どこ吹く風

旅のことを主に書く。

メンリッフェン Mannlichen

2006年08月08日 18時09分35秒 | モンブラン
 フェルストからベルナーオーバーランドの明峰アイガー・メンヒ・ユングフラウを見るために8時過ぎの電車に乗る。
クライネシャイデックや泊まったホテル方面の景色もいいが、アイガーの直下を線路が走っているので北壁が迫ってくる様はこれまた圧巻である。牧草が森林に変わりグリンデルワルトに着いた。

 スーパーで買出しをしてロープウェイに乗る。フェルストまでは20分ほどかかる長いロープウェイだ。去年はここフェルストで泊まったので窓越しに部屋を覗いた、キツネが出てきた所へも行った。
大空を飛び交っていたパラセールは無かった、時間的に早かったのか、気流の関係があったのだろうか。正面のアイガーや雪のユングフラウは素晴らしい、ここで夕日も眺めたいがメンリッフェンからクライネシャイデックまでハイキングの予定があったので早々に下る。

 麓に下るとアツイ、日差しが強く気温が高いので山の上に居たほうが心地よいとばかりにメンリッフェンに向かう。12時過ぎにはロープウェイに乗っていた。このロープウェイはこの辺りでは最長を誇るらしい。林越しにグリンデルワルトが遠のいていくのが見える。谷間に長く伸びる集落、牧場、山小屋のアルプス風景がいい。

 メンリッフェンは賑わっていた、屋外のテーブルで休んでいる人、食事をしている人とみんな満足げな顔をしている。ここに泊まりたかったので空室状況を尋ねると空いているようで直ぐ部屋へ案内された。グロッセシャイデックを望むベランダつきの部屋で内装も新しく気持ち良さそうな部屋なのでマンゾク!
 グリンデルワルトで買ったものを部屋で食べてハイキングに出かけた、クライネシャイデックで預けた荷物を取らねばならないのだ。

 ハイキングコースはダラダラとした緩やかな下りで快適この上ない。ズボラな年寄り向きのコースである、のんびりゆっくり道端に咲く花を見て、景色を楽しみ鼻唄交じりで歩いた1時間半だった。
荷物を受け取りウェンゲンまで電車に乗る、ウェンゲンも保養地・リゾート地で街並みも落ち着いて観光客が多い、最終に近いゴンドラでメンリッフェンへ登る。私はちょっと調子が良くないのでパスしたが、二人は頂上まで散歩しに行った。

 人気のいないメンリッフェンは静寂そのもの、昨日・今日と山の上は静かだ、その点でも麓・谷間・集落よりも山の上が気持ちがいい。静かに暮れていく、アイガーとメンヒの上の雲が夕日で赤く染めている、アイガービューのペントハウス風の部屋でベランダ付きなので満足いくまで眺めていた。
 朝日も夕日に劣らず素晴らしい光景を見せてくれた。山の上からの眺めを楽しむために是非ベルナーオーバーランドの高い所にあるホテルに泊まってもらいたい。ただ施設設備はグリンデルワルトのそれを期待すると問題が起きるだろうけど。
ホテルを楽しむのではなくアルプスの風景を堪能するために1泊は山の上にしたら如何でしょうか。

写真は、アイガー、メンヒの朝 メンリッフェンから見る