先日、スーさんが講習会から持って帰ってきた焼き菓子18種類。
私が、あまりにも感動するものだから。
そして、
『日本人、すごいねぇ』
っていうものだから
スーさんが、焼き菓子を作った
この焼き菓子、題名に、“パウンドケーキ”って書いたけど。
写真では、お伝え出来ない…、
この、ふんわり感
食感だけなら、シフォンケーキ。
でも、しっとりしていて、バターたっぷりの、芳醇さ
シフォンケーキは、動物性油脂を使わないから、あの軽さが出せるワケで。
その分、お味は、あっさり。
スーさん曰く、
『この技術は、フランス菓子の古典技術なんだよ。
ただ、時間がかかりすぎるし、面倒だし、ちょっと、高度なテクニックだから、今は、誰もやらないけど』
と。
確かに、“商業用”ではない、作り方。
“パティスリー”は、もともと、宮廷のおかかえ料理人、もしくは、パティシエさんが王家、貴族の為に作っていたのが、少しずつ、一般の人たちも口に出来るようになって。
フランス革命以降、人材も、技術も、材料も、広く知られ、使われるようになった。
昔の料理人さんや、パティエさんたちが、ご主人様の為だけに時間を費やしていたのなら、時間は、惜しむ事無く使えたからね。
スーさんが、講習から帰ってきてから。
ちょっと話していたのは
スーさんが学生(料理&お菓子のね)だった頃と、今の学生さん達の、学校で習う基本の技術の幅は、確実に狭くなっているという事。
最新の技術は、習えるかもしれない。
でも、それは、実社会に出てからでも、身に付ける事が出来る。
昔の技術は?
自分で、習得しようと思わなければ、触れる機会さえないかもしれない。
スーさんのお師匠様(?)の一人に、本当に、感動させてくれる料理を出して下さる方がいるのだけれど。
その方は、中華包丁だろうが、どんな包丁でも、“
マッシュルームのトゥルネ”が出来ちゃう
その早さは、神業
(リンクを貼らせて頂きましたが、不都合がある場合はお知らせ下さい。
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)
基本を、忠実に践んで、自分の持てる、最高をお皿に表現する。
そんな人を師匠に持てたから、スーさんは、古典技術に興味を持ったけれど。
そうじゃなかったら、今も、知らないままだった、って。
パリにある、某、有名な本屋さんでも、
『古い本を読みなさい』
って言われた事がある。
『そこに、新しいものへの扉があるから』
って。
何はともあれ、スーさん、また、よろしく