當麻寺、東大門。
東大門をくぐる・・・紅く染まった二上山(にじょうざん))を望む。
日本最古の梵鐘(白鳳時代)
東塔
西塔
西南院(さいないん) 水琴窟 宇宙的神秘の音色に耳をすます・・・
西南院(さいないん)。こちらのもみじ・・・に逢いたくて・・・當麻寺に出かけてきた・・・
樹齢250年のおおもみじ。ひときわ鮮やかに真紅に輝くもみじに、どうしても目が奪われる。
この「おおもみじ」。緑色から直ぐ真っ赤に姿を変える性質だとか・・・緑色の抜け方が潔いらしい。
なので迷いのない真紅になるのだという。すごいなあ・・・潔いもみじ!本当に一枚の葉も緑色に残さない。
あたりのもみじ・・・黄色く変化・・・その色のままに落葉をむかえるものや・・・
緑色がゆっくりと抜け、日を追うごとに時をかけ真紅に変化するものや・・・同じ世界にあって、木の性質が様々なのだそう。同じはないのね。皆違う。自然界には同じものは一つもないわ。
皆が違うから・・・相まって美しい世界が造られる・・・心が奪われる美しい季節の色を堪能した。
我が家から日々望むことが出来る二上山。(私の町は山の向こう・・・)
二上山を目にする度、いつも瞬時に・・・一瞬だけだけど・・・脳裏に浮かぶ。
中将(ちゅうじょう)姫さまの悲しい伝説・・・一瞬だけです・・・苦笑
その伝説。
奈良時代・・・
藤原鎌足のひ孫、藤原豊成を父に誕生された中将姫さま。5歳の時に母親が世を去り、7歳の時に豊成は、後妻を迎えるが、美貌と才能に恵まれた姫様は継母から嫌われ憎まれることとなり虐待にまで・・・その果てに、夫の豊成が諸国巡視の旅に出かけると・・・継母は家臣に姫様の殺害の命を下す・・・
命を受けた家臣は、手を下すことなど到底出来ず、姫様を雲雀山に匿う・・・姫様当時14歳。
このあたりまで・・・まるで日本版「白雪姫」。
雲雀山へ逃れた姫様は読経三昧の隠棲生活を送る。翌年、父と再会、晴れて都に戻った姫様は
「称讃浄土経」の写経を始め、毎日欠くことなく、経典を書き写し続け、1000巻の写経を成し遂げる。
16才のある日、太陽の沈みゆく西の空に神々しい光景を見る。夕陽の中に阿弥陀仏が浮かび上がり、夕空一面に極楽浄土の光景が広がり、その光景に心を奪われた姫さまは、あの夕陽の中に見た仏様にお仕えしたいという一念で都を離れる。まだ16歳のお年でそのような光景を見ることが出来たなんて・・・喜ばしいとか・・・悲しすぎるとか・・・どう理解すればよいのかわからない・・・
そして姫さまは観音さまを念じながらひたすら歩き、観音さまに導かれるようにたどり着いたのが、当時、夕陽を象徴する山、二上山だった。
その二上山の麓に當麻寺がありました。当時女人禁でしたが、奇跡的なことが起き、和尚様より禁制が解かれ中将姫さまは尼となり當麻寺へ。その13年後、29歳で本当に極楽浄土へと生きたまま旅立ったと言われるのですが・・・
夕日を象徴する山・・・二上山。西方浄土。
当時、二上山のこちら側(當麻寺側)が「この世」。
二上山の向こう側が「あの世」だと考えられていたそうです・・・
現在、私の住む町は當麻寺側から見れば、二上山の向こう側。当時では「あの世」ということになる。
ちょっと面白いことになってきました・・・
あの世に私。今、生きています。
當麻寺の御本尊。當麻曼荼羅。こちらは↑は複写。原本は、お告げにより「蓮の茎」「蓮の葉」を糸にし、姫様の祈りを受け、一日で織りこまれたとされていましたが、近年の研究で「蓮糸」は使われておらず・・・絹で織られた綴れ織りだということがわかったのだとか。
原本の綴れ織り技術の緻密さ、精度の高さから中国、唐にて創られた説が有力ということになっているのだとも。一日で4メートル四方の織りものを織りあげることなど・・・難しいですよね・・・あくまでも伝説・・・苦笑
いずれにせよ・・・1000年以上も前に創られた綴れ織り。現存するのです。(現在、原本公開はされていません)そして1000年以上もの間、曼荼羅信仰が人々を救った・・・・
平安時代の當麻寺では密教化が進んだようですが、平安時代末期には當麻曼荼羅の存在が脚光を浴びはじめ、極楽浄土信仰の拠点となったようです。
中将姫さま、二十九歳の像、當麻寺 西南院にありました。
清楚な袈裟を身にまとい、数珠を手にかけて合掌している小さな座像。とても美しい姫様でした。
実在か・・・伝説か・・・ミステリアスです・・・
30日まで公開されています。西南院 ご本尊 十一面観音菩薩 聖観音菩薩 千手観音菩薩
中将姫さま 飛行役行者(珍しいかも・・・)・・・・などなど・・・
私。今日、當麻寺にて「ご朱印帳」を求め、58歳にして、お初の「ご朱印」を頂きました。
これから・・・どれだけのお寺巡りができるのでしょう・・・愉しみです!
布袋様に家内円満を願う。
「泣いて暮らすも一生。笑って暮らすも一生。同じ暮らすなら笑って暮らせ。by布袋尊 」
當麻寺名物 中将餅
奈良はいいなあ・・・
境内に「ツルハナナス」のお花を見つけた・・・ああやっぱりこのお花好き!なんて清楚で愛らしいんだろ~~!苗を探そう!
そして・・・境内を散策中・・・
こんなところに・・・「ようかいうぉっち」のじばにゃんみつける・・・・おかしいぞ・・・私・・・
じばにゃんのわけないし・・・ああ・・・じばにゃんのわけないよ・・・
じばにゃん・・・