徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

「民謡魂 ふるさとの唄」と おかげ参り

2017-12-10 20:46:25 | 音楽芸能
 今日の「民謡魂 ふるさとの唄」(NHK総合)は熊本県水俣市からの放送だった。県民に「セイショコさん」と呼ばれて敬愛され、守り神として崇拝される加藤清正公をフィーチャーしながら、熊本民謡の有名どころをカバーした。
 牛深ハイヤ節/山鹿ヨヘホ節/球磨川舟唄/五十四万石/おざや節/ポンポコニャ/田原坂/
 2001水俣ハイヤ節/おかげ参り/おてもやん
 フィナーレの出演者全員で歌った「おてもやん」の前に、田中祥子さんが歌った「おかげ参り」は熊本ではよく知られた古謡ではあるが、このような番組で締めの歌として歌われることは珍しいと思われる。番組の三味線奏者で構成に関わっておられると思われる本條秀太郎さん好みの選曲と言えそうだ。
 この歌が歌われ始めた時期は不詳だが、長くお座敷唄として歌われていて、本妙寺の清正公の御廟に願をかけ、願いがかなったらお礼参りをするという、いかにも清正信仰が盛んな時代背景を思わせる。
 プロの歌手たちよりも、牛深高校郷土芸能部、鎮西高校ダンス部、水俣市立袋小学校、海と月と星の会などアマチュアの出演者たちの溌剌とした姿の方が印象に残った。


牛深ハイヤ節

▼お陰まいり
お陰まいりは 胸突雁木に桜馬場
石の玉垣手水鉢
名代は菜飯の田楽屋
オヤおかげとせ 叶たとさ
願い通りに ヤレめでた

今朝も早よから 髪結うてしもうて紅つけて
顔にほんのり薄化粧
これから殿御さんを待つばかり
オヤおかげとせ 叶たとさ
願い通りに ヤレめでた

お前百までわしゃ九十九まで辛抱して
共に白髪の生えるまで
赤鞙の杖ついてお寺まいり
オヤおかげとせ 叶たとさ
願い通りに ヤレめでた



胸突雁木


桜馬場