徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

御衣黄桜の季節

2024-04-02 21:30:29 | 季節
 明日は「桜流しの雨」が降るらしいので、花見は今日がピークだったかもしれない。熊本城内の桜を見て回った後、三の丸漆畑の御衣黄桜(ぎょいこうざくら)の様子を見に行った。なんと花がもう開き始めているではないか。開花がおくれたソメイヨシノを待っている間に、御衣黄桜はじっと出番を待っていたのだろう。僕はこの御衣黄桜がソメイヨシノ以上に好きだ。あの萌黄色がたまらない。
 御衣黄桜といえば、夏目漱石の「虞美人草」に登場する「浅葱桜(あさぎざくら)」は御衣黄桜のことだという(諸説あり)。「浅葱桜」はヒロイン藤尾のイメージとして描かれているが、才色兼備だが傲慢で虚栄心が強い藤尾と御衣黄桜のイメージが僕は合わないと思う。
 それはさておき、もう1週間もすれば御衣黄桜が彩なす萌黄の世界が楽しみである。


咲き始めた御衣黄桜


御衣黄の名の由来となった高貴な女性の表衣(うわぎ:十二単の唐衣の下に纏う)の萌黄色