ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

小ネタはつづくよどこまでも2

2020-03-29 18:02:00 | 日記
この番組の冒頭で「人生はクローズアップで見れば悲劇だが
ロングショットで見れば喜劇だ」というチャップリンの名言がクレジットされるんですが
ナンか、つい最近聞いたような…?と思ったら
甲斐さんのご友人の町山智浩さんが「ジョーカー」についてのインタビューの中で…

みんなを笑わせようと思っていた青年が、悲惨な半生を送る内に限界に至り
ジョーカーとして生まれ変わる際に「俺は俺の人生をずっと悲劇だと思ってたよ
でも、今気がついたんだ、これは傍から見れば喜劇なんだな」と
チャップリンの言葉を引用したことに触れられ

「バナナの皮で滑って転ぶ人の顔を撮ると痛そうで惨めで
でも、遠くから撮影するとお笑いになる
同じ人生をクローズアップで撮れば…近くでその人の心が判るように撮れば悲劇だし
遠くから笑いものにすれば喜劇なんだ」というチャップリンの気づきが
「ジョーカーという映画の元になっている」とおっしゃっていたのを思い出しました

…で、そのクレジットが言わんとしているのは何かと考えてみると
あえて時代劇という制約の多い撮影現場で、どこまで最新技術を使いこなせるか
日本人の心を打つ新しい映像を撮ることが出来るのかを検証する」番組を作るにあたり
導入された最新機材も「要は便利な道具に過ぎない
そのポテンシャルを引き出せるかどうかは、それを使う人間の経験と腕にかかっている」

…という田所さんの言葉通り、技術ラボのメンバー、国重組の面々と役者たちが
持てる技術をいかんなく発揮し、体を張って「良いもの」を作ろうと悪戦苦闘する様子が
そのあまりの真剣さゆえに、ボクたち視聴者のクスクス笑いを誘うことを指しているんじゃないかと…?

ともあれ…このパイロット番組の素材に選ばれたのは「新撰組」で
戦国時代モノは合戦シーンが多く「甲冑は着るわ、馬も走るわ、金がかかり過ぎる」のに対し
「数字を持っている」幕末の物語に京映所長もホクホク(笑)
という訳で、当然「主役は近藤勇」であり、シゲちゃんのカメラテストが行われることに…

新撰組の衣装を身に着け、スタジオに向かう時から手を懐に入れていたシゲちゃん
国重監督から「カッコええなあ、懐手」と言われ「すいません」と頭を下げるも
田所さんが「手を冷やさないためですよね?手元が狂わないように…」と
役者としての心がけだったことを明かす件や

「ジュラルミン刀」だと言われて渡された刀の重さに首を傾げたり
水がパンパンに入ったゴムまくらを斬るのに
刃を落としてある「ジュラ刀」は不向きじゃないか?と首を捻っていたのは
監督が密かに「真剣」と取り替えさせていたためと判る件で
シゲちゃんがどんな役者なのかが表現されているんだけど

それと同時に、最高位機種の4Kカメラで、33倍のハイスピード撮影された映像には
真っ二つに切れたゴムまくらから、勢いよく水しぶきが迸り
しばらくして、ゴムまくらと水滴が落ちてくるさまが克明に映し出されていて
シゲちゃんが、まばたきもせずに見せた居合の腕はもちろん
おそらく?現実にNHKが有しているのであろう最新技術の高さにもビックリ!

もちろん、カメラテストは合格だったものの
このあとのクランクイン前の「お祓い」のシーンはカットになっていて(苦笑)場面は嵯峨野へ…
大覚寺大沢池の上を、カメラを搭載したドローンが映し出したかと思うと
その畔で、ドローンをキャッチする練習をする武藤カメラマン

この日は「空陸一体カット」撮影の日らしく
「時代劇でおなじみの竹林」というテロップに笑っていると(笑)
その竹林の上空から俯瞰で撮影していたドローンカメラを
今度は竹林の中に待機していた武藤さんが受け取り、ドローンごと担いで撮影するという
3カットぶん連続の長回しシーンへ…

昨年、話題になった「カメラを止めるな」は観ておりませんが
「広範囲が映るから、見切れに注意しろ!」や
「カメラは常に動くさけ、斬られたら絶対に動いたらアカン!」
「『兄ちゃん死んどき』ですね」というやり取りに
「命をかけた伝令」の1カット映像を思い出しワクワク(笑)

「シゲちゃんの晴れ舞台」ということで
いつもシゲちゃんを指名する「スターさん」が斬られ役で友情出演
「カット!」の声がかかっても倒れたままのスターさんに駆け寄ると
「斬られて死ぬ役なんざ、やったことがないから、いつまで死んでりゃいいのか判らんかった(笑)」
…と、いかにもなセリフで起き上がったのが、里見浩太朗さんで超リアルでした(笑)

でも、このドラマの撮影当時、里見さんは御年82歳!?
違う意味で心配されてもおかしくないんじゃないかと…?
「やすらぎの郷」なんて、医師が常駐されていたみたいだし…

そうそう!以前にもご紹介したかと思いますが
奥さんの弟君が、甲斐さんもよくご利用になっていたという(笑)
NHKの食堂の食券自販機の前で「何を食べようか?」と悩んでいた時
後ろに人の気配を感じ、ふと振り返ると
「お殿様」の格好をなさった里見さんが立っておられ
そのオーラの凄さに慌てて飛び退いたらしい(笑)

それはともかく…今、撮影したばかりの映像をチェックすると
ナンと、見切れに人影が映り込んでいて
「あれだけ言うたのに!」と怒鳴る国重監督(汗)
クリアな映像から、その人影は京映所長…しかも立ちション中と判明…(苦笑)

「最悪の見切れ」を「CGで消しますか?」と訊ねられ
小さな声で「もう1回…」1拍置いて「もう1回や~!」(笑)
映像にこだわりのある監督は「CG嫌い」というのはホントなんだなあと…(笑)
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