今日で骨折より二週間過ぎた。
右手首の橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)。左手首にも軽い剥離骨折とひび。
6月22日に骨折。24日に骨折部位にプレート固定の手術を受ける。
骨折当初には全く動かせなかった右指が手術直後に始まったリハビリの目標予定通りに順調に日を追うごとに動くようになってきた。
まだまだ力は弱いけど、利き手の指が軽く動かせるようになり、腫れあがっていた右腕全体のむくみも、この4~5日で嘘のように消えた。
生きるため、暮らすための一連の動作に、右腕、右手指を軽く添える事ができるようになることで出来ることの範囲がこれほどに広がる事の有り難さを今更ながらに知ることになった。でも・・・調理は全くできないから夫に買い物から食事の支度を全てお願いしている。食べ終わったお皿を一枚ずつシンクに運ぶ事だけが今の私に出来ること。早くお料理が出来るようになりたいなあ。
昨日の診察で手術の傷口が良好とのことで、シャワーでさらりと流すことも許された。左手首の軽い剥離骨折の腫れはすっかり先週にはおさまっていたし、痛みもないので来週にはシ―ネも外せるかと期待している。今、入浴時以外は左手もシ―ネで固定中。
今日、参院選の期日前投票してきた。両腕包帯グルグルなので係りの方に記入できますかと、聞かれたが、右手で候補者の名前も比例代表の政党名もへなへなした字になったけど書くことが出来た。
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先月22日水曜早朝。藤沢。娘宅前の遊歩道で、50センチ強ほどの高さの車進入止めに振り向きざまにぶつかり、お腹で受けて(いや止めて?!)そのまま転倒しないようにとっさに両手をおもいきりついてしまった。
お腹を打ったのはなんのあざにもならなかったけど、右手首に相当な力がかかり・・・目の前の私の右手が!
あっという間に!
なにこれ~~!!と!ぐにゃ~~っとおかしな向きにむいて誰のものでもない人形の手みたいになった!
態勢を直して、左手で右手首をとっさに元に直そうとまっすぐに、ぎゅぎゅ~~っとしばりながら10メートルほど歩いて家に戻り、そのまま玄関に倒れ込んだ。
頭の中をどうしよ~~~!このままではどうにもならない。見る見る間に脂汗が。
今思い出しても事故直後の動揺で心臓まで苦しくなる感じだった。折れた手の痛みはあったと思うけど。動揺の方が上回っていた。
骨折していることは、はっきりわかった。ただこの先に私自身がどうなっていくかが、全くわからなかったし、早朝で病院も時間外。こんなんで救急車呼んで良いものかと考えたのだったが・・・驚くほどの決心で申しわけないけど、娘に救急車呼んで~~!と頼んだのだった。人生初の救急搬送。
救急車はものの数分で到着。意識確認等、事故発生時のことなどを説明し右腕に、添え板をしていただいて救急病院に素早く搬送して頂いた。
両手首 レントゲンとCT検査の結果。
右手首 橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ) 左手首 捻挫
右手首の骨が外側にずれて歪んでバキッと折れていた。
レントゲンで見るとはっきり折れている箇所がわかった。
ずれている箇所を戻し、プレートとビスで固定する早急な手術が賢明とのこと。
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骨折の不思議を私は初めて知った。
冷や汗のようなものは、病院に搬送された頃にはおさまり、同時についた左手の捻挫(藤沢の病院の診断)のほうが、少し痛んでいたが、骨折した右腕は固定して頂くことで、まったく痛みがおきていないというか・・・ないのだった。
応急処置後、私の体のどこにも「しびれ」「発熱」「痛み「吐き気」等がない信じられない状態。
両手以外、どこも打ちつけていないので、普通に歩けたことは幸いだった。
どこで手術に臨むかの選択を迫られることになったのだけど・・・
このまま藤沢での入院手術をどう考えても選べなくて・・・
今の状況なら大阪に帰れるとおかしな確信もあった。出産後間もない娘の手伝い半ばに帰阪するのは本当に情けなかったのだけど、今の事態では何の役にもたってやれないどころか・・・ほんまにごめんねだった・・・
夫も一人で大丈夫かと言ってくれたけど、痛みがない今こそ帰れそうと・・・
そして。先生に「ありがとうございました。今から大阪に帰ります」と返答したのだった。
22日骨折当日夜、帰ってきた。捻挫といわれた左手頼りにこけないように、こけないように・・・
左手だけで事をこなす事のむずかしさやら健康な身体の有り難さたるを実感しながらの帰阪。
帰途、発熱せず。折れた右腕に痛み全く起こらず。無事に我が家に辿り着いたのだった。
朝まで、骨折箇所にやはり痛み起こらず。ぐっすり休んだ。
翌朝23日。羽曳野の整形専門の病院、島田病院へ。
右手首の診断は同じ。橈骨遠位端骨折。骨折部位の位置を正しプレートで固定する手術が適当。
左手首。一本かすかにヒビ、剥離骨折箇所見つかる。
左手は、3週間ほどで骨は元通りになると思われるが、固定していた方がよいとのことで、
いよいよ私は23日から両腕に包帯グルグル~~!
