虫干し映画MEMO

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映画も本もクラシックが多いです

ホネツギマン (1998/アメリカ)

2005年06月07日 | 映画感想は行
THE NAKED MAN
監督: J・トッド・アンダーソン
脚本: J・トッド・アンダーソン イーサン・コーエン
出演: マイケル・ラパポート   エドワード(ホネツギマン)
    マイケル・ジェッター   スティックス・ヴェローナ
    ジョン・キャロル・リンチ   ドライバー
    アリヤ・バレイキス    キム

 少年時代、イジメにあっていたエドワードは、強くなりたいとレスリングを習うようになる。成長したエドワードは、完璧な肉体を追求していく中でカイロプラクティックに目覚め、整体師への道へ進む。薬局を営む父と対立し家を出たエドワードは、昼はインターンの整体師、夜は人体模型柄のスーツのレスラーとして活躍。正式な資格の取れた彼は、レスラーを引退し独立開業を決意する。身重の妻キムを連れて故郷へと戻り、父と和解し、これからという時に悲劇が襲う。

 変な映画。アルバトロス配給ですし、プロットが普通でもディティールが変、変、変!な映画の種類に入るのでしょう。原題の「裸の男」よりは、「ホネツギマン」のほうが気が利いてると思ってしまう映画なのでした。

 薬屋を乗っ取り、麻薬取引の隠れ蓑にする悪の組織に家族を殺された異常に性格の一本気な整体師さんが、ショックで切れてしまい、レスリング会場と酒場で「諸悪の根源は背骨のゆがみ」と叫びつつ大乱闘虐殺。でも最後には復讐も果たし、運良く助かった奥さんのもとへ、正気に戻って帰りましたとさ。

 なぜだか連想するのはアンパンマン。あの番組でも、バイキンマンに騙されて散々暴れまわったその週のゲストキャラが「ごめんなさい」するとアンパンマンが、「いいんだよ、みんなバイキンマンが悪いんだから」で済んでました。いや、やったことの責任はちゃんととらないといかんのではないでしょうか。

 変だけど、流れに遅滞のない、展開はうまい映画でした。主役と悪役のルックスと雰囲気もはまっていました。刑事さんのジャンクフードお食事風景はそのうち楽しみになっちゃったし。脚本のイーサン・コーエンのテイストは、そういえばそうなのかな、と。なんだかんだ言って楽しんじゃったのかな? 

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