食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Pierre Herme ピエール・エルメ

2010年12月07日 | お菓子屋さん


1年ぶり?

の、Pierre Herme-ピエール・エルメさん



買ったのは、



ケーキを4つと、マカロン4つ



な、なんと



ケーキ1つに、箱1つ

日本では、お持ち帰りの箱の中で、ケーキ同士がぶつからない様に、ケーキの台紙をセロテープでとめたりして、すれないようにするけれど…。

コスト、高そ~








バニラづくしのタルトは、とっても良いバニラを使っていて





これ、“2000 Feuilles-ドゥミルフイユ”っていうんだけど

ミルフィーユは、

ミル=1000(千)

フィーユ=はっぱ

…“千枚のはっぱ”ってコト。

で、これは、

ドゥミル=2000 だから、

“2千枚のはっぱ”



パイ生地も、クリームもたっぷりたっぷり





この、キャンディーみたいなのは、



キャラメル風味のメレンゲに包まれたお菓子なんだけど、このメレンゲの食感のステキさ

サラっとくずれるやわらかさ


キャラメルって、意外と難しい?

砂糖と水を煮詰めたものだけど、100℃でシロップと呼ばれる形に。

そこから180℃以上のキャラメルまで、細かく、合計17種類の状態に分けられる。

ここまでは、温度で、『○℃なら●●の状態』って判断できるけど、キャラメルは、180℃以上~焦げるまで(?)

スーさん的には、このお菓子のキャラメルは、“こげ”一歩手前。

私的には、このほろ苦さが甘さを抑えてくれて割りとツボ。

食べ手の感じ方次第だけど、そうとられちゃう事もあるのね





今回買ったケーキの中で、一番のお気に入りが、コレ

ビターなチョコレートと、サクランボの組み合わせ。



このサクランボ、名前忘れちゃったけど、サクランボの種類の中でも、トップな質のものとか

日本のイチゴでいう、“とち姫”とか?


で、このケーキの箱の上面に、

“食べる、2時間前に冷蔵庫から出しておいてください”

の文字が

これ、とっても大事だと思う。

“ケーキは冷蔵庫に入れて(保存して)おくもの”

ってイメージがあるけど、ババロアとか、ムースとかなら、食べる直前に出せば良いけど。

ムースでも、ビターチョコレートだったり、タルトやバタークリームなら、冷たすぎると風味が口の中で広がらなかったり…。

“最良の状態”が何か、を、普通の人が考える事ってほとんどなくて。

こういう提案、してもらえると、とってもうれしい。





マカロンも、3つは甘いもの。

1つは、“白トリュフ”味で、とっても香りが強いので、って事で、袋を別にしてくれて。



ちょっと前、某ショコラトゥリーで、スペシャルなチョコを買ったんだけど。

そのチョコの上に、オパリーヌっていう、うすーい、紙みたいな飴がのっていて。

1つは当日食べて、もうひとつを翌日に食べようと思ってとっておいたら、飴、溶けちゃってた

チョコって、日持ちすると一般的に思われてる。

もし、こういう状態になるなら、買った時に、一言添えてくれるのがプロとして大事なことだね、って話したことがあって。

ピエール・エルメさん、やっぱり、良いなって思った。



ふと、思ったのは、テクニックのエルメさん。

アイディアのラ・パティスリー・デ・レーヴさん。

どっちも、今、パリの中でもトップなパティスリー

通いたくなる理由が、どっちのお店にも



あ、



今年の、“どうらく人・イチバンおいしいヴィエノワズリー大賞

は、ピエール・エルメさんかも




買った翌日食べたんだけど、も、感動



※エルメさん、年末年始、休みなし
ウチのお店と一緒


Pierre Herme Paris ~ピエール・エルメ・パリ~
72 rue Bonaparte 75006 Paris
日~金 10:00~19:00
土曜  10:00~19:30
無休

Sapin de Noel クリスマスツリー

2010年12月06日 | ちょっとした事・話
12月に入って、



あっちこっちで、



Sapin de Noel-もみの木が売られるように



フランスのもみの木は、ほとんどが“ナマ”

といっても、



足元はこんなん



買った、はじめのうちは、青々としてるけど、クリスマスが近づくと、水分がなくなって、はっぱが大量に落ち始める

ま、良い香りがするんだけどね



狭い我が家では、もみの木は飾らない…。

Vanille バニラ

2010年12月05日 | ・産地を訪ねて
フランスでも、子供向けに、“物事の由来”とか“○○の歴史”的なテレビ番組を放送している。

昔の日本の“まんが・初めて物語”みたいな。

(え? 古い)


フランス語勉強中の私は、正直、テレビのニュースより、こういう、子供に話しかけるスピードの方が聞き取りやすいので、この番組、よく見てるんだけど

先日の放送で、バニラを紹介していたので、思い出しついでに、ブログに載せる事に



~バニラを求めてタヒチ旅行~


そう

バニラといえば“タヒチ産バニラ”

