徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

民謡「田原坂」のむずかしさ!

2013-05-24 13:49:50 | 熊本
 先日、植木文化センターで行われた「民謡 田原坂 全国大会」では全出場者の歌を見せていただいたが、正直な感想を言うと、僕自身が高得点をつけたいと思った出場者はほとんどいなかった。おそらく僕が抱いている「民謡 田原坂」のイメージと合わなかったのだろう。そんなことを思っていたら昨日、この大会の実行委員長でもある本條秀美さんからいただいたメールの中に「田原坂を一生懸命歌っていただいているのを聞いていて、この唄を表現するのは本当に難しいな~・・・」とあり、あ、やっぱりそうなのかと思った。「民謡 田原坂」自体は全国的にもよく知られ、歌った歌手も多い民謡の一つだが、それが「民謡 田原坂」の性格を曖昧にしている原因のような気がする。詩の内容が内容だけに朗々と歌い上げたい向きもあるだろうが、もともとお座敷での戯れ唄が起源。おそらく何らかの形で西南戦争に関わった人が、歳をとってから、自分たちの若かりし頃の姿をちょっぴりヒロイックに脚色して歌にしたものだと思われる。西南戦争が終わって20年かそこら経ってから生まれた歌だから、ちょっと冷めた視点があったはずだ。そこら辺の話は、郷土史家であり僕の中学の同級生でもある勇知之さんの講演録をご参考まで。

郷土史家 勇知之氏講演(PDF形式)

映像は大河ドラマの邦楽指導などでおなじみの本條秀太郎さんや本條秀美さんなど本條流一門の演奏



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