ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

ジョン王その1(ネタバレあり)

2023-02-09 15:17:00 | ライブ
奥さんが「ジョン王」大阪公演初日の模様を語る様子を見る限り
マチ・ソワ観劇後は、帰宅するなりマシンガントークが始まりそうな気がしてたんだけど(笑)
その予感が、見事に的中しましたので(笑)
奥さんが初日に買って来ていたプログラムを参考にご紹介して参ります

物語は、イギリス王ジョン(吉田鋼太郎さん)のもとへ、ジョンの兄で獅子心王と呼ばれた先王
リチャード一世の私生児だと名乗る青年(小栗旬さん)が現れたことから始まるようですが
前回の記事でご紹介した通り、小栗さん演じる青年は、現代人の服装…
パーカーにジーンズ、スニーカー、茶髪にピアス…で登場し去って行くことから
狂言回し的な役割も担ってるみたいです…って
予備知識なしにご覧になった方の中には、小栗さんがジョン王役かと思われていた方も…(笑)

そうそう!このオープニングの話を聴いて…
以前に吉田さんが演出を手がけられた「アテネのタイモン」も
シェイクスピア作品の中で、かなり「ややこしい(笑)」異色な作品で
「ハムレット」なら「そこにいるのは誰だ?」と誰何の言葉から始まったり
「リチャード三世」では、いきなり「さあ、俺たちの不満の冬は終わった」という
「悪党宣言」があったり…といった「ツカミはOK!」な出だしになっているのに対し

「アテネのタイモン」は「こんにちは」「お元気で何よりです」と
ごくごくフツーの会話から始まっているため(笑)
開演前のステージを楽屋に見立て、衣装を吊るしたキャスター付きハンガーラックに囲まれた
キャストの皆さんが、発声練習やストレッチなどを始められたり
ハンガーから上着を取って羽織られたり…といった光景が繰り広げられたあと

吉田さんの「よし!行こうか!」の掛け声で、いきなりスタートするという
画期的なオープニングを演出なさっていらっしゃったそうで
奥さんには「甲斐さん達も開演前はこんな感じなのかなあ?(笑)」などと
ちょっとお得な気分をもたらして下さったことを思い出しました(笑)

それはさておき…その客電も煌々と灯った中で小栗さんが、物珍しげにステージのセットに触れたり
写真を撮ったりなさってる場面に戸惑っていると
いきなり、ドスン!と人形が降って来て「えっ!?」とビックリ!

しかも、小栗さんは何も反応なさらずスルーされたため、またビックリ!
この「落下物」は、その後もたびたび降って来たものの、登場人物の皆さんは全てスルー
中には、その人形などの落下物を踏みつけて行かれるキャストの方もいらしたんだとか…(汗)

ただ、この日の小栗さんは、大阪初日とは違い
客席通路に立ち止まられることなく、ズンズンとステージに向かわれたそうで
「初日のアノ席を引き当てた自分を褒めてやりたい!(笑)」と奥さん(笑)
この日の座席は、マチネが前方どセンター、ソワレが超前方の下手側の席だったので
開演時刻が近づくと、場内に入って来られる小栗さんを見逃すまいと
時計を見ては、そわそわと後方の扉を振り返り…を繰り返していて
後ろの席の皆さんに不審がられたらしい(笑)

…って、そういう不審者は奥さんだけじゃなかったみたいだけど(笑)
その甲斐あって、ステージ近くの席の奥さんからは、パーカーのフードを目深に被り
うつむき加減に客席の階段を降りて来られる小栗さんのお顔が、バッチリ見えただけでなく
少数派の振り返り隊(笑)にお気づきになった「小栗くんと目が合った~!」とキャイキャイ(笑)

更に、初日ではスルーされていた人形落下に、激しく驚くリアクションを取られたり
舞台の上に「水たまり」が用意されていることを知らせるかの如く、水を掬って見せられたり
細かい演出の変更があったみたいで…って、人形に関しては
毎回のように、ビックリして悲鳴を上げられる観客の方がいらしたこともあってか?
最初の落下にだけは「タイムトラベラー」としての小栗さんも
「ビックリした方が自然だろう」との判断が下されたのかも知れませんね?

「水たまり」については、予め、最前列の皆さんには
「水がかかるかも知れないので」と、ビニールシートが配られていたみたいですが
客席に向かって、水を巻き散らすようなシーンはなく
少年が蹴つまずいて、水たまりにダイブしたり
言い争いの果てに、子供のケンカよろしく、水をかけ合ったり…といった具合で
舞台の左右に水しぶきが飛ぶような演出になっていたらしい

ただ、吉田さんが、水たまりの脇にしゃがみ込まれ、手に掬った水を
バシャバシャと周りの人々にお掛けになったり
目いっぱい口に含んでフランス王の顔に吹きかけたりなさるシーンなどは
どんどん過激になって行ってるそうなので(笑)
もしかしたら、この先の公演では、水しぶきを浴びせかけられる観客の方が続出するかも…?(笑)

