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どこ吹く風

旅のことを主に書く。

ポルドイ峠

2009年07月29日 06時43分04秒 | チロル~シャモニ
 Antermoiaでの思わぬ滞在は静かに暮れ、日の出前からワクワクして起きた。
ベランダ越しに見える教会は一晩中街灯に照らされていた。そこに朝の光が陰影をつけ始めたので写真を撮った、空気はピリッと冷ややかだ。
牧場の遙か遠くの山なみは朝靄がぼんやり掛かっている、ここもチロルの風景だ。

 朝食を取り出発の準備をする、ライダーたちもオートバイの前にいるので一緒に写真を撮る、今日は何処まで走るのか。斯く言う我々は引き返す形になるがポルドイ峠を目指すことにした。

 9時10分にスタートする、メーターを見るとこれまでに442Km走っている、気分的には車を走らせっぱなしだが、ハイキングや写真を写真休憩を取っているので、1日200Km走るのは無理だ。まずは燃料の補給からと町を目指して峠に向かう。
25分でPasso delle Erbe、エルベ峠で標高2006mに着く。旅籠があり、ハイキングコースもあるようだ。3時間少々のAntermoiaまでのハイキングコースもある。

 ゆるい丘陵地帯ぐんぐん下っていくと林の中に牧場があり、丸太と白壁で建てられたレストランがある。周辺の景観に溶け込み絵葉書をを見ているようだ。これが特別な景色ではなくちょっと目を向ければ何処にでもある景色なので実に羨ましい。

 10時30分山道から大通りに出たところでガススタンドを発見し給油する。463Km走って34.87ユーロ分で満タンになった。給油量は表示されず金額だけが示されるのでリッター当たりの走行距離が分からない。燃費の良い車だと思う。

 大きな道路のR473号線に一旦出て、R242号線に入り川沿いをセラ峠を目指す。近くにサッソルゴ山群が姿を見せている。11時45分セラ峠の手前の開けた場所でランチにする。パンとチーズのカンタンな食事だが周りの景色がメインディッシュなので不足は無い。

 近くにSassoLungoへ上るTeleCabineー二人乗りの立って乗るリフトーが動いているので乗りに行った。往復券で一人当たり14ユーロ。飛び乗るようにして乗るのだが、乗り損ねると停めてくれる。上がる途中に数回停まった、きっと下手くそがいて飛び乗れなかったのだろう。
Lungo山の小屋裏に雪渓があり風も冷たい。麓までハイキングコースがあり小学生を連れた家族連れが登ってきた。この急坂をよくも登ろうという気になったものだと感心する。このコースを歩けるなら、トレチメ一周なんて屁の河童だろう。

 正面には切り立った崖に長い斜面を背負った独特の形のSassoPordoiが見えた。そこに上がるために車を進める。セラ峠まで10分しかかからない。さらに20分でPasso Pordoi に到着した。観光地化された場所という雰囲気の峠だ、人気があるのだろう。
早速ロープウェイに乗る、往復13ユーロ。
ロッククライマーが岩に取り付いている姿が見えた、この辺りは何処も彼処も岩登りの場所になる、剱岳のチンネがそれこそ無数にある。

 拾い台地状の向こう側にはピークがあり小屋も見える。冬はスキー場になるのだろうか。ハイカーの姿も多く見られる。この時間の眩い太陽の光は風景をダラケタものにする、先ほど上ったSassoLungoもぼやけているし、期待していたマルモラーダ Marmoladaは雲がかかって頂上が見えない。ドロミテでの最高峰で雪に覆われた山なので色濃く深い山に見える。乾いた岩山に雪が張り付いている姿が多いドロミテでこのように雪山という印象を与える山はめずらしい。

 なんとか近くまで行きたいものだと考えて車に乗った。