どこ吹く風

旅のことを主に書く。

シュワルツゼー

2006年08月16日 06時32分49秒 | モンブラン
 シオンで思いもかけない楽しいひと時を過ごし予定より2時間遅れの汽車に乗った。フィスプでチェルマット行きに乗り換える、谷の間から真っ白な雪の冠を被った山が見えてきた。河原を埋め尽くさんばかりの大崩落のあった箇所見て、ガソリン車が乗り入れできる最終地点のテッシュ Taschを過ぎるとチェルマットは直ぐそこだ。

 駅前ホテルに飛び込みで行くと高い、やはりチェルマットだ宿泊料は高いようだ。シュワルツゼー Schwarzseeまで登る事にしたがロープウェイの最終時間が気になって買い物もそこそこに急ぎ足で歩く。天気は良くない、西のシャモニ・モンブランの雲が移動してくるであろうからしょうがない。途中駅のフーリ Furiはガスの中でシュワルツゼーで降りる頃には雨まで降ってきた。
ガスで視界が極端に悪くなり近くにあるはずのホテルも見えない、雨具を取り出すのもメンドウだしと濡れてホテル入りする。4時ごろになっていた。

 シュワルツゼーは昨年素通りしたが、泊まってみたいと思っていたのでインターネットでいろいろ調べてあった。クライネマッターホルンへ行くのも便利だし・・晴れていたら景色が素晴らしいところでもある。

 部屋は二段ベッドが二つ置かれている4人部屋で、2階に8~10室あり共同のシャワーが3ヶ所と2ヶ所のトイレがあり、改装したばかりなのか思いの外綺麗で日本人のハイキングツアーのグループがいた。
ヘルンリ小屋まで行ってきたとのこと、年配者が多かったがみんな元気でした。添乗員は若い女性だったので、きっとあの人はハイキングに参加しないで小屋で休んでいただろうと思い、本人に確認すると一緒に歩いたと言う。添乗員もラクでは無いタイヘンだ、明日もハイキングで下ると言う。
ハイキングツアーは数年ぶりに企画されたらしい、スイスまで歩きに来るのだから国内のハイカーは多いのだろう。歩け歩け運動は見たことがあるが暑いオキナワではハイカーの姿はお目にかかったことが無い、気付かないだけかもしれない。

 夕方になってもガスは消えずマッターホルンは目の前にあるはずだが姿を現さない。ホテルの近くをブラブラしたが寒い、明日は晴れる事を期待するのみ。
夕食はコース料理で前菜はパスタの中にフーチバー(よもぎ)が入っているもので珍しいパスタで何か懐かしい味がした。メインは魚のソース掛けで他にほうれん草やライスが出た。
ワインのハーフボトルを取ったので食卓がいっそう賑わった。