忙しいほうがいい。でも本当は・・・

時間が止まってしまうと、いろんなことを
考えてしまいます。
だから忙しいほうがいい。

でも、本当は・・・

「パンドラの箱」

2010-10-30 14:32:19 | こころの問題
漢字で書くと余計に「鬱陶しい」なんて言葉にも使われる、「鬱(うつ)」。

ここからはひらがなで表記しますね。

シリーズ、「のんきのメンタルクリニック」
第1回 のんきのメンタルクリニック (*´∀`*)
第2回 のんきのメンタルクリニック (*´∀`*)
第3回 のんきのメンタルクリニック(*´∀`*)
第4回 のんきのメンタルクリニック (*´∀`*)


を記しましたので、その番外編として。

のんきは、「うつ」という病は、二つに分けて考えることが出来る、といつも考えています。

ひとつは、脳内のホルモンバランスの変化など、具体的に数値として分析できる、「身体的症状」とし
ての「うつ」。

そして、もうひとつは、自分を否定的に捉えたり、さまざまなことを悲観的に考えたり、やる気をなく
したり・・・。そういった、精神的症状としての「うつ」。

このところ、うつ病には遺伝的なものもある、なんて情報が出てきたりしますが、おそらく、仮に遺伝
されるとしても、それは「うつ病」そのものではなく、一つ目の「身体的症状」なのではないでしょう
か。

つまり、生まれついてのうつ病の人などおそらく存在しないと思うのです。

「自殺問題」を分析していると、実際、自殺を考える人の7割はうつ病を発症していた、というデータ
なども登場します。

しかし、のんきは思います。おそらく、自殺を考える人の、九分九厘の人は「うつ病」を発症している
のではないか、と。

診断を受けていないと、「うつ病」であることを客観的に証明することは出来ません。データとして拾
うことの出来る「7割」は、「うつ病と診断を受けたことのある人の数」なのだと思います。

つまり、よほどの快楽主義者でもない限りは、自殺へいたるまでの段階として、必ずといっていいほど
の確立で、「うつ病」を発祥するのだと思うのです。

このことから、つい最近まで、いや、最近に至っても尚、自殺対策として、「うつ病患者」に対する
対策が大切だ、という考え方が世間では一般的でした。

ですが、のんきは思います。「うつ病」を発症するには発症するまでのプロセスがあるはずだ、と。
であれば、そもそも「うつ病」を発症しないようにするにはどうすればよいのか、と考えることがまず
は大切なのではないか、と。

自殺対策の分野でも、この考え方は大分主流となってきており、さまざまな複合的な原因がひとつに重
なって、初めて死に至るのだ、と考えられるようになりました。

うつ病もまた然りで、そのプロセスのどの段階でうつ病を発症するのかというだけの問題であり、やは
り複合的な、さまざまな原因の中のひとつとして捉えられるようになりました。

であれば、「自殺問題」を考えるとき、一番肝心なのは、「うつ病患者」にどのように対応していくの
かというよりも、そもそも、「うつ病を発症しないためにはどのようにすればよいのか」。もしくは、
うつに差し掛かったときに、「問題をより深刻にしないためにはどのようにすればよいのか」。

この二つの考え方が一番大切だと思います。

では、「うつ病」を発症した後はどうなのか。
その場合も、対応方法は同じだとのんきは考えています。うつ病患者が抱える問題にしても、「うつ
病」という身体的な症状のみに目を奪われるのではなく、もっと大切な、「その人がなぜうつ病を発症
したのか」。
ここを見誤ると、その人は、問題の本質を改善させることが出来ず、ずっとその病と付き合い続けなければならないのではないか、と思います。

「原因」がどの時点で発生したのか。どのくらいの期間その問題を「誰にも話せずに」抱え続けてきた
のか。どのくらいの年齢で発症したのか。時期や期間、タイミングによると、その体験そのものが「パ
ンドラの箱」となる場合があります。

「フラッシュバック」として、類似した体験をしたときに、その体験が、脳裏に、鮮明によみがえり、
パニックを起こすこともあります。

ですが、その体験がどんなに強烈なものであったとしても、現在の自分自身の状況から抜け出したいの
であれば、その人はいつかその問題に対して正面から向かい合い、受け入れることが大切です。
※ご注意ください。前もって表現しましたが、体験はその人にとって受け入れられるだけの精神的な土
壌が出来ていなければ、「パンドラの箱」となってしまいます。「受け入れたい」と本人が思っている
かどうかがとても大切なことになります


「のんきのメンタルクリニック」。ここでは「怒り」の感情に焦点をあわせて記事を作ってみました。
ですが、このことは、「怒り」だけでなく、さまざまな感情に対してこの記事内容のことは応用できま
す。

「過去」の問題は「過去」の問題として、「現在」の自分とは切り分け、正面から向かい合う方法でも
あります。

のんきは専門家ではありませんから、「身体的症状」に関して言及することはしません。
ですが、「問題」と向かい合う「体力」をつけるためにも、お医者さんの診断を受けることも大切だと
思いますよ。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
パンドラの箱にならない方法 (ぎりす)
2010-10-31 09:47:33
私も、医師からカウンセリングは
パンドラの箱になるから、と
言われました。
しかし、私は、東京のセラピスト
に(愛媛にはいなかった)何度も
相談をしましたが、そうはなりませんでした。
つまり、パンドラの箱にするカウンセラー
はエセ、という事になります。
私は、行動認知療法を御願いしたいと
その先生に頼みましたが、行動認知療法は
1週間に1回というスパンでやらないと
かえって、危険な事になる、とおっしゃりました。
そこがパンドラの箱なんでしょう。
愛媛に医師と結託して行動認知両方を
できる優秀で経験豊かなセラピストが
できれば、いいな、と思います。
セラピスト志望、頑張れ!
返信する
ぎりすさま (のんき)
2010-11-01 01:03:39
のんきも、まれにその人の過去と向き合わせよう
とすることが、「パンドラの箱」を開く結果と
なってしまうことがあります。

大切なのは、それを開いた後、開いてしまったの
だから、最後までその内容にお付き合いし続けて
いく覚悟を持つことだと思います。

「一週間に一回」ってその先生がおっしゃった
のは、開いた後の責任が持てない、ってこと
だったのだと思いますよ。
返信する
そういう事ではなくて (ぎりす)
2010-11-05 02:49:54
行動認知療法にはプロセスが
あります。
その人の停滞した考え方、それを
だんだんといい方向にうながして
いくのだけれど、本人にはつらくなったりしまする事があります。
で、1週間に一回、では、次の方法は
どうするか、カウンセリングしなおす
のです。
肝心なのは過去を受け入れた後、
未来をどうするのか、という事を
少しずつ患者さんと向き合い一緒に
考えていく。
それが行動認知療法です。
これが1ヶ月に1度とかなってしまいますと
患者さんのつらいと思った行動が
停滞して患者さんに負担がかかります。
なので、1週間に一度、修正して
いくのです。
返信する

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