岸田首相の最側近、林元文科相が外相に起用されれば韓日関係は?
登録:2021-11-03 06:36 修正:2021-11-03 07:28
周辺国関係重視する「宏池会」のナンバー2
冷え込んだ韓日関係のムードが変わるかに注目集まる
冷え込んだ韓日関係のムードが変わるかに注目集まる
林芳正議員=本人のツイッターより//ハンギョレ新聞社
自民党幹事長に起用される茂木敏充外相の後任として、林芳正元文部科学相(60)が有力視されている。岸田文雄首相率いる穏健派の派閥「宏池会」のナンバー2とされる人物だ。
日本経済新聞など日本のメディアは2日、新しい外相に林氏が起用される案が浮上していると報じた。参議院で当選5回の林氏は、先月31日に行われた衆議院選挙で山口3区で当選した。
文部科学相と防衛相を歴任した林氏は、韓国や中国など周辺国との関係を重要とする「宏池会」の伝統を忠実に受け継いでいる人物とされる。彼は月刊誌「文藝春秋」11月号のインタビューで、日本が米国と手を携えて中国に対抗しなければならないという人が増えているという指摘に対し、「(中国に対して)単純な強硬姿勢だけでは巧くいかないだろう」とし、「日本と中国の経済は切っても切れないほど絡み合っている。一般的な貿易と経済安保の線引きが重要になってくる」と強調した。林氏は日中友好議員連盟の会長を務めている
こうした脈絡から、林氏が外相に起用されれば、行き詰まっている韓日関係を変えるきっかけになるという期待の声が上がっている。日本軍「慰安婦」、強制動員被害者問題など歴史問題の早期解決は難しいかもしれないが、駐日韓国大使との面会など対話の糸口を見つける可能性もあるとみられている。林氏はキム・ブギョム首相やウォン・ヒリョン前済州知事など、韓国の政治家たちとも長い間交流してきたという。これに先立ち岸田首相は、衆院選小選挙区で落選し辞意を表明した甘利明幹事長の後任に茂木現外相を任命することにした。
東京/キム・ソヨン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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