徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

熊本地震から8年

2024-04-14 20:48:02 | 熊本
 今日で熊本地震の前震からちょうど8年。2日後の本震ももちろん凄かったが、前震もほとんど同程度の揺れで生まれて初めて経験する激震だったのでより印象深い。本震時はある程度の覚悟ができていたように思う。前震は夜9時を過ぎていたので翌朝になって初めて被災状況を知ることになったが、わが家から最初に目に入った惨状が下の写真。瀬戸坂を挟んで向かい側に建つF氏宅。西南戦争時の弾痕が残るというこの家は、この辺りでは珍しい「むくり屋根の家」として地元で知られた旧家である。南側が崖になっていて見事な石垣が積み上げてあったのだが、地震によって無残に崩落してしまった。
 8年経った現在の状況と写真を2枚並べてみた。


熊本地震直後のF氏宅(むくり屋根の家)


8年経った今日現在のF氏宅

 自分自身の中でも熊本地震の記憶が風化しつつあることは否めないが、この記念すべき日に当たり、当時のブログを読み返し、記憶を新たにしたいと思う。

≪2016年4月17日の記事≫
 二晩を車中で明かしたが、昨夜は雨の予報もあり、94歳の母にとってこれ以上は無理と判断し、僕らもさすがに疲れたので、姉婿の親族が経営する保育園の一室に泊めてもらい食事まで提供してもらった。おかげで母もだいぶ元気を取り戻したようで、僕らも睡眠不足はだいぶ解消した。
 ただ、やはり水が出ないのはこんなに不便なものかということを実感した。いまだに余震は続いているが、明日には水道も復旧の見込みだというし、一日も早くふだんの生活に戻りたいものだ。
 今日の午後、車の給油に行ったが、スタンドは軒並み売切れで給油をあきらめ、帰ろうとしたが、今度は道路の大渋滞に巻き込まれた。どうやら、水、食料ほか生活用品を求める人々が売っている店を探し回っているようだ。今までの各地の大地震などで散々同じようなことが発生したはずなのだが、その経験は災害対策のなかに活かされないのだろうか。

 下の歌「ふるさと」は嵐の熊本地震復興応援メッセージソングとしても歌われた。
 作詞は熊本県天草出身の小山薫堂さん。
作詞:小山薫堂 作曲:youth case