フランスの結婚式に、欠かせないものといえば、Dragee ドラジェ
…、といっても、私の結婚式には、用意しなかったんだけれど。
フランスの皆さんに、馴染みのない、チロルチョコ(私とスーさんの写真入り)を準備したので
アーモンドは、昔から、豊富な栄養素、芳醇な香りと味のおかげで、高貴な人の食べ物、神聖なもの、と、大切にされてきた。
教会から広がったマカロンも、アーモンドたっぷりのお菓子。
ドラジェは、紀元前から、イタリアで作られていたと言われるほど、歴史のあるもの。
乾燥させたアーモンドに、糖衣掛けして。
色は、花嫁さんの白が基本。
色が付いているものは、たいていチョコレート。
見栄えを良くするためと、懐のため(ドラジェ、高いからね)
幸福、長寿、健康、富、子孫繁栄の5つを願って、5粒のドラジェを、花嫁さんのヴェールに包んで、出席者に配るのが伝統的だけれど。
それは、結婚式を3~7日間も続けて行っていた昔のお話。
初日に使ったヴェールを切って、最終日に渡す、みたいな。
今は、あらかじめ、包んでおくのが普通。
結婚式だけじゃなくて、キリスト教の洗礼の儀式の後に、参列者に配るのも、ドラジェ。
理由は、結婚式と同じ
フランスの伝統的な習慣や、お菓子でも
起源はイタリアとか、別な国だったり。
1つの国だけでおさまらないのがヨーロッパ。
歴史も、伝統も、国境も。
いろいろ混ざってこそ、今のフランスがある