にほん民族解放戦線^o^

米帝→官邸→マスコミの洗脳による植民地状態からの脱却を考えてみるブログ♪主権を取り戻し、日本の未来を考えよう。

『のうだま1』脳科学から探る…「ヤル気」を上昇させるには?

2015年10月22日 | 雅無乱日記

      
中学校一年生の甥に贈る本を…ということで本屋で探していたらたまたま見つけた。

「キッパリ!」の上大岡トメ氏と東京大学大学院薬学系研究科准教授の池谷祐二氏の共著である。

池谷祐二氏といえば、脳科学を中学生向けに解説した対話本『進化しすぎた脳』が印象的で記憶に残っている。

トメ氏の漫画でとっつきやすく、字も大きくてページ数も150Pほどなので、30分くらいで読めてしまった。

脳の仕組みから「やる気になるコツ」を解説している本で、なかなか面白かったので紹介したい。

   クリックで応援おねがい!
    ↓           ↓            ↓
 
ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】
 にほんブログ村 政治ブログへ

この手の本の前提にあるのは、世の中一般の「どうも何事もやる気にならんなぁ」「やる気を出したいなぁ」という欠乏の高まりのような気がする。

そもそも'70年の「貧困の消滅」以前、「どうもやる気にならない…」は一部の恵まれた有閑階級の贅沢な悩みだったのだろう。ところが、現在、豊かさが人々に行き渡って以降は、「だるい」「しんどい」「どっこいしょ」としょっちゅう口にする小学生が多数存在している事や、ニートや遅刻・欠勤しても平然としている若手社員が増加している事から言っても、この「やる気ナイナイ病」は日本人の殆どに蔓延してしまっていると言えるのかもしれない。

野生動物は、常に外圧に神経を尖らせ、その変化に即応しないと生きていけない。「やる気が出ない」とかなんとか言っていられない。

ところが、例えばえさが与えられる飼いネコは、縁側などで陽光を浴びながら日がな一日ぼーっと寝そべっていたりする。だからと言って、飼いネコが「最近どうもやる気が出ないんだよな。ふぅ…」なんて悩んだりはしない。

しかし人間の場合は、やっぱり「やる気のある状態」=「活力あふれる状態」にある人は、人を惹きつけるし、魅力がある。そして自分自身が活力あふれる状態だと、なんか「生きてる!」って感じがする。

私権の強制圧力に反応して無理やり「やる気」を出させられていた状態から、その圧力が衰弱し、何か他に「やる気になるものは無いのかな?」「もっと生きてるって実感がほしいな」という“活力欠乏の高まり”が、最近の脳科学ブームの底流にあるのではないかなと思ったりする。



さて、前置きはこれくらいにして、この本の内容で重要なことは2つ。

1.人間は環境の変化に適応して「順化」する。だから誰でも3日坊主で当たり前。

 
2.脳はとてもだまされやすい。だから、下の「B」「E」「R」「I」を上手く使って、

  淡蒼球を活性化しよう。



  ①Body「からだを動かす」 → 脳の「運動野」からスイッチが入る

  ②Experience「いつもと違う事をする」 → 「海馬」からスイッチが入る

  ③Reward「ごほうびを与える」 → 快楽によって入る。「テグメンタ」にある

  ④Ideomotor「なりきる」 → 「前頭葉」からスイッチが入る 


「淡蒼球」をウィキペディアで引いてみると
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%A1%E8%92%BC%E7%90%83

GABA系からのインプットがあり、一方で、

>腹側淡蒼球は視床の背内側(MD)核に投射する。MD核からは大脳新皮質の前頭前野への興奮性の投射がある。

とある。「大脳新皮質の前頭前野への興奮性の投射…」これってA10神経のこと?

どうやら、「淡蒼球」は抑制系の中枢と興奮性の中枢の結節点に位置し、重要な役割を果たしていそうな感じはするが、具体的な作用機構やメカニズムに関しては、この本ではほとんど解説は無し(残念)。今後の追求課題である。

とにかく、やる気になっているときにこの「淡蒼球」が活性化していることは確からしい

この本はとことん「実践論」に絞って解説してある。とにかく「淡蒼球」を活性化すればいい。では、これを活性化するためにはどうするか?

