沖縄知事選 きょう告示
平和で豊かな島へ デニー氏勝利必ず
![]() (写真)支援者たちとグータッチを交わす玉城デニー知事=24日、沖縄県金武町 |
平和で豊かな沖縄、誰一人取り残さない優しい社会をどう実現するのか―。大激戦・大接戦の沖縄県知事選が25日、告示されます(9月11日投票)。県民の圧倒的な民意に寄り添い、名護市辺野古の米軍新基地建設に反対する「オール沖縄」の玉城デニー知事と、政府の全面的な支援を受け、新基地推進を掲げる佐喜真淳氏=自民、公明推薦=との事実上の一騎打ちです。辺野古へのオスプレイ移駐などを掲げる下地幹郎元衆院議員も立候補します。
貧困対策・基地返還 前に デニー氏
自公候補 “新基地を容認”
24日金武(きん)町で開かれた同町、宜野座(ぎのざ)村、恩納(おんな)村の合同集会で、デニー知事は、前回の知事選公約291項目のうち287項目を予算化し進めていると強調。「2期目に新たに110項目の公約をつくった。進めている政策を、さらに厚みを付け、効果を実感できるようにしたい」と語り、子どもの貧困対策や経済対策を前に進めると表明しました。基地返還を進め、「人々の心を癒やす沖縄の自然を大切にする。そういう政治をやろう」と訴えました。
これに先立ち、24日に那覇市内で行われた公開討論会では、辺野古の米軍新基地建設について、各候補者の違いが鮮明になりました。
デニー知事は、県民投票や知事選で新基地反対の民意が明確に示されたとし、「民主主義の政府ならば、民意を踏まえた対応をとるのが当然だ」と強調。反対を貫くと訴えました。
一方で、佐喜真氏は「埋め立てが進んでいるので、(辺野古新基地は)容認せざるを得ない」と述べ、新基地建設を推進する姿勢を示しました。下地氏は、馬毛島(鹿児島県西之表市)への訓練移転、普天間基地の軍民共用化、さらに辺野古を「活用」し、オスプレイを移駐するとして、米軍に三つの基地を差し出す考えを示しました。