京都にあるリネンの専門店「LINNET」さんに出かけた。前田まゆみさんのお店です。
前田さんのこの「本」を買ってから、何年たったのだろう・・出版後、直ぐに買った記憶・・・
お店を京都にオープンされたのも、この本が出版された頃だったそうです。というと・・・私が前田さんを知ったのもそのころ。かれこれ10年近く前になるのかもしれない。「リネンが好き」は、前田さんの麻地(リネン地)への思いの深さが、凝縮され、詰め込まれた素敵な一冊。素敵なデザインのリネンクロス類の写真はもちろん、そのリネンにまつわる物語、暮らしの道具としてのリネンの扱い方、歴史、刺繍地としてのリネンの魅力にわたるまで・・・ぎっしりとリネン話しが書かれたそれはそれは可愛らしい一冊なのです。このご本。
なのに・・・結構読みこんでいたというのに・・・これまでこちらを訪ねたことはありませんでした。
その前田さんのお店「LINNET」さんの住所というと・・・姉小路 富小路西入る ・・・頭の中に通りの名前が入っていればなあと思いながらも、ほぼ覚えていないので地図片手に、この日は、京都市役所前より、その通りの交差しているところまで辿り着き・・・よし♪ここから西へ・・・で、リネットさんに到着!ほんまに長くかかりましたぁ・・・(苦笑)
とっても素敵なお店です。こちらで手に入らないリネン地はないと思えるほどに多くの種類のリネン地、(コットン地も少し)がありました。机に座って見本貼をくっているいるときの愉しいことったら・・・これも、これもああ・・これも欲しいと思いは募るばかり・・・
ガーゼのような柔らかくてうす~くてやわらか~いリネン地から、ざっくりとした重みのあるリネンまで、幅広く取りそろえられた、こちらの麻地は、ほぼ全て日本でつくられているそうです。
このところ、時間を見つけて、こんなドロンワークを練習中。
アンカー社のニードルワーク辞典(刺し方が詳しい)とにらめっこしながらです。(サンプラーは大塚あや子さんのシュバルム刺繍より)
ということで・・・この日のお買い物は・・・
刺繍用のリネンクロスと、キッチン用クロス、そしてイタリアのリネン地(一番下)とハンカチになれそうなコットン地2種。あとボタンがふたつ。
京都に出かける愉しみが又ひとつ増えました。大阪にある刺繍専門店(そちら糸はかなり豊富なのですが・・・)でも見つけにくかった探していたリネン地!こちらでなら間違いなく見つかりそう!嬉しいな~~~!
LINNET 京都市中京区姉小路富小路西入ル菊屋町562
075.257.1128
高野川と賀茂川の合流地点。下賀茂神社を背に、鴨川わたりを愉しむ人たちを遠く見ながら賀茂大橋を西へ渡る・・・
あそこでポンポンと川を渡ってみたいなあ・・・大きな亀の形の石とかあるのですよね・・・ここ。
たらいがいっぱい並べてあって・・・金魚金魚してて・・・ブクブク泡してて・・・
お店の人はあまり商売っ気がない感じで・・・
なんか・・・とってもいい感じ・・・京の町らしいなあ~~♪
そして私は・・・河原町通りを南下(京都では下ルというらしい)そのまま鴨川沿いに歩いてもいいのだと思うけど・・・)路に迷いやすい私は地図通りに歩く!まだかなまだかなと歩くこと数分・・・
大きな通り2本越えたあたりから鴨川方向(東入ルという)に目を凝らして・・・「李青」の文字を・・・探す。
ありました・・・李青さん。う~~んと前、縮緬作家の高山順子さんが、おしゃれ工房に御出演時、こちらのオーナーさんと、こちらで、お茶されていて・・・その放送を見た時からず~~~っと・・・(ほんまに出向くまでに時間かかりすぎです・・)一度訪れてみたいなあと思っていたお店。
静かな時間に時折聞こえくる会話・・・流れる音楽・・・
いいなあ・・・李朝の家具もいいなあ・・・
なにもかも目に映るものが美しい設えなのです。
大きな窓にひらりと掛けられた「ポジャギ」(つなぎあわされた布)も、お庭に居た金魚のお家までもが。
食は京都、美山の吟味された食材使用ということです。
李青さんは李朝喫茶。
出されている伝統茶(各500円)は、日本や中国のようにお茶の葉を使ったお茶ではなく、元気を出したり、身体を休めたりするための工夫がされた飲みものだそうです。朝鮮では、儒教思想による男尊女卑の風潮の強い中で、半島の女性たちは、つつましく夫に仕え、子どもを育て、その中で様々な食材や生活用品をより使いやすく、身辺を心地よく便利にするための知恵を絞り美しく暮らそうとしてきたというのです。伝統茶もそういう中で生まれた朝鮮半島の女性文化のひとつなのだそうです。柚子茶、ナツメ茶、五味子茶、梅実茶、人参茶、ユルム茶、水正果、コーン茶、等々・・・
ひとつひとつ頂いてみたいのに・・・頼んだお茶はやっぱり温かい「柚子茶」・・・
次回は・・・水正果で。つめた~~いのを・・・