「くまもと全国邦楽コンクール」の歴代最優秀賞受賞者による演奏会「邦楽新鋭展 Vol.5」が今日、熊本県立劇場で行われた。前回の「Vol.4」から4年ぶりの開催。会場も県立劇場に変わり、趣向を凝らした演出もあって演奏会としてスケールアップした。
個人的には、午前中、リハーサルの合間に本條秀五郎さんと佐藤亜美さんを訪ね、ご挨拶できたことが嬉しかった。プログラムの中でも、もちろんこのお二人の演奏に注目。本條秀五郎さんの江戸端唄「綱は上意」をナマで聴くのは6月のコンクール以来二度目。先般放送された「にっぽんの芸能」(Eテレ)での演奏も聴いたが、やはりナマの迫力は違う。他の出演者の曲に比べると非常に短いが、僕の周囲のお客さんたちも江戸端唄の粋の世界に引き込まれていたようだ。佐藤亜美さんの演奏をナマで聴くのは8年前のコンクールの時、そして4年前の「Vol.4」の時以来の三度目。今回は二十五弦筝で伊福部昭作曲の「琵琶行」という大曲。二十五弦筝の音色がナルシソ・イエペスのギターに聴こえたり、アントン・カラスのチターに聴こえたり、ペルシャの伝統楽器に聴こえたり、不思議な音楽世界にいざなわれた気がした。実に奥深い演奏だった。
元NHKアナの葛西聖司さんのいつもながらの饒舌(過ぎる?)な司会で進行し、特別出演の藤原道山さんも予定になかった「空」の演奏をするなどで盛り上がり、ラストの出演者全員での「オリンピック讃歌」でフィナーレという充実した演奏会だった。

<p.s.>
帰宅後、某局の夕方のローカルニュースを見ていたら、さっそくこの演奏会が紹介されていた。しかし、観客の映像は僕らと同じ、年配者の集団ばかり。たしかに年配の観客が多いのはそのとおりなのだが、実際には若い人も大勢いたし外国人も多かった。邦楽の発展のためにはそんな映像もほしかった。
個人的には、午前中、リハーサルの合間に本條秀五郎さんと佐藤亜美さんを訪ね、ご挨拶できたことが嬉しかった。プログラムの中でも、もちろんこのお二人の演奏に注目。本條秀五郎さんの江戸端唄「綱は上意」をナマで聴くのは6月のコンクール以来二度目。先般放送された「にっぽんの芸能」(Eテレ)での演奏も聴いたが、やはりナマの迫力は違う。他の出演者の曲に比べると非常に短いが、僕の周囲のお客さんたちも江戸端唄の粋の世界に引き込まれていたようだ。佐藤亜美さんの演奏をナマで聴くのは8年前のコンクールの時、そして4年前の「Vol.4」の時以来の三度目。今回は二十五弦筝で伊福部昭作曲の「琵琶行」という大曲。二十五弦筝の音色がナルシソ・イエペスのギターに聴こえたり、アントン・カラスのチターに聴こえたり、ペルシャの伝統楽器に聴こえたり、不思議な音楽世界にいざなわれた気がした。実に奥深い演奏だった。
元NHKアナの葛西聖司さんのいつもながらの饒舌(過ぎる?)な司会で進行し、特別出演の藤原道山さんも予定になかった「空」の演奏をするなどで盛り上がり、ラストの出演者全員での「オリンピック讃歌」でフィナーレという充実した演奏会だった。

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帰宅後、某局の夕方のローカルニュースを見ていたら、さっそくこの演奏会が紹介されていた。しかし、観客の映像は僕らと同じ、年配者の集団ばかり。たしかに年配の観客が多いのはそのとおりなのだが、実際には若い人も大勢いたし外国人も多かった。邦楽の発展のためにはそんな映像もほしかった。