福島ズボラーヌ

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大阪市福島区(並びにその周辺)をうろうろ徘徊。

野田南緑道(2015年 のだふじ)

2015-04-30 | ・野田:風景・建築・史跡
のだふじの見どころ、というと
住所で言うならば、圧倒的に「福島区玉川」に集中しています。
そこから少し離れた、「福島区野田」の南端、中央卸売市場のすぐ隣。
福島区と西区の境界を流れる安治川沿いの緑道にも
藤棚が設置されています。

緑道の名前は「野田緑道」、通称「大阪シティ信金ロード」。
(よく似た名称の「野田緑道」は大阪市場線という廃線跡にできた公園で、
市場の北側、野田4~5丁目にあります)

野田藤 - 大阪市福島区のだふじの会
大阪市 福島区 のだふじコーナー
大阪市福島区のだふじ祭り
福島区のだふじ祭り!(Facebook)



まず、船津橋のたもとに近い場所に2基(という単位で良いのだろうか。。。)
円形の広場に沿うような形で、三日月型の藤棚が並んで建っています。
煉瓦風のタイルを柱に貼りめぐらした、素敵な藤棚です。



ここには2種類の藤が植えられています。
こっちはピンク色がかった藤。



八重咲の藤、私は生まれて初めて見ました。
紫色が濃くて、とてもゴージャスです。



船津橋近くの川岸からは、対岸の西区川口にある住友倉庫の全容が見えます。
昭和4年(1929年)築の堂々たる近代建築で、かっこいい建物です。
前は三井倉庫の煉瓦倉庫もあったのですが、残念ながら解体されて現存しません。

中之島の西端で堂島川と土佐堀川が合流し、安治川と川の名前が変わります。
そのあたりから周囲の風景が一変、倉庫や工場が軒を並べ
護岸には大きな船が係留されているなど、「港」という風情が漂っています。
住友倉庫のある西区川口はかつては有名な河川港で、
明治時代には居留地が置かれていた所です。
戦災や時代の流れで古い建物はほとんどが失われてしまいましたが、
煉瓦造りの教会や、洋館風のアパートなど当時の面影が残っている場所もあります。

藤棚は広場だけではありません。



円形広場からさらに下流に向かって歩いたところ。
三連の太鼓橋みたいな形状の藤棚があります。
柱が石目調で凝っています。





この藤棚の藤は花房が長いタイプ。
川風に吹かれて揺れる様子はとても優雅でした。



さらに下流にもう1基。
市場東棟と業務管理棟の間あたりにあります。



JR野田駅、阪神野田駅から遠いせいか、見物客はほとんどいませんでした。
穴場です。

「野田南緑道」
住所:大阪市福島区野田1(中央市場前交差点すぐ)