらも独自の道を進むボブ・ディランの姿が描かれている。
僕がボブ・ディランの音楽に初めて触れたのは、高校時代の終り頃。「風に吹かれて」もよく聞いたが、その頃一番好きだったのが下の「Don't Think Twice,It's All Right」(邦題:くよくよするなよ)だった。大学に入ってからリリースされたのが、「Like a Rolling Stone」。今日では、ボブ・ディランのベスト10などではだいたい1位になるのがこの曲。しかし、当時はこの曲も賛否両論、評価が分かれていた。僕も含め、フォークソングのアコースティックなサウンドが好きだったファンは、このフォークロックが好きになれなかった。仲間だったジョーン・バエズやピート・シーガーらが、ボブ・ディランと袂を分かって行ったのもこの頃だった。同じ頃、バリー・マクガイアの「明日なき世界(Eve of Destruction)」が世界的なヒットになったように、ボブ・ディランもそれまでの表現方法では伝わらないと思ったのかもしれない。
それから50年以上経った今日、僕も「Like a Rolling Stone」が妙に懐かしい。スコセッシの映画から、この曲のイントロが流れてきた時、熱いものが込みあげたものだ。
▼Don't Think Twice,It's All Right
▼Like a Rolling Stone
2005年にマーティン・スコセッシ監督が、ボブ・ディランの半生を描いたドキュメンタリー映画「ノー・ディレクション・ホーム」にも、称賛と批判、共感と反発を繰り返しながらも独自の道を進むボブ・ディランの姿が描かれている。
僕がボブ・ディランの音楽に初めて触れたのは、高校時代の終り頃。「風に吹かれて」もよく聞いたが、その頃一番好きだったのが下の「Don't Think Twice,It's All Right」(邦題:くよくよするなよ)だった。大学に入ってからリリースされたのが、「Like a Rolling Stone」。今日では、ボブ・ディランのベスト10などではだいたい1位になるのがこの曲。しかし、当時はこの曲も賛否両論、評価が分かれていた。僕も含め、フォークソングのアコースティックなサウンドが好きだったファンは、このフォークロックが好きになれなかった。仲間だったジョーン・バエズやピート・シーガーらが、ボブ・ディランと袂を分かって行ったのもこの頃だった。同じ頃、バリー・マクガイアの「明日なき世界(Eve of Destruction)」が世界的なヒットになったように、ボブ・ディランもそれまでの表現方法では伝わらないと思ったのかもしれない。
それから50年以上経った今日、僕も「Like a Rolling Stone」が妙に懐かしい。スコセッシの映画から、この曲のイントロが流れてきた時、熱いものが込みあげたものだ。
▼Don't Think Twice,It's All Right
▼Like a Rolling Stone
なるほど、村上春樹は読んだことはないですが、川端康成や三島由紀夫の世界なんかとは趣は違うでしょうね(笑)
「Don't Think Twice,It's All Right」は初めて聞かせていただいて訳詩も読んでみました。
あれwikiにピーター・ポール&マリーが同年にヒットさせた書いていますね。
やはりあの曲だったのか!似ていると思いました。
映画「ノー・ディレクション・ホーム」は観たいですね。
私はボブ・ディランも影響を受けたという「我が祖国」(This land is your land)を作ったウディ・ガスリーの伝記的映画をテレビで見入りました。
どうやらプロテストソングはここにはじまったようですね。
ボブ・ディランは反戦歌から日本で言ったらオッペケペみたいな歌まで作っているように思います。
そのまた影響を受けた日本ではプロテストソングは学生運動とともに消えていった気がします。
しかし、若い頃は皆「風に吹かれて」にしろ「500マイル」にしろ反戦歌とも知らずファッション感覚で口づさんでいた気がします(笑)
しかし、つまらない文章をだらだら書くよりは、直感的な短い言葉で表現する詩の方が、芸術のレベルは高いのかもしれませんよ(笑)
「Don't Think Twice,It's All Right」はピーター・ポール&マリーのバージョンの方がラジオで聞く回数は多かったと思います。私もPP&M版も大好きです。
「我が祖国」はフォークコンサートの定番の締めでしたね!
演歌師たちが活躍した明治・大正の頃から、社会風刺としての歌は日本の方が早かったのかもしれませんね。
学生たちも今は、60年代のようにアンチ・エスタブリッシュメントじゃありませんから、プロテストソングの必要がないのでしょうね。
快挙ですよね。
歌手風情がとスノッブな作家たちが異論を唱えたいのでしょうね。
ノーベル賞選考委員もいいセンスしています。