もっとも、奥さんは、ビショビショになっておられるフランス王のお姿に
よく甲斐バンドのライブ中に、甲斐さんから水を吹きかけられていらした
ベースの坂井紀雄さんを重ね合わせてクスクス(笑)

ともあれ…舞台が暗転して、小栗さんが下手側の袖にハケて行かれ
再び照明が点くと、ようやく通常の舞台が始まり…と思いきや
玉座に、しどけなく腰掛けられた吉田さんが
いきなり、加川亮さん(大塚まさじさん)の「月の祭り」歌い出され

また、ジョン王の母・皇太后エリナー役の中村京蔵さんが、その歌声に合わせて
セットの2階部分にあたるバルコニー?で舞い始められたため
「えっ!?これってミュージカルだったの!?」と、またビックリ!(笑)

東京公演では、ジョン王役に予定されていらした横田栄司さんが体調不良のため降板なさったので
急きょ、劇団四季出身の吉原光夫さんが代役に立たれたそうだけど

地方公演では、吉田さんが、これまでの演出とフランス王役に加え
ジョン王役も兼任なさることになったみたいで
その吉原さんの流石な歌声に酔いしれた東京の観客の皆さんからは
「えっ!?次からは吉田さんが歌うの!?」といった心配の声もチラホラ…(失礼!)

そして…皇太后が、この青年を気に入り、親族として認め従えることを決定したものの
小栗さんは、パーカーとジーンズの上に鎧を付けるという出で立ちでいらしたらしく(笑)
ご本人が、あちらこちらのインタビューで話されていた
「大河ドラマが終わってすぐに、この舞台をやるのは正直イヤだった(笑)」との言葉は
小栗さんの、ひと区切りがついたところで、ちょっとリフレッシュしたいという思いとは別に

まだ「北条義時」のイメージが強く残っていた奥さんには
西洋版とはいえ、また「戦」の物語で小栗さんを拝見すると
その義時のイメージがオーバーラップしてしまったみたいで
「ホントは、横田さんも観たかったんだけどなあ…」と残念そうに言っていたのが

小栗さんと同じく「鎌倉殿の13人」に出演なさっていた横田さんが、同じ場面にいらしたら
「和田義盛 VS 北条義時」のシーンが、イヤでも思い出されて
「たぶん笑いをこらえるのが大変だったかも?(笑)」と手のひらを返しておりました(笑)

そうそう!その皇太后が小栗青年を気に入るまでの過程で繰り広げられたのは
青年の弟ロバート(續木淳平さん)が、兄フィリップは私生児だから
財産の相続権は自分にあると訴え出るシーンで
フィリップが、自分の父親はジョン王の兄であるリチャード一世だと主張したところ
皇太后が「リチャードの面影がある」と言い出す訳なんですが

その際に、兄フィリップが、弟ロバートの顔のことを思いっきりイジる件があり
奥さんは「テレビだったら、コンプライアンス的に絶対アウトだよねぇ…」と思いつつ
小栗さんの整ったお顔と續木さんの「じゃない」お顔(失礼!)を見比べてクスクス(笑)

年間500ポンドの財産を失うことになっても、弟のような顔でなかったことに
「ひざまづいて神に感謝する!」という小栗さんのセリフに
かなり説得力があったことは否めなかったらしく(苦笑)
吉田さんが、大河ドラマを完走なさったばかりの小栗さんに
「どうしても!」とオファーされたのは、この場面のせいかも知れないなあと…?(笑)

そのフィリップは「口達者」という設定なので
小栗さんは、膨大なセリフを休む間もなく滔々と口にされながら
大きな身振りで、舞台上を行ったり来たりと
この場面だけで、フルマラソン完走後のアスリート並みに汗びっしょりでいらしたらしい(汗)
でも、奥さんは「あれだけ全身360度カッコいいと
ナンか、汗もイイ匂いがしそうな気がする(笑)」とウットリ?(笑)

セリフといえば…
大阪初日に、吉田さんがいつも通り、他のどのキャストの方よりもよく通るお声で
ややこしい言い回しの長ゼリフを立て板に水で話されていた時、同じセリフを2度繰り返され
…って、そんな「強調」しなくてはならないような重要なセリフじゃなかったらしく
「ん?」と思った途端に「気づいた?(笑)」と吉田さん(笑)

どうやら、ずっと「フランス王」役でいらしたのが
大阪公演が始まったこの日に「ジョン王」デビューなさったために
珍しく次のセリフをド忘れなさったみたいだけど(笑)
すぐに何事もなかったかの如く、続きのセリフを口にされたそうで
奥さんは「やっぱ、こういう時に『生』はイイな♪って思う(笑)」としみじみ…
もちろん、アタマの片隅には、甲斐さんのライブが過っていたことは間違いないでしょう(笑)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 緊急?近況報告 | トップ | ジョン王その2(ネタバレあり) »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。