それが、上に書いた4つのスイッチ、

①B(肉体=五感から外圧状況のインプットで脳を動かす)
②E(状況変化の刺激を利用して海馬を活性化する)
③R(充足で脳を喜ばせる)
④I(未来の充足イメージや憧れの人に同化する)


というわけだ。( )内は私なりの解釈^^;)

これらに関して、本の“解説”の中から池谷祐二氏の言葉を引用してみる。

<①Bodyに関して>

一般的には「脳」が私たちの最高層にあって、身体は脳の支配下にあると思われがちです。しかし、本当のところは逆で、「カラダ」が主導権を握っています。つまり、「脳からカラダへ」ではなくて、「カラダから脳へ」です。

これは動物たちの長い進化の過程をみればよく理解できます。脳とカラダではどちらが先に発達したでしょうか。もちろんカラダです。(中略)つまり「脳」は、進化の歴史の中では新参者なのです。

私たち人類はとくに脳が発達していますから、うっかり脳のスゴさに目を奪われがちです。しかし、人間だってただの動物にすぎません。人間の脳だけが特別に偉いなんていう考えは傲慢な妄想なのです。

つまり、「楽しいから笑う」のではなくて「笑うから楽しい」、「面白いから前傾姿勢で話しに聞き入る」のではなくて「前傾姿勢で話を聞くから面白くなる」、「ヤル気が出たからヤル」のではなくて「ヤルからヤル気が出る」、私たちの心はそういう構造をしているのです。

だから、頭でウダウダ考えて悩むよりは、まずは何より、身体や環境を自分の目標に合わせてセットする。これこそが最大の近道なのです。


 このあたりは、養老孟司氏がしょっちゅう言ってること。

<②Experienceに関して>

…よほど重要なことでない限り、「海馬」まで情報が届かない…(中略)…これがいわゆる脳のマンネリ化なのです。

…(中略)…逆にいえば、海馬を活動させるためには、いつもとちょっと違う要素を取り入れてみるのがよいということになります。

そうすれば、またその情報は非常事態として海馬にまで届くことでしょう。


 予想できない外圧が脳を活性化する…さもありなん。

<③Rewardに関して>

ごほうび(報酬)が「やる気」を生み出すことは誰もが納得できるところだと思います。ごほうびの喜びはテグメンタを活性化させます。

テグメンタからはドパミンという快楽物質が出て淡蒼球に届けられます。つまり、テグメンタは淡蒼球をダイレクトに活性化させるのです。


 現在においては、「報酬」は、“お金”というより“評価”であったり“共認充足”だったりする。
 そういう時代の変化をしっかり認識すれば、この法則はうまく使っていけるだろう。

<④Ideomotorに関して>

「I」は「Ideomotor(イデオモーター)」です。「観念運動」ともいわれ、いろいろな場面で観察される脳の現象です。

(中略)つまり、周辺の人や物によって、本人が気付かないうちに、「暗示」がかけられて、それに見合った行動を無意識に取ってしまうという現象です。

(中略)「念ずれば通ず」という言葉があります。将来に熱い思いを馳せたり、夢を持ったり、強く願ったりすると、ほんとうに叶ってしまうことがあります。(中略)念じると、無意識のカラダが自然と反応して、目標を叶えようと始動します。

(中略)受験前には合格したところを想像する。スピーチの前に聴衆が感心しながら聞いてくれるところを想像する。料理をするときには彼氏が「美味しい!」と言ってくれるところを想像する。

想像はできるだけ具体的なほうがよいと思います。すると本当にそんな気になってきます。気分ものってきます。


というわけで、なかなか示唆に富んだ内容である。

上からモノを言う古い慣習から抜けきれず、若手をさっぱしヤル気にさせる事ができない上司も、これを読んで意識を転換しておくとよいだろう。

この本のタイトル「のうだま」は、「脳をだましてやる気にさせる」というのと、「脳にあるやる気の玉(淡蒼球)」をかけていると思われるが、どうも自分自身をだまくらかして無理やりやる気になりましょう…といった印象もある。

これからは事実認識の時代である。別に「自分をだます」必用なんてないだろう。視点を「個人」に限定するから、結局は“自己啓発”的な固定観念に絡め取られる。

この本の中にも書いてあるように、やる気になるには、どんどん周りを巻き込む事こそが重要なのではないだろうか。自分をだまして自分だけがやる気になってもしょうがない(そんな奴、思いっきり浮くだろう)。この本にある構造認識を使って「みんなをやる気にさせる」方がずっと実りは大きいだろう。私権活力から共認活力へと人々の中心意識はすでに変わっているのだから…

