どこ吹く風

旅のことを主に書く。

サンモリッツと氷河急行

2009年08月02日 08時37分36秒 | チロル~シャモニ
 ムオッタス・ムラーユ(Muottas Muragl)のホテルにはへケーブルカーで上がる。始めて泊まったときは(2005年)ハーフチケットを提示したけど割引は無かった。二度目の時はホテルに泊まると告げると大幅な割引があった。今回は予約する時ホテル代に含まれるので駅員にその旨告げるように言われた。それで幾らになったか知らない。

 ードロミテのドライブ中のナビおよびホテルの予約は義妹が担当した。アバウト私と違って彼女は生真面目な性格なのでしっかり役目を果たした。文中に予約したとある場合主語は彼女です。ー

 ガイドブックによるとホテルの食事が美味しく、また眺めがいいのでディナー客が多いとある。ただ山小屋なので部屋の質は良くない、でも宿泊料は高い。
ホテルの裏山から眺めるサンモリッツは素晴らしい。ピッツネイルやディアヴォレッツアが三つの湖を挟んでいる。ホテル、湖、街並み、そのはるか遠くはソーリエだろうか。

 昼間雨が降ったとかで雲が垂れ込め湖の色が悪い、期待した青い空に紺碧の湖という風景が見れなかったのはザンネンだ。色は悪くても雄大な山なみには変わりなく、目の前に広がっているのはやはりサンモリッツの風景だ。

夕食は前菜、スープにメインと美味しいものでした。値段のほうはスープは三人違うものを頼み味見しあう、12,12,18スイスフラン。メインが34フラン、前菜もあったけどメインの料金に含まれているのか?。ビールを飲んで3人で160フランであった。ケーブルカーで一緒になったニッポンのツアー客もディナーを取りに来たようだ、近くの席にいた。
ホテル(山小屋?)料金は1室3人部屋で215フラン、バス・トイレは各フロアに共用として着いている。部屋代にはケーブルカー料金も含まれている。
一人当たり125フランで2食付と考えれば、こんなものかという感じです。
夕食後散歩に出たけど雨がポツポツ落ちるような天気だ、明日に期待しよう。

 氷河急行はサメダンを9時30分に出るので翌朝食事を急いで済ませて、8時10分始発のケーブルカーに乗り、バスでサメダンに着いたのが9時前であった。昨日予約した時あいにく一緒の席は取れないと気の毒そうに言われた。3名ともバラバラで同じ車両というのが救い。乗車すると席は空いている、クールから乗ってくるのだろう。
この路線のお目当てはランドヴァッサー橋、渓谷に入り右に左にと景色を眺めているうちにトンネルに入った。これを出るとその橋だと身構えると目の前に現れた橋は補修工事なのか真っ赤なシートで覆われている。乗客一同ため息とともに虚しい笑い声。

 案の定クールで大勢の客が乗ってきたので指定された席に座りなおす。若いニッポン人女性がいた、ひと月ほどヨーロッパを回っていて、ロンドンに入りロマンチック街道を通りスイスを見てイタリアから帰るとのこと。わたしの若い頃よりも行動力がある、チェルマットでは40フランの部屋をネットで見つけたそうだ。素泊まりで65フランと言われてセルマットの宿泊料は高いとの印象があり、チェルマットで泊まったことは無い、どうせ高い宿泊料金を払うなら山小屋が相対的に安いと考えそのようにしていた。探せば安宿もあるものだ、それでも景色の良い山小屋がいい。

 クールから川沿いに走り、山を登りそして下りアンデルマット、そこから・・・この路線は上り下りで何回か乗っているのでおおよその見当がつく。席がバラバラなので食事もとりにくい、ビールを飲んで腹を誤魔化す。
Vispから暫らく走ったところで真っ白な雪山が見えてきた、ブライトホルンだ。

 チェルマットではスーツケースを駅に預ける。コインロッカーに入れようとこのスーツケースからだと次のモノが入れ易いとか工夫していると、若者がこれらの荷物なら駅に預けたほうが安くつくだろうと言うので駅に預けることにした。
スーパーにより例の如くチーズやらビールを買う。

 18時00分ゴルナグラード鉄道でリッフェルベルグまで上がる。ゴルナグラード往復の切符が一人38フラン。途中の景色は天気の所為か期待したほどの感動は無い。駅まで迎えが来ているのかと思いきや人影なし。リュックだけなので良かった。ホテルまでの道は以前よりも整備されているとはいえ舗装はされていない。スーツケースを持ってならひと苦労するところだった。

 18時30分チェックイン、二食付きで357フラン/3人分。部屋からマッターホルンは見えない。廊下の窓から見ると雲がかかっている、サンモリッツもここも天候は今ひとつ優れない。

 ディナーはトマトにチーズとバジルオイルをかけたもの、ベーコンの香りのスープ、串刺しのバーベキューとここの料理は美味い。
山岳ホテルにしてはバスタブ付きなので身体を温めて寝ました。

写真はムオタス・ムラーユからの今年のサンモリッツ遠望です。