その、品質の良さとお値段の高さにびっくりしつつ…。



行っちゃった

タヒチ




着いたのは大晦日の早朝。

日本で家を出た時に着ていたコートは、飛行機を降りれば無用の長物

常夏の国、フランス領・ポリネシア、タヒチ


なんといっても、タヒチは、フランス語が公用語。

スーさんと一緒なら、海外といっても、言葉に不自由する心配なし



宿泊したのは、



タヒチ本島の、某リゾートホテル。

9月に予約したのに、水上コテージはキャンセル待ち数十人と言われ…

さすがシーズン。

でも、皆さん、いつ頃予約しているのか


本島では、





モチロン、マルシェを見学して



カンジンのバニラ農園は、首都のあるタヒチ・ヌイ島から、飛行機で1時間以上。

タヒチは、たくさんの島々からなっていて、それぞれの島に特産物があったり。




私たちがうかがったのは、フランスの農業コンクールでも優勝している、ホンモノの“高級タヒチバニラ農園”

というのも、ここに行く前に、スーさんの持ってた“バニラが出来るまで”のDVDを見て、予習していたんだけど

(某大手バニラ農園のPR・DVD)

そこでは、当たり前のように青いバニラのサヤを収穫して、蒸して、あの、バニラ独特の黒っぽい色にしていた。

この前見たテレビでも、青い状態のバニラのサヤを収穫して、同じような工程をふんでた。



それが、こちらの農園では、黒くなるまで=十分に熟すまで待ってから、収穫しているそうで。

手間ヒマをかけてでも、良いものを作りたい、という想いが伝わってきた





農園は、



こんな所に。



12月末は、ちょうどバニラの花の受粉が終わった所との事。

受粉は、1輪、1輪、手作業で行なっているとか




私たちは、9月には、うかがう事をお伝えしていたので、1輪だけ、私たちに受粉の様子を見せてくれるためにとっておいてくれたそう


良い景色と、気持ちの良い空気で、間違いなく、おいしそう

なんて思ったけど。

皆さんの努力のおかげなんだなって。





これは、実験用の苗木とか。

『今以上に良いものが出来たら』

っておっしゃっていた。



のんびりとした雰囲気の島で、熱く仕事に取り組む社長さん



ちなみに、バニラの初めては、メキシコだそう。

で、ヨーロッパにも伝わって、栽培を始めたけど、うまくいかず…。

それから、100年位して、何故か、マダガスカルに苗を間違って持って行っちゃって。

試しに植えてみたら、大成功

そこから、近隣の島国に拡大していったそう



昔、スパイスは、金と同じ値打ちがあったっていうけど。

今でも高価なのは、純正のサフランと、バニラくらいかな


うかがったバニラ農園は、日本には輸出していないそう。

(私たちがうかがった時点では)

日本人の輸入業者さんが交渉に来たけど、提示された値段が原価だったとか…。

『安売りをするつもりも、必要もない。

価値を認めてくれる人にだけ使ってもらえれば』

って事で、スーさんは、個人輸入して使ってた

値段、大変なことになってたけど


愛情と情熱を持って仕事をされているバニラ農家の皆さんに出会えて、直接お話を聞けて。

とっても、貴重な時間を過ごした

Timbre 切手

2010年12月04日 | ちょっとした事・話
お義母さん(スーさんのお母さん)から、小包が届いた

Colissimo-郵便小包で来たんだけど


見えるかな~?



貼ってある切手、ほとんど、食べ物の絵

(2つだけ、六本木ヒルズにも生息するクモ…)


スーさんのご家族全員の私の印象=“大食い

で…

お義母さんは、いつもステキな笑いを届けてくれる方



わざわざ、1枚ずつ、ペタペタと




チーズに、焼き菓子に、オマール海老にパリブレスト…

そして、私の知らない郷土料理

(名前も書いてあるから、後で調べてみよう)

見ているだけでお腹が空く…



中身よりも、箱に惹かれた今回の小包

Maison KAYSER メゾン・カイザー

2010年12月04日 | パン屋さん


Maison KAYSER-メゾン・カイザーさんもクリスマスな装い



買ったのは、





“Gros Rustique-大きな田舎風の”というパン

Rustique-リュスティク=田舎風の、とか、素朴な、みたいな。



カイザーさんのパンのベースは、ほとんどが“パン・ド・カンパーニュ”

Campagne-カンパーニュ=田舎。

その中のバリエーションの1つ。


その違いは…?

なんていったら、きりがないんだろうケド


これだけ、がっちり焼かれたパンは、なかなかないんじゃないかな



ホント、やっぱりおいしいカイザーさんのパン

もう、皮がね、病み付きになっちゃう



Maison KAYSER ~メゾン・カイザー~
8 Rue Monge 75005 Paris
火曜休

Polonaise ポロネーズ

2010年12月03日 | おいしい歴史


このお菓子、Polonaise-ポロネーズ。



どんなお菓子かというと、

ブリオッシュをキルシュに漬けて、間にクリームを挟んで。

ドライフルーツを合わせて、メレンゲでおおったお菓子。

アーモンドと、表面のメレンゲを焼いたのがポイント。



食べたい?


