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京都 駒井家住宅見学記

2011-05-04 22:36:00 | おでかけ

4月29日 京都 北白川に(最寄駅 叡山電鉄 茶山駅下車)駒井家住宅を訪ねた。

疏水沿いを散策しながら駒井家住宅を目指す私の目に飛び込んできたのが・・・

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公園に隣接した・・・こちらの建物!

ここは?なに?一軒家ではない?・・・なさそうな・・・

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Imgp6578_2庭の枝垂れ桜は少しの花びらを残してまだ美しく・・

ぐるりと回ってみれば・・・ なにやら書かれている・・・ただ剥げていて文字が良くわからない・・・なんとかアパートメント?

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三角屋根(庇)に剥げかかった文字、緑いろの勝手口のような扉・・・あら?ひらひらと「洗濯物」が見える・・・あ・・・人が住んでおられる・・・(スミマセン・・・)

こちら銀月アパートメントという建物でした。映画の撮影(最近ではクローズド・ノート)のロケ地になることも多いそうで。人気アパートで、入居希望者が後をたたないのだそうです。

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漆喰様の白壁、可愛い丸窓、アーチ型の小窓(吊るされたカフェカーテンは遠目に見るもビンテージもの・・・)と、そこかしこになんとも言えない懐かしい印象。

アンテナの林立具合もいい・・・

どんな暮らしがあるのだろ?このアパートの中に(20部屋ほどあるらしい)・・・。

それにしても・・・ほんまに好奇心が(くすぐられるぅ・・・・)中・・見てみたい!笑

時計が止まってしまったかのような錯覚にかられたのでした・・・

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ということで、ちいと脱線しながらも・・・アパートより歩くこと直ぐの「駒井家住宅」に到着。

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京都帝国大学(京都大学)理学部教授であった駒井卓博士の住居として昭和2年に建てられました。関西にも名建築を多く手がけたウィリアム・メレル・ヴォーリズ建築事務所によるものです。

駒井博士は日本のダーウィンと呼ばれた遺伝学の権威でいらして、「ショウジョウバエ」「三毛猫」「海洋生物」の研究家であられたということです。昭和天皇に生物学を教授なされたのも駒井博士だったということを(私)初めて知りました。

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大きな窓から、どの部屋にも燦々と自然光が降り注ぎます。玄関脇のホールの階段は優雅に曲線を描き、大きな窓ガラス(懐かしいガラス)は黄金いろに輝いていました。

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ドアノブは、お客様のお通りになられる場所は「紫」。

家族用スペースには「透明ガラス」と区分けされていたそうです。

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お勝手口のドアまで、こんなに可愛いのです!

まあるい美しい世界が広がります。

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(現在、駒井家住宅はナショナルトラスト会員のボランティアにより解説、清掃が行われているのです。)

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日本タンポポ(駒井邸の庭には、日本タンポポのみが成育しているとのこと)

※茎と花の接続部分の総苞にその違いがあるのだそうです。西洋タンポポはガク片が反り返っていて、下を向いており、その反対に日本たんぽぽはガク片がピタッとくっついていて、上を向いているのだそうです。日本タンポポは春のみ開花。

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書斎は書物が傷まないようにとカーテンがおろされています。

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駒井卓博士と奥さまの静江様

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先生直筆、彩色された生物画です。

今にもひらひらと舞いあがりそうな蝶たちなのです。

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真の豊かさを目の当たりにし、空間美に目が覚めるようでした。

こちら、駒井家住宅にはいち早く「電気」が通っていたということですが・・・(電気(電灯)って、いつごろ一般家庭に普及したものなのでしょう・・・)ボランティアの方の説明を(私)聞き間違えたかもしれません・・・ 

いずれにせよ・・・博士は今の日本の電力事情をどのようにご覧になるのでしょう・・・

公開日 毎週 金曜 土曜

夏季7月第3週~9月第一週 冬季12月第3週から2月末まで休館

10時から16時まで(入館は15時まで)

入館料 大人500円 中高生200円 

ナショナルトラスト会員 無料