goo blog サービス終了のお知らせ 

尹錫悦大統領の退陣を求める集会後の捜査機関の無理な令状請求に、裁判所がブレーキをかけたかたちだ。

2024-11-13 11:14:50 | 韓国を知ろう
 

「尹政権退陣集会」無理な拘束令状、裁判所が阻止

登録:2024-11-13 09:08 修正:2024-11-13 10:04
 
 
今月9日、尹錫悦政権退陣運動本部(退陣運動本部)が主催し、民主労総、全国民衆行動、進歩大学生ネットなどが参加した「尹錫悦政権退陣第1回総決起(総決起)」で、警察と市民が衝突している=キム・ガユン記者//ハンギョレ新聞社

 9日の「尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権退陣第1回総決起」集会に参加した際に警察と衝突した容疑で請求されていた民主労総の4人の組合員の拘束令状が、「拘束の必要性は認めがたい」との理由でいずれも棄却された。尹錫悦大統領の退陣を求める集会後の捜査機関の無理な令状請求に、裁判所がブレーキをかけたかたちだ。

 ソウル中央地裁のキム・ミギョン令状担当部長判事は12日、P氏とK氏の公務執行妨害容疑の令状実質審査を行い、「犯罪容疑についての事実関係を認めていること、証拠がほぼ収集されたとみられること、一定の住居で生活しており、扶養すべき家族がいるため逃亡の恐れがあるとは考えられないことなどを総合すると、被疑者を拘束する必要性と相当性は認められない」と述べた。ナム・チョンギュ部長判事も、H氏とK氏の集会およびデモに関する法律違反容疑について「犯行に至った経緯と役割と加担の程度、現在までに確保されている証拠、被疑者の職業や住居と社会的なつながり、犯罪歴などを総合すると、拘束理由と必要性は認めがたい」と述べた。

 警察の過剰対応が繰り返し確認されていることを受け、野党は警察予算の削減を視野に入れている。国会行政安全委員会の野党幹事を務める「共に民主党」のユン・ゴニョン議員は、この日のハンギョレの電話取材に対し、「(過剰鎮圧を認めて謝罪せよという)野党の要請を警察庁長官が無視すれば、予算で示すつもり」だとし、「予算審査小委員会で(警備局関連)予算を果敢に『切る』」と述べた。民主党政策委員会の関係者は、「党の政策委員会と国会の予算決算委員会、行政安全委員会が連係して議論を進めている」とし、「警察が謝罪要求すら拒否すれば、業務推進費などの予算を削減せざるを得ない」と語った。

 行政安全委員会に所属する野党3党(民主党、祖国革新党、基本所得党)の議員たちは前日、「チョ・ジホ警察庁長の謝罪がなければ、警備局関連予算の全額と特殊活動経費、特活費などを詳しく問う」と述べている。来年度の警察庁の特殊活動経費は約6500億ウォン、警備局予算は約2390億ウォン、特活費は約52億ウォン。

 野党は前日、9日の集会現場で警察が社会民主党のハン・チャンミン代表ら参加者に物理力を行使したとして謝罪を求めたが、チョ・ジホ庁長は拒否した。ハン代表は「肋骨が折れた」としてこの日、警察関係者を告訴・告発すると表明した。

 
 
尹錫悦政権退陣運動本部(退陣運動本部)が9日午後、ソウル中区の崇礼門前と世宗大路一帯で「尹錫悦政権退陣第1回総決起」集会を行い、「尹錫悦は退陣せよ」などのスローガンを叫んでいる=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社
キム・ガユン、キ・ミンド記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『人に忠誠は尽くさない』という発言とは異なり、妻にばかり忠誠を尽くす大統領尹錫悦の姿は、国民に大きな絶望を抱かせている」と語った。

2024-11-13 09:13:34 | 韓国を知ろう
 

ソウル大学に「尹錫悦退陣」壁新聞…「不公正と非常識の代名詞」

登録:2024-11-12 07:42 修正:2024-11-12 08:42

 

 
                                                   ソウル大学=資料写真//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が卒業したソウル大学に、大統領の退陣を求める壁新聞が登場した。

 ソウル大学では、学生会館や中央図書館の掲示板などに「不公正と非常識の代名詞、同門の尹錫悦(ユン・ソクヨル)の退陣を求める」と題する壁新聞が貼り出された。作成者は自らを「平凡なソウル大学の某学部生」だと述べている。作成日は今月8日。作成者は「尹錫悦大統領は破局的な結果を迎える前に、状況の厳しさに気づき、特検法を受け入れ、秩序ある退陣を議論しなければならない」として「尹大統領の記者会見が8年前の朴槿恵(パク・クネ)元大統領の記者会見を思い出させるのは、決して偶然ではないだろう」と述べた。

 作成者は「政治経歴のまったくない検察総長尹錫悦が大統領になれたのは、聖域のない捜査と法治主義にもとづいて公正を実現するだろうとの期待があったから」だとし、「しかし『人に忠誠は尽くさない』という発言とは異なり、妻にばかり忠誠を尽くす大統領尹錫悦の姿は、国民に大きな絶望を抱かせている」と語った。そしてドイツモーターズ株価操作疑惑、イム・ソングン元海兵隊1師団長の救済ロビー活動疑惑、ソウル-楊平(ヤンピョン)高速道路特恵疑惑、候補公認介入疑惑などを例にあげた。

 続けて「特検法を政治扇動だと言いつつ、自身の妻をかばうことばかりに汲々(きゅうきゅう)とする姿は、自身が大統領になった理由を自らないがしろにするもの」だとし、「自身と妻をめぐる疑惑を捜査するための法案すらも『反憲法的』などと言って拒否権を乱発する尹大統領は、自身より40歳年下の学生たちと共にまず政治学原論の授業を受け直すべきだろう」と批判した。

 「キム・ゴンヒ-ミョン・テギュンゲート」については、「尹錫悦大統領が指導者としてどれほど資格に達していないのかを示しており、その恥はそのまま国民のものとなっている」と述べた。年金、医療、労働、教育の尹大統領の4大改革については、「10%台の支持率でそれが可能だと信じる者は誰もいない」とし、「尹大統領はすでに国家指導者としての信頼を喪失している。国民は残りの2年半の間に尹錫悦政権がさらに何をどれだけ台無しにするかを懸念しているのみ」と述べた。

 作成者は「我がソウル大学には誇れる同門生として金泳三(キム・ヨンサム)元大統領がいる」として、金元大統領と尹大統領を比較した。作成者は「民主化の巨木であり国の発展を導いた指導者であった金元大統領の名の横に尹錫悦の3文字が刻まれるというのは、ソウル大学の恥」だとして、「昨今の態度が続くなら、我々の誇らしいソウル大学共同体にあなたの名の居場所はない」と述べた。

イム・ジェヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする