徒然なか話

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棚田の景観維持に危機!

2021-11-18 16:10:10 | 日本文化
 今朝の熊日新聞に「日本の棚田百選」の一つ、「番所の棚田」(山鹿市菊鹿町矢谷)の景観維持が困難な状況になっているという記事が載っていた。
 「番所の棚田」を毎年秋に見に行くようになって10数年、年々美観が衰えていく様子をこのブログでも何度か書いた。初めて見たのは2009年だったが、黄金色の稲穂と深紅の彼岸花のコントラストのあまりの美しさに思わず「ここは天国かッ!」と口走ったことを今でも思い出す。
 今ここが相次いで栗畑や茶畑あるいは休耕地に姿を変えているという。過疎や高齢化で稲作が難しくなりつつあるためだ。棚田は平野部と違って狭く湾曲したりしていて機械化が難しく、また高低差が大きいので重労働になる。稲田はこの約10年で棚田全体の半分以下になったという。新たな担い手が現れない限り、数年後には景観は維持できなくなることが危惧されている。

▼2009年当時の番所の棚田




   ▼2011年当時の番所の棚田