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梅田にて

2011-07-26 23:39:49 | おでかけ

先日、劇団四季「アイーダ」を観に梅田へ。

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ハービスエントへと向かう途中に目にしたものが・・・

大阪中央郵便局(平成21年にこちらでの営業は停止。今は直ぐ前にある大阪駅前第一ビルにて営業中)。

大阪駅前の超一等地にあり、数年前に建て替え計画が(老朽化も進み、この一等地に、こんな低層建築ではもったいないとか・・・建築物として価値があるので上層に建物を付け加えるとかの論議があった・・と記憶)確か上がったはずなのに計画が頓挫してしまった様子で・・なんとも物悲しい状態で、未だ手つかずのままそこにある・・・

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中に入ったことは数度しかないのだけど、高い天井と、この大きな窓からとりいれられる光が印象的で美しかったことだけは少し覚えている。ただ・・・こうして人の去ってしまった建物ってほんとうに哀れだ・・・立ち止まって建物を見上げている人など私くらいのものだった・・・

なんの変哲もなさそうなこの建物だけど、日本建築史において、日本モダニズムへと移行を始めるきっかけを作ったという観点から見ると内部を含め細部に渡り当時の日本モダニズム建築を語る価値があるという。当時、公の建築物には西洋建築様式を模したものや、和洋折衷要素を含んだ建築が横行していた時代。逓信省お抱え建築家が、コンペを実施せずに、その頃世界(ドイツ、フランス・・・)の主流になりつつあったモダニズム建築様式をとり入れ、東京中央郵便局(同じ建築家)に次いで、東京以上にモダニズムを完成させて(タイルの色だけは白にしたかったところ戦時下であり、目立つ色はいけないと却下される)造り上げたのだという。

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向かいが四季劇場のあるハービスエント。回りは近代的なビル群。この郵便局は1939年に建てられ、かれこれ70歳!大阪駅前で、この郵便局だけが歴史を背負ってここに今もある!よくよく見ると、(今頃こんなこと私が思ってみてもどうにもならないけど)建物全体めっちゃカッコいい!古くはなっていても、建物そのものはぜんぜん古めかしくない!装飾的要素は全て削ぎ落とされ、清々しいほどに簡素だ。けれど、建物全体に浮かび上がる美しい陰影を造り出せる工夫が、整然と同じリズムで大きくとられた開口部全ての窓枠下に生きていて見事に美しい。質実剛健ぶりも健在。

巨額の費用を要するでしょうが、手を入れてもう一度大阪の中央郵便局として蘇らせられないものでしょうか・・・壊す歴史にひとつでもピリオドを・・・

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ハービスエント7階(四季劇場前)より見下ろす。右奥に写っているのが、新しくなった大阪駅。この斬新な大屋根は雨水を施設の用水に使用できる仕様との触れ込みでしたが、大屋根すぎて(?!)駅に霧雨状に降りこむ雨風が強く元々のホームの屋根を外せなくなるという事態に。(ホームの屋根を全て外してこそ大開放感と謳った設計。この大屋根だけを駅の屋根とすることだったようなのですが・・・大誤算。)結局来年3月までかけて、見上げる大屋根景観を損なわないように駅両側ゾーンにガラス屋根を(ホーム上に)設置、雨対策とすることになったようです・・・・ホント造る前に予測できなかったのかしらね・・・こんなに高いところの屋根でこ~~んなに下にあるホームを護れるなんて。あ・・・両側ゾーンのガラス屋根って・・・それで・・・本当に大丈夫・・・ん~~~???

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郵便局屋上テラスの緑たち・・・

生きていますよ・・・緑たち。こちらは降り注ぐ雨のおかげ様で・・・ね。

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アイーダを観てその足で2階の「イルムス」へ♪

リサ・ラーソン デビュ~~~で~~す!

ハリネズミの携帯ストラップ!

ん~~~!めっちゃかわいい~~~!笑

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もも・・・ハリネズミの可愛らしさとその笑顔に負ける。笑

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