先週に引き続き、今日はまた母と一緒に「男はつらいよ40周年記念上映」を見に行った。今週の上映は第12作の「私の寅さん」。先週と同じように開店前のパチンコ屋の店先にたむろする人たちを横目で見ながら歩いて行くと、なんと映画館(電気館)の前にも大勢の人たちが待っている。なんだろうと思いながら近寄っていくと、阪神タイガースのハッピを着た人が何やら案内をしている。聞き耳を立ててみると、今日は阪神デパートのお客様招待の映画上映会らしい。おかげで今日の会場となった3Fのシアターは150ほどの席が満員に近かった。ほとんどが高齢者で上映中も笑い声、話し声が絶えない。それはそれで活気があっていいのだが、あっちこっちで携帯電話のベルが鳴るのには参った。今回も熊本でロケが行われた作品で、35年前の阿蘇や熊本市内や熊本城内の風景が映し出された。ちょうど長男が生まれた頃の風景を今そこにあるように見るのは何だか不思議な気分だった。先週見た「寅次郎わが道を行く」とは明らかに異なり、デジタル感のない、しっくりと来る映像だったので、念のため後で劇場の方に確認したら、やはり今回はリマスターしていない昔のままのフィルムだそうだ。やはりこちらの方が「映画を見たッ!」という気がする。
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