食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Demonstration デモンストレーション

2011年09月29日 | お楽しみ・イベント


ここは、どこ??



パリですよ。

もちろん。









むか~し、昔に、タイムスリップ

だい~ぶ、昔の、



観劇場。


を、


再現した、ミュージアム。



で、







お菓子の講習会





勉強になる講習会と、そうでない講習会があるんだなぁ



日中は、半そででも大丈夫な位の残暑の中、





講習内容は、クリスマス用の“ブッシュ・ド・ノエル”(クリスマスケーキ)がメインテーマ


お菓子屋さんからすると、もう、そんな季節












不思議な雰囲気の中での、講習会と、試食会。





誰が、ここを会場に選んだのかね?

Cake aux Raisin ブドウのパウンドケーキ

2011年09月29日 | 食卓
先日、スーさんが講習会から持って帰ってきた焼き菓子18種類。

私が、あまりにも感動するものだから。

そして、

『日本人、すごいねぇ』

っていうものだから






スーさんが、焼き菓子を作った




この焼き菓子、題名に、“パウンドケーキ”って書いたけど。



写真では、お伝え出来ない…、

この、ふんわり感

食感だけなら、シフォンケーキ。

でも、しっとりしていて、バターたっぷりの、芳醇さ

シフォンケーキは、動物性油脂を使わないから、あの軽さが出せるワケで。

その分、お味は、あっさり。




スーさん曰く、

『この技術は、フランス菓子の古典技術なんだよ。

ただ、時間がかかりすぎるし、面倒だし、ちょっと、高度なテクニックだから、今は、誰もやらないけど』

と。



確かに、“商業用”ではない、作り方。



“パティスリー”は、もともと、宮廷のおかかえ料理人、もしくは、パティシエさんが王家、貴族の為に作っていたのが、少しずつ、一般の人たちも口に出来るようになって。

フランス革命以降、人材も、技術も、材料も、広く知られ、使われるようになった。


昔の料理人さんや、パティエさんたちが、ご主人様の為だけに時間を費やしていたのなら、時間は、惜しむ事無く使えたからね。





スーさんが、講習から帰ってきてから。

ちょっと話していたのは

スーさんが学生(料理&お菓子のね)だった頃と、今の学生さん達の、学校で習う基本の技術の幅は、確実に狭くなっているという事。

最新の技術は、習えるかもしれない。

でも、それは、実社会に出てからでも、身に付ける事が出来る。

昔の技術は?

自分で、習得しようと思わなければ、触れる機会さえないかもしれない。



スーさんのお師匠様(?)の一人に、本当に、感動させてくれる料理を出して下さる方がいるのだけれど。

その方は、中華包丁だろうが、どんな包丁でも、“マッシュルームのトゥルネ”が出来ちゃう

その早さは、神業

(リンクを貼らせて頂きましたが、不都合がある場合はお知らせ下さい。

削除します



基本を、忠実に践んで、自分の持てる、最高をお皿に表現する。

そんな人を師匠に持てたから、スーさんは、古典技術に興味を持ったけれど。

そうじゃなかったら、今も、知らないままだった、って。



パリにある、某、有名な本屋さんでも、

『古い本を読みなさい』

って言われた事がある。

『そこに、新しいものへの扉があるから』

って。




何はともあれ、スーさん、また、よろしく