今は 親朴系の自己反省なしには中道層が自由韓国党と結合できない状況になっている」と指摘した。

2020-01-04 08:26:05 | 真の解決目指して
保守は分裂で滅びる…
四分五裂と二極化に突き進む保守統合

登録:2020-01-04 00:13 修正:2020-01-04 07:22


ユ・スンミン系、正しい未来党を公式離党 
保守政党5党以上、雨後の筍のごとく 

ファン・ギョアン代表の自由韓国党はまた場外へ 
リーダーシップもなければ犠牲もない 

「弾劾の川」をめぐる見解の相違は依然大きく 
アン・チョルス復帰しても統合は困難な見通し

          

自由韓国党のファン・ギョアン代表とシム・ジェチョル院内代表などが今月3日午後、ソウル鍾路区世宗文化会館前で開かれた「希望大韓民国づくり国民大会」でスローガンを叫んでいる//ハンギョレ新聞社

 「朴槿恵(パク・クネ)前大統領弾劾事態」以降、3年近く議論されてきた保守統合が進展はおろか、逆行している。4・15総選挙をわずか100日後に控えた時点だが、保守勢力は前よりさらに四分五裂している格好だ。弾劾を契機に分かれた彼らの政治性向は二極化へと進んでいる。危機意識を感じた人々が統合を訴えても、これを率いるリーダーシップがない。集団的自己犠牲の意志も見えない。政界では、「進歩は分裂で滅びる」のではなく、「保守が分裂で滅びる」という声もあがっている。極右に近づいているファン・ギョアン自由韓国党代表の歩みが中道・穏健保守との距離をさらに広げているためだ。

■ 保守野党陣営は休まず分化中

 野党では、新しい政党が雨後の筍のように生まれている。今月2日、アン・チョルス元議員が政治への復帰を宣言したのに続き、3日にはユ・スンミン議員をはじめ、「新しい保守党」を作った旧正しい政党系議員たちが、現正しい未来党からの離党を公式宣言した。アン・チョルス系とユ・スンミン系を除いた正しい未来党の主流派議員たちも、別途の勢力を形成しているが、今はソン・ハクキュ代表と対立している。このような理由で、政界ではアン元議員が復帰後、正しい未来党ではなく、第3地帯で新党を旗揚げする可能性もあると予想する人もいる。保守統合を掲げた「国民統合連帯」と無所属のイ・オンジュ議員が立ち上げた「前進4.0」も活動中だ。強硬保守のウリ党まで合わせれば、今や保守野党の春秋戦国時代だ。

 保守野党を再編して盟主になろうとする自由韓国党は3日、光化門で再び場外集会を開いた。場外闘争やハンストなどの強硬対応を貫いてきた党指導部が、ファストトラックの局面でこれといった成果もなく、再び街頭に出たことを受け、党内では不満の声が上がっている。自由韓国党関係者は、「総選挙を控え、選挙区での票固めに乗り出すべき状況なのに、大事な年始に場外集会で党の力を浪費している」と嘆いた。光化門などで「太極旗部隊」と絡み合い、極右保守のイメージが固まりつつあることを懸念する人もいる。公捜処法阻止の過程で一部の支持者が太極旗と星条旗を掲げて国会を取り囲んだ事件は決定打だった。

■ 野党に影を落とす「ファン・ギョアン・リスク」

 保守政治勢力の間ではアン・チョルス元議員の政界復帰を機に、自由韓国党や新保守党、わが共和党など中道と保守の大統合が可能になるという楽観論が登場している。問題は「ファン・ギョアン・リスク」だ。保守統合は総選挙での勝利のために必要だが、保守派政界では「口では統合を叫びながらも、右に傾いている」ファン・ギョアン代表の行動に疑問の声があがっている。自由韓国党内部でさえファン代表が退き、保守統合の空間を開かなければならないと指摘される理由でもある。不出馬を宣言したヨ・サンギュ議員は同日、「CBS」ラジオのインタビューで「指導部が保守大統合に向けて一歩も踏み出せずにいる」とし、「今、ファン・ギョアン体制を強固にすれば、ユ・スンミン系やアン・チョルス系が積極的に乗り出さないだろう」と述べた。非常対策委を立ち上げ、統合局面に転換すべきだという主張だ。

 「共感と論争政策センター」のチャン・ソンチョル所長は「アン・チョルスとユ・スンミンまでの中道の拡張が政界で言う『保守統合』だとすれば、ファン代表の言う『保守統合』とは、わが共和党やチョン・グァンフン牧師などを含めた陣地の構築という点で、かなり異なる」と指摘した。

■まだ「弾劾の川」でもがいている

 総選挙の日は近づいているが、保守野党はまだ「弾劾の川」をめぐる見解の相違さえ克服できていない。感情的な拒否感も存在する。非朴(朴槿恵前大統領不支持)系のキム・ムソン議員が同日、右派大統合決断を促す文書を発表し、「第20代総選挙の敗北に責任があった当時の最高委員や候補公認管理委員たち、そして党がこのような状況になったことに責任ある重鎮たちが退かなければならない」と求めたが、親朴(朴槿恵前大統領支持)系は微動だにしない。ある親朴系議員は、「困難な時に離党した人が凱旋した将軍のように戻ってくれば、既存の支持層ではむしろ失望する人もいるだろう」と反論した。

 外部の保守統合の見通しも悲観的だ。チョン・ハヌン韓国リサーチ専門委員は、「かつては何が何でも統合すべきという雰囲気もあったが、今は 親朴系の自己反省なしには中道層が自由韓国党と結合できない状況になっている」と指摘した。すでに中道層が行動を共にするには、自由韓国党がかなり遠くまで行ってしまったという診断だ。戦略通として知られる与党のある関係者も、「革新は人を変えることだが、今の自由韓国党のイメージは、パク・チャンジュやチョン・グァンフン程度だ」とし、「公認権を手放し、斬新な人物が非常対策委員長として統合と革新を推進しない限り、与党にとって大きな脅威となるのは難しいだろう」と述べた。
チョン・ユギョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする