どこ吹く風

旅のことを主に書く。

シオン Sion

2006年08月15日 11時21分21秒 | モンブラン
 朝から雨模様、晴れるならもう一泊しても良かったが先へ進む事にする。Aiguille du Midi の展望台へもう一度登りマンブランを眺め、イタリア側へリフトで渡りたかった。

 7時40分発の電車に乗るために早めに食事を取り駅へ行く。Hotel Point Isabel の宿泊料は238.2ユーロ、3名の2泊分なので朝食付きで6000円というところ、駅に近く出歩くにも何ら不便を感じない場所でこの値段はお勧めの宿です。

 電車は昨日バスで通った道沿いにスイスに向かう。グラン・モンテッツへのロープウェイ乗り場も見える、ほどなくトンネルに入ったのでラトゥールは見えない。来る時に見た谷から垂直に聳える断崖絶壁の雄大な景色を眺めながらモンブランから遠ざかった。

 ところで昨日面白い光景に出くわした、モンタンヴィエール Montenvers 登山電車の駅の近くに踏切がある、踏み切りの警報が鳴り出したするとなんと電車が止まり自動車が行き来しているのです。チンチン電車ではない電車が踏み切りでストップするのを初めて見ました、その電車に乗っていたので驚きもした。
それほどのんびりした田舎町です、シャモニは。

 マーティニでスーツケースをチェルマットに送った、受け取るのはチェルマットを出る日なので3・4っ日分の着替えをリュックに詰めてある。列車の時刻表を見ると予定していた汽車の前にもう1本普通列車があるので、深く考えずにシオンが終着の各駅停車に乗った。予定している汽車30分後に来るだろうと考えていたので駅構内をぶらついたりトイレへ行ったりした。ふと掲示されている時刻表を見るとその汽車はあと2分で出発となっている。慌ててホームに行こうとするが妻がトイレから出てこない、イライラしながら待ちホームへ走ったがドアの開閉ボタンを探すうちに動き出してしまった。

 しょうがないのでシオンを観て廻る事にする。旧市街の方へ歩いていくと広場にミニ電車があり乗客もいる、丘の上の教会、城へ行くというので乗ることにした、一人3フラン。市内の名所を回り丘へ向かう、狭い道だがこのミニ列車は人ごみや家並みを縫って走る、この汽車から街の人を見るということは、逆に見られているということなので何か面映い気もする。
丘の上の城では僅か15分しか時間が無いのでハーハーふうふう言いながら城門まで登り、直ぐ降りた。

市場や路上のカフェ、公園や教会広場も1時間で廻るのでシオンに降りる時間がある人は是非乗ってみてください、楽しいですよ。シオン駅から乗ることも出来ます、向かって左側にこのミニ列車の時刻表があり旧市街の広場まで歩かなくてもそこで乗れます。
デズニーランドの施設内だけの列車とは違い、観光バス並みに公道を走るので楽しさが違います。終着が広場なので降りてから市場なり路上カフェへ向かえば地理感もできていいと思います。

 各駅停車で30分かかったところを急行でも30分かかるとカン違いした結果、思わぬ観光を楽しむ事が出来ました。行き当たりバッタリ、これも個人旅行の良いところです。

写真は、シオン駅前のミニ列車