ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

気になる言葉2

2019-08-28 20:06:50 | 日記
先日、甲斐バンドが出演した、BS-TBSの「LIVE ON!うた好き⭐ショータイム」の
すぐ後に放送されている「SONG TO SOUL~永遠の一曲~」に関するコラムに…
「『一過性でなく、幾度もの鑑賞に堪えうる音楽番組』
そんなコンセプトを12年間貫く番組がある

ポップ史に輝く名曲が生み出された背景をとことん掘り下げる
1曲を1時間かけて紐解いていくというコンセプトも異色だが
やはり見事なのはレジェンド本人に接触するところ
ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンや
レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジなど
歴史を築いてきた超大物たちが、特段の煽りや演出もないまま
あっさりと画面に登場し、その1曲を語っていく

(中略)番組冒頭でレコードに針が落とされ、曲が流れ出す
その後、バンドの歴史を掘り下げ
曲の誕生に至った社会情勢まであぶり出す
最後に、その曲が再び訳詞付きで流れる時には、聞こえ方が変わっている…という仕掛けに
気がつけば心よくはまっている」

…と記されていたんですが、奥さんがこれまで、甲斐バンドや甲斐さんの曲を
リアルタイムで聴いて来られたことを幸運に思っているのは
まさにその「曲が生み出された背景」を垣間見ることが出来たからなんじゃないかと…?

もっとも、甲斐さんご自身は「どういう風に受け取るかは、聴き手の自由」とおっしゃっているし
もちろん、奥さんも自分なりの曲の解釈が
甲斐さんの意図されるところと合致しているなどとは思っていないだろうけど

例えば、かつてサンストでも取り上げられた
「【観覧車】に登場する男女は、その後どうなったのか?」という話題では
当時「甲斐夫妻に何か…?」と心配する声も上がったほど(苦笑)
「別れ」を予感なさった方が多かったらしく
奥さんも初めて【観覧車】を聴いた時は「えっ!?」と驚いた
…って、それ以前に【漂泊者】という前科(汗)があったから…みたいですが(苦笑)

その後【観覧車82】が発表された際に
甲斐さんが、当時のバンドの状況を明かされ 「ダウンの時期に作った曲」とおっしゃったことで
「恋人だったら、ケンカして別れてしまうことがあるかも知れないけど
俺とお前は、何があっても一生やってくんだ!っていうことを言ってる」という言葉は
甲斐バンドのメンバーに向けられたものじゃないか?と思ったようです

ただ、リアルタイムで聴いておられなかったり
この曲に関する甲斐さんの言葉をご存知ない方がお聴きになると
やはり「別れの曲」として受け取られることが多いのかも知れないなあと…?

…が、一方で、今回の甲斐報の「サーカス&サーカス2019」最速レポートに
「タイトな装いの楽曲を引き締まった演奏で差し出すバンドに
肉厚な拍手と歌声で応えるオーディエンス
そこで往年の名曲たちは新たに『発見』される

音源では十分に聴き知っていたはずの曲たちの『最初』を知るのだ
ただし、そこにノスタルジーは無い
有るのは、45年目の今を駆け抜けていくバンドの熱
そしてあくまで硬質なロマンティシズムだ」という一節があり

確かに「45年目の今」の音であっただろうことは間違いないと思われますが
「サーカス&サーカス」というツアータイトルや、3ピース+キーボードという編成に
かつて、その曲が奏でられた時の記憶が鮮明に甦っていた奥さんには
「発見」よりも「ノスタルジー」の方が勝っていたらしく(苦笑)
ある意味「先入観」のカタマリと化し(苦笑)
「硬質なロマンティシズム」を味わい切れなかったかも…?(苦笑)

でも「一過性でなく、幾度もの鑑賞に堪えうる音楽」というのは
その曲にまつわる過去の体験や忘れられない記憶といったフィルターを通すことも含め
普遍性を保って行くものなんじゃないかと…?

来月に来日公演を控えたフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ唯一のオリジナルメンバー
御年85歳のヴァリ氏は、そのキャリアの長さの秘訣を
「メロディがしっかりしていて、みんなが歌うことが出来る
今の歌はそうではない
みんな、自分たちの身近にあることを歌っていた
今は政治性が強くなってしまった
偉大なラブソングはどこに行ったんだろう
私にとっては、それこそが音楽なんだ」と語ったそうで

なるほど【シェリー】や【君の瞳に恋してる】など、どストレートなラブソングは
今昔を問わず、人類永遠のテーマ(笑)として歌い継がれてますし
以前にご紹介した亀田誠治さんのおっしゃる
「エバーグリーンな曲」と呼べるものでしょうね?

まあ「男と女の話の向こうに、時代や社会がチラッと見える」
ラブソングを好んで聴いていた我が家の住人(笑)は
「さくら」や「卒業式」「クリスマス」といった
いわゆる毎年「定番」となっているエバーグリーンな曲にあまり関心がないみたいだけど(苦笑)

それでも、桜の頃には【荒馬】を、5月に【黒い夏】を、7月に【あの日からの便り】を
10月と11月は、タイトルに月名が入った曲を
クリスマスには【安奈】ではなく(笑)【かりそめのスウィング】と【聖夜】を…
という風に季節を感じているようです(笑)

余談ですが…企画CD「大人のJ-POPカレンダー」で
卒業にちなむ曲を選ばれた田家秀樹さんは…
「昭和20年代に卒業の歌は見当たらない
中学卒業とともに就職した時代、学園生活は歌謡曲になりにくかった
人気曲の典型は、美空ひばりさんの歌ったような都会で弾む若い女性
あるいは、三橋美智也さんのような望郷の歌でした

学校を舞台にした曲が共感を呼ぶのは、高校進学率の高まる昭和40年代以降
人気歌手がこぞって卒業ソングを歌ったのは、昭和50~60年代
多かったのは、都会へ出て行く恋人との別れの歌
憧れの人から制服のボタンを貰う話もよく登場します
僕らの世代(舟木一夫さんの【高校三年生】やペギー葉山さんの【学生時代】など)にはなかった風習ですね

最近の曲から選んだのは、教室や校庭の思い出を歌う川嶋あいさんの【旅立ちの日に…】
震災で失われた風景を歌にした高橋優さんの【卒業】などで
歌詞には今という時代がくっきり浮かぶ
卒業ソングとは、世代ごとに磨き込まれた映し鏡なのかも知れない」…と話されていて
やはり、エバーグリーンな曲No.1は、どストレートなラブソングなのかも知れないなあと…(笑)

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