徒然なか話

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文豪の道

2023-03-01 20:56:26 | 世相
 今日から3月。恒例の氏神様への朔日詣りで藤崎八旛宮へ徒歩で行った。実はこの道、僕は勝手に「文豪の道」と名付けている。道々、文豪ゆかりのスポットを通るのである。

まずは新坂下り口。明治29年、五高に赴任するため池田ステンショ(現上熊本駅)に降り立った夏目漱石が人力車でここにさしかかり、眼下に広がる熊本の市街地を初めて眺めた地点である。


漱石内坪井旧居パンフレットより


漱石内坪井旧居(熊本第五の旧居)


内坪井旧居で生まれた長女筆子と鏡子夫人(内坪井旧居パンフレットより)



壷井橋から広丁通りを真っすぐ進み、藤崎宮の表参道へ入る。楼門をくぐり拝殿で朔日のお詣りをすませる。



帰りは表参道の途中で右折、漱石北千段畑旧居(熊本第六旧居)の前を通る。



子飼商店街からの道(八雲通り)に出て3号線を渡ったところにある種田山頭火が得度した報恩禅寺に参る。


この後、八雲通り沿いに漱石合羽町旧居(熊本第二旧居)跡があったのだが、今ではその痕跡もなし。


八雲通りを進み最後は小泉八雲の坪井西堀端旧居(熊本第二旧居)跡で記念碑を見て帰る。

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4 コメント

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Unknown (小父さんA)
2023-03-01 21:33:47
あれっ、うろ覚えですが松山の教鞭をとっていた漱石をモデルにした小説もありませんでしたかね?

手紙によると、松山もいやになったんですか?

熊本第五の旧居~千段畑旧居(熊本第六旧居)~合羽町旧居(熊本第二旧居)跡前を歩いて通り抜けるということは引っ越し先が離れていないのですね。

勝手なイメージですが極度の神経質だったのかと思ってしまいます。
何が原因だったのでしょうね?

種田山頭火は句は魅力的ですが、飲んべ位で好き勝手な人生を送った気がします。

人の人生を辿ってみるといろんなことが分かりますね。

ちなみに私なんぞ、平平凡凡すぎる人生だったのかと思ってしまいます。

有難うございました。
Re:小父さんA様 (FUSA)
2023-03-02 11:06:11
松山を舞台とする小説は「坊っちゃん」ですが、その中のエピソードは熊本時代のものも多く含まれているといわれます。松山には1年しかいなかったんですが、熊本は4年3ヶ月ですから当然と言えば当然でしょうけど。

漱石は当初から自らの教師としての適性に疑問をもっていたらしく、それはストレスとなってもともと胃弱だった漱石の体を痛め続けるんですね。

引越し癖は本人や夫人の都合もありますが家主側の都合もあり、近場を転々としています。おかげで私なんかはゆかりの地を周るのに好都合です(^^♪

山頭火の会が熊本にもいくつかあり、私も参加したことがありますが、彼の自由律俳句の評価とは別に、熊本での彼の人間的な評価は概ね低いようです(笑)
一方、奥様の咲野さんの評判はいいですよ。
FUSAさまへ (くりまんじゅう)
2023-03-02 15:02:25
今朝のNHKBS-Pで放送があった『プレミアムカフェ』の番組で グルメであった
鴎外と漱石の食べてきたものや 家族が語る文豪2人の 食にまつわる特集がありました。

ちらちら見つつ家事をしましたので今夜真夜中にある 再放送をじっくり観るつもりです。

この番組は20年ほど前の再放送で 朝観たところしか今は書けませんが 
美食家であった漱石の 熊本時代の話や英国留学の話

↑写真の漱石の孫にあたる筆子さんが
父が愛したぬか床を今も大切に使っており
嵐山光三郎さんが筆子さんが漬けたぬか漬けをご馳走になったり
ハイカラ漱石が 当時作らせたアイスクリームを同じ手法で作って食べたりしていました。

20年も前に撮ったドキュメンタリーですから 今までにも何度か放送されている
と思われ
FUSAさまはすでに観ておられるかもしれませんね。
熊本時代の逸話もいくつか語られていました。
今夜12時からの再放送を私は楽しみにしています。
Re:くりまんじゅう様 (FUSA)
2023-03-02 22:25:14
今朝のプレミアムカフェご覧になりましたか!
私は以前一度見た記憶がありますが、今日は途中から見ました。

だいぶ前に貴ブログにコメントさせていただいたような覚えがありますが、漱石の羊羹好きの話がありましたね。寺田寅彦の随筆の中に書かれた羊の肉を煮込んだ料理を漱石が好んだという話だったと思いますが、やはりロンドン留学経験もあってグルメですよね。日本食文化の欧米化をリードしたという面はあるのでしょうね。

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