のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

夏越の大祓

2024年06月30日 | 日記・エッセイ・コラム

 6月30日の恒例行事、近所のおばちゃん連れて渋川八幡宮に夏越の大祓(なごしのおおはらえ)に行ってきました。

 昨年は小雨が降っていましたが、今年は何とか持ちこたえる曇り空でした。宮司さんが入院中と伺っておりましたが、代行の宮司さんが取り仕切ってました。

 今年はネットでリアルタイム配信があるとかで昨年よりも現場に来ている参拝者が少なかったので、余裕をもって式典を眺めることができました。いよいよネットでパソコンやスマホに向かって柏手打つ時代になったか?と、妙な感覚ですが、考えてみれば仏壇や位牌に向かってお参りしているようなものなので、ITがようやく追いついたようなもの。日本の伝統文化恐るべしですよ。携帯電話だって亡き夫の位牌に話しかける未亡人みたいなもので、そんなの何百年も前から存在していたってことになる。次はあれだね、電車の改札やコンビニの代金支払える位牌を作るのが業界の意地かな?

 茅の輪くぐりも今年はしっかりやってきました。八の字型に回るのですが、昨年は左からだっけ?右からだっけ?と分からなくなったので、事前に勉強しておきました。輪をくぐるときにはらへたまへ、きよめたまへ、まもりたまえ、さきはへたまえ 祝詞を唱えながら回るのですが、今回はしっかり覚えてから出陣しました。

 昨年いただいた神拝詞はすべてひらがなで書かれていたので、なじみのないいにしえのに戸惑いましたが、今年は漢字で書かれた部分に仮名がふってあったので、海苔とも意味が分かりました。「さきはえたまえ」は「幸へ給へ」なんですね。なんか意味わかったわ!

 参拝者の顔つき観ていると、なんか幸せそうなんですね。心にゆとりがあると言うのか、穏やかな顔つきの人が多い。これがパワースポットなんて呼ばれる場所に集うおばちゃん達だと、妙に目つきが厳しくてご利益第一の願望に憑りつかれているような顔つきが多いのだけど、そうした卑しさがないのが心地よかったです。

 「お寺の役員さんですよね。」と声をかけてきた男性。こちらのお寺の寺子屋大学などに顔を出してくれる人ですが、千葉県から来ている方でした。いろいろ話してみると越後の十日町の出身で、十日町のどのあたりでござんすか?と伺ったら松代の駅近く。あのあたりに大きな古民家があって、なんて話したら「それ私の実家です。」もしかして〇〇さんの?「それ、オヤジです。」昨年、弥彦神社の菊祭りに行ったときにお会いして話を伺った人でしたが、まさかこんなところで縁がつながったとは。

 今年は石段の上、本殿近くで式典w盛られました。石段の下を眺めると狛犬の化身?のような顔したおばちゃんがおりました。お寺だったら不動様にも見えるかもしれない。なかなかスピリチュアルなお顔付で。

 帰りにスーパーで3枚62円の油揚げ買ってきました。リアルキツネのミカチャンへのご供物です。明日持って行ってやろう。

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