もし、お菓子屋さんに行って、ショーケースにいろんなお菓子が並んでいたら…。

“ポロネーズ?食べた事ない。

ちょっと興味が…”

で、店員さんの説明を聞いて、別なお菓子を選んじゃう。

そんな立場のポロネーズ。



でも

今回、初めてポロネーズを食べて

“ポロネーズさん、ごめんなさい

と、思った私。



ポロネーズは昔、パン屋さんで余ったブリオッシュをどうしようか…

ってなワケで考え出されたお菓子。

いわば、リサイクル菓子

パリ市内のパティスリーでは、あんまり見かけない。

フランス人でも、“何コレ?”って聞く人が多いくらい。

実は、スーさんも、初めて食べた






ただ、どこのパティスリーのでもおいしいっていう訳じゃなく、シェフいわく、本当においしく作ろうと思ったら、意外と奥が深いお菓子、との事。

なので、ぜひ、当店へお越しください



リサイクルなお菓子といえば、クロワッサン・オ・ザマンドやバン・オ・ショコラ・オ・ザマンド、ボストックなんかも、元はそう。

今でこそ、その為にクロワッサンとか、ブリオッシュを焼いたりしてるけど、“もったいない”から生まれたお菓子。

お菓子や料理は、失敗や、工夫や、思いつきや…

いろいろな原因から生まれてる。

“今の世の中、全く新しい料理を作り出すことは、一生料理人を続けるより大変なこと”

と、ある偉大なシェフはおっしゃったけど。

本当に、その通り。


新しいものを求める毎日だけど、昔のものも食べたいと思う…

ワガママな私だけど、それに答えてくれるパティスリーがある事に感謝

Confit de Canard 鴨のコンフィ

2010年12月03日 | 外食 レストランとか
先日、久しぶりにスーさんと外出

といっても、お昼からのスーさんの仕事前の時間にちょっと、久しぶりに外でお昼を食べただけ

スーさんの、休みがないのは、1月末まで続く予定



で、時間のない中食べたのは、



Confit de Canard-鴨のコンフィ

油に漬け込む調理法の“コンフィ”

油をいっぱい吸った鴨のモモ肉。

私の大好物



スーさんは、



チーズバーガー。

といっても、マックとかのバーガーじゃなくて、お肉の焼き加減を聞いてくれて、注文を受けてから作られる。




久しぶりの外食で(といっても、スーさんの職場近くの普通のブラッスリーだけど)、

『休みが取れるようになったら、あのレストランとか、あそこのビストロとか行きたいね~』

なんて話が弾み

『今年、ジビエ、食べれなかったね…

と、残念がったり。



家ご飯も良いけど、外ご飯も大好きな2人。

もう少しの辛抱、かな。



Petit dejeuner 朝食

2010年12月02日 | 食卓
フランス人の朝食といえば…

“クロワッサンとカフェ・オ・レ”

なイメージ



でも、毎日クロワッサンを食べてるご家庭は少ないんじゃないかな?

クロワッサンやパン・オ・ショコラは、週末や、祝日なんかに食べる事が多いみたい。



じゃあ、普段は?



タルティーヌ-薄切りパンと、カフェ・オ・レか、ショコラ・ショーとか。

日本人みたいに、ご飯にお味噌汁に焼き魚…

なんて、しっかり食べる人はいない

というか、

“朝から匂いのきついもの、食べたくない

らしい。



カフェに行っても、定番の朝食は、パンとバターとショコラ・ショーにオレンジジュースだけ

卵焼きにベーコンが付いてたりするのは、“Anglais-イギリス風”って書いてある。



そんなフランスでの、私の朝食は、



どんぶりサイズのカップいっぱいのChouquette-シュケット(小さなシューに粒砂糖をかけて焼いたもの)とか、




寒くなると恋しくなる、クロワッサン・オ・ザマンドに、パン・オ・ショコラ・オ・ザマンドと、パン・オ・レザン


朝食は、しっかり摂る派

(あ、昼食も、夕食も…しっかり、摂ってたり…)


肥える原因は、自分がイチバンよく知っている


Illumination ライトアップ その2

2010年12月02日 | ちょっとした事・話
フラフラ歩いていたら、



Place Vendome-ヴァンドーム広場に



ヴァンドーム広場は、ほぼ、四角い形の広場で、リッツホテルなんかがある所。

写真で、見えるかな~?



昼間(撮ったのは14時くらい)からついてるイルミネーション



夜は、



う~ん…。

実物は、もっと、

“むっきゃ~

ってくらいキレイだったんだけど





広場の周りを、白と、黄色の光で囲んでいて…



今度、もっとキレイに撮れたら更新しよう