この写真は戦時中、それも戦況が悪化の一途を辿り、風雲急を告げていた昭和19年もしくは20年に撮られた写真である。写っているのは熊本師範学校女子部附属国民学校(現在の熊大附小の前身)の全校生徒および全職員。場所は新堀町にあった頃の加藤神社鳥居前の階段。僕の母が赴任して間もない頃であるが、あまり詳しい状況は憶えていないという。当時、この小学校の校舎は、現在は藤園中学校・城東小学校がある場所にあり、そこから全校で歩いて錦坂を登り、加藤神社で戦勝祈願でもしたのだろうか。
このあどけない小学生たちは僕たちのずっと先輩にあたるが、一人一人の顔を眺めていると、間もなくやってくる敗戦そして戦後の混乱の時期に、みんなどんな人生を送ったのだろうかという感慨が湧いてくる。
このあどけない小学生たちは僕たちのずっと先輩にあたるが、一人一人の顔を眺めていると、間もなくやってくる敗戦そして戦後の混乱の時期に、みんなどんな人生を送ったのだろうかという感慨が湧いてくる。