エルブロンネへのキャビンによる氷上散歩を終えて、今度はエギュードミディの展望台に上がろうとしたらエレベーターは運休している。それに朝は晴れていたけど太陽が昇るに連れて雲や霞がでてきてモンブランも見え隠れするようになった。
やはり山は朝の空気が落ち着いた時間に見るべきだ。
それでもう一度朝方に来ることにした。ロープウェイは6時半から動いているとのこと。知らなかった、もっと早く確認しておくべきだった。
そこで今朝は(2009.7.10)早起きして6時30分のロープウェイに乗った。ザイルを持ったクライマーが何組もいる。2日間のシャモニーパスを持っているので、高いロープウェイ料金を気にせずもう一度上る気になったのだ。これで元は取ったという感じ。
ロープウェイを下りると風が強くとても寒い、雪が風に煽られて地吹雪状態になっている。あまりの寒さにトンネルから外へ出るのに勇気を搾り出す必要があるほどだ。意を決して橋を渡たり急いで展望台へ行く。晴れて冷たい空気の中にモンブランを始め山々が遠くまでくっきりと見える。山をチラッとみて物陰に身を隠しサムイ~、また見に出て直ぐ引っ込んで寒い~を連発する。
もう一段上の展望台まで上がると東のほうにマッターホルンが見えた。目の下の雪は相変わらず風に煽られて舞い上がっている。手はかじかんでいるけど手袋は無い、家族連れで上がってきた女の子は靴下を手袋代わりにはめている。いい考えだ、そこまでは気がつかなかった。
寒いので下りようと言われるも立ち去るには惜しい、何度も何度もマッターホルンが見える場所まで往復するために階段室のドアを開けたり閉めたりした。吹き曝しの展望台でマッターホルンを見るのは寒さに耐える意志力が必要だった。これほど苦労して眺めるマッターホルンだが、その姿は小さい。しかしあの形はマッターホルンだ、表示板で確認したので間違いない。クライネマッターホルンからみた姿を裏返した形に見える。小さいとはいえカチッとしている。やはりマッターホルンだ。
目の下にはテントが何張か見える、真っ白な雪にオレンジ色のテントが映えている。手前の雪稜を歩いている人たちがいる、何処を登るのだろうかと思いを馳せようとするも寒さがそれを妨げる。
モンブランは階段室をでた脇から見える、しかし外へ出ることに変わりは無い、ただ近いだけ。寒さを堪えて斜面に陽が射す様子を見ていると眼下の雲にブロッケンが出ている。手を振って自分の姿を確認する。何十年ぶりのブロッケンだろうか、三の窓、鹿島槍以来だ。
エルブロンネへのキャビンが動くのを待っている人がいる、遠くまで澄み切っているので素晴らしい景色だろう。しかし寒さが身に滲みているので乗ろうという気にはならない。
8時15分にロープウェイに乗って下りた。
エギュー・ド・ミディは早朝登って堪能すべし、ただし防寒対策をお忘れなく。
写真:マッターホルンが小さく写っている。
やはり山は朝の空気が落ち着いた時間に見るべきだ。
それでもう一度朝方に来ることにした。ロープウェイは6時半から動いているとのこと。知らなかった、もっと早く確認しておくべきだった。
そこで今朝は(2009.7.10)早起きして6時30分のロープウェイに乗った。ザイルを持ったクライマーが何組もいる。2日間のシャモニーパスを持っているので、高いロープウェイ料金を気にせずもう一度上る気になったのだ。これで元は取ったという感じ。
ロープウェイを下りると風が強くとても寒い、雪が風に煽られて地吹雪状態になっている。あまりの寒さにトンネルから外へ出るのに勇気を搾り出す必要があるほどだ。意を決して橋を渡たり急いで展望台へ行く。晴れて冷たい空気の中にモンブランを始め山々が遠くまでくっきりと見える。山をチラッとみて物陰に身を隠しサムイ~、また見に出て直ぐ引っ込んで寒い~を連発する。
もう一段上の展望台まで上がると東のほうにマッターホルンが見えた。目の下の雪は相変わらず風に煽られて舞い上がっている。手はかじかんでいるけど手袋は無い、家族連れで上がってきた女の子は靴下を手袋代わりにはめている。いい考えだ、そこまでは気がつかなかった。
寒いので下りようと言われるも立ち去るには惜しい、何度も何度もマッターホルンが見える場所まで往復するために階段室のドアを開けたり閉めたりした。吹き曝しの展望台でマッターホルンを見るのは寒さに耐える意志力が必要だった。これほど苦労して眺めるマッターホルンだが、その姿は小さい。しかしあの形はマッターホルンだ、表示板で確認したので間違いない。クライネマッターホルンからみた姿を裏返した形に見える。小さいとはいえカチッとしている。やはりマッターホルンだ。
目の下にはテントが何張か見える、真っ白な雪にオレンジ色のテントが映えている。手前の雪稜を歩いている人たちがいる、何処を登るのだろうかと思いを馳せようとするも寒さがそれを妨げる。
モンブランは階段室をでた脇から見える、しかし外へ出ることに変わりは無い、ただ近いだけ。寒さを堪えて斜面に陽が射す様子を見ていると眼下の雲にブロッケンが出ている。手を振って自分の姿を確認する。何十年ぶりのブロッケンだろうか、三の窓、鹿島槍以来だ。
エルブロンネへのキャビンが動くのを待っている人がいる、遠くまで澄み切っているので素晴らしい景色だろう。しかし寒さが身に滲みているので乗ろうという気にはならない。
8時15分にロープウェイに乗って下りた。
エギュー・ド・ミディは早朝登って堪能すべし、ただし防寒対策をお忘れなく。
写真:マッターホルンが小さく写っている。