新幹線移動の時は右腕だけ固定の三角帯で・・・これは良かったと思う事にする。
24日金曜朝一番の手術が出来ることになり、23日そのまま入院することに。
手術へ向けての様々な検査、カウンセリング、麻酔への理解、同意書等含む各種手続きから手術の立ち合いまで夫がそばに居てくれたことが、本当に心強かった。
いよいよ金曜日手術。もしも!麻酔から目が覚めなくても私は良い人生だったわなどと・・・ほんの少し思ったりなんかしたけど、絶対に手の骨折手術での死亡はありませんと言われていたので、あほなことは考えず、手術室へ歩いて行った。
麻酔が効いてきますよ・・・といわれた時、瞬時に身体がシャーベットみたいに凍っていく~~・・・そんな感じだった。点滴から麻酔がはいるらしかった。
数秒で眠りに落ちてたようで、目が覚めると予定時間通りに全て終わっていた。手術成功。
手術後、痛み止めが点滴に入ると前日説明を受けていたので、それが切れるころには、いよいよの痛みにおそわれるのだろうかと、翌朝までのベッド上養生で覚悟していたのだ・・・
そんな中・・朝から絶食していたしお腹が空いて来る。痛みはやって来ない。
午後三時ごろ。お粥さんを昨日頼んでいたのを運んでもらった。
あ~~~~お出汁が効いててめっちゃ美味し~~~~!絶品だった!笑
その頃体温が37度くらいになっていた。いよいよの発熱だったけど身体はしんどくなかった。
看護師さんが、幾度か・・・大丈夫ですか?我慢しなくてもいいですよ・・・おっしゃってくださいね・・・
痛みレベルですが・・・10を最高にしていかがですか?
ん・・・・「2」くらい?
鈍痛程度。
翌朝まで手厚く看護頂いた。
結果、25日朝、痛み止めが切れてからも手術を受けた右腕に痛みはほぼ起きず、傷口の痛みも全く起きなかった。先生の手に神技をみる思いでした。
ベッド上養生を朝9時過ぎに解いて頂き、完治までのリハビリテーション確認と次回のリハビリまで自宅でのリハビリ課題の説明を受ける。
体温も安定、本当に不思議すぎるのだけど、痛みのない中、土曜退院の運びになる。
骨折は起こるべくしてあの日、わたしに起こることに決まっていたのだろうと思う。
家族には心配をかけてしまったし、たくさんの人にお世話になった。
来月12日に60歳になる。
時間にゆとりを持ち落ち着いて行動出来る人間を本当に目指さないと。
道を歩くのが・・・ちょっと今怖くなっている。
二度と骨折したくない。
今年の奇跡
我が家のオリーブにたわわに実が生った!まだまだ生育中だけど数えられないほどの実が生ってる!
嬉しいなあ。大切に収穫できるまでお父さんにいっぱいお水もらわないとね。
ああ・・・・私たち・・(私とめだかとベランダの植物!)
お父さんに(夫)!み~~んなでありがと~~~やね~~~!!!
生かせてもらってま~~~す!