ブログランキング ドット ネット人気ブログランキング - 路上日記@なんで屋るいネット

 http://twitter.com/cotecan

    

     ↑ ついったー


“グローバリスト”こそが売国奴?(内田樹氏ブログより)

2015年10月10日 | 雅無乱日記

グローバリストを信じるな

         ↑

 今日のお勧め。エエこと言ってる。

『だから「内向きはダメだ」って前から言ってただろ。オレなんかワイキキとバリに別荘あるし、ハノイとジャカルタに工場もってっから、こういうときに強いわけよ。バカだよ、お前ら。日本列島なんかにしがみつきやがって』

  ヤーさんの会話もおもろい。

 

 クリックで応援おねがい!
    ↓         ↓         ↓
にほんブログ村 ニュースブログへ ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】

ブログランキング ドット ネット人気ブログランキング - 路上日記@なんで屋るいネット

 http://twitter.com/cotecan

        

        ↑ ついったー

 


ノーベル平和賞…その欺瞞の歴史にもう一ページ?

2015年10月05日 | 雅無乱日記

画像はここから→ http://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=32545

(1957年から1969年にかけて、CIAはチベット人ゲリラの中国に対するゲリラ戦を援助する秘密作戦を行っていた。)

  

オバマがノーベル平和賞を受賞した時は相当笑ったが、この賞が欺瞞に満ちたものであることを全世界に証明したわけだから、かえってよかったのかもしれない。戦争やりまくってるオバマが受賞したんだから、欧米のシリアへの空爆を止めたプーチンも獲っていいんじゃないか…という声さえあるというから、なお笑ってしまう。

ちなみに、かつてのノーベル平和賞受賞者である、ワンガリ・マータイさんは生前、こんな発言をして話題になっていたらしい。

   クリックで応援おねがい!
    ↓           ↓            ↓
 
ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】
 にほんブログ村 政治ブログへ
    http://twitter.com/cotecan

       

         ↑ ついったー

ただの「もったいないおばさん」じゃなかった、ワンガリ・マータイさん より

======================================

オーストラリアのテレビ局ABCのサイトには、彼女の受賞報告の会見時(2004.10.9)の発言内容を報道したAFPの記事がそのまま残っています。発言の部分だけを抜き出してみます。
(記事は、http://www.abc.net.au/news/newsitems/200410/s1216687.htm

「エイズが、猿からやってきたという人がいます。しかし、私はそのことを疑っています。なぜなら、私たちは有史以前からずっとお猿さんと暮らしてきたからです。他の人は、エイズは神様の呪いだという。しかし、そんなことはあり得ないんです。」
「私たち黒人は、地球上のどんな人種よりも死ぬ確率が高いんです」
「他の種族を消し去るために薬物(agents)を作り出している人々がいるというのは本当のことです。そのような人たちがいなければ、私たち(=人類という意味か?)がイラクに侵攻するということなどあり無かったでしょうから。」
「実際に、それ(HIVウィルス)は、ある化学者によって細菌戦争の目的に作られたものです」

======================================

そもそも戦争屋のヘンリー・キッシンジャーや、日本の核武装を裏で進めようとしていた佐藤栄作や、CIAの駒にすぎなかったダライ・ラマ14世が受賞するくらいだから、ノーベル平和賞など、そういう欧米にとって都合の良い主張をする連中にお墨付きを与えるための極めて政治的な賞にすぎない。

2010年の劉暁波の受賞も、“とにかく「人権活動家」とやらに賞を与えておけば、自らの手を汚すことなく、お手軽に中国国内の対立を煽り混乱を助長できる…”という欧米側の意図がみえみえである。

アメリカがこれまで中南米やイラクやアフガンでやってきた(やっている)ことが「人権」という概念に照らし合わせてどうなのか? 当然、現地人の人権など微塵も考えていない自分たちの事は棚上げである。

アメリカの人権外交は欺瞞の最たるもの(「人権云々」は内政干渉の口実に過ぎない)

この「ノーベル平和賞」の実にウサンくさい歴史について、同じくこのブログが鋭いツッコミを入れている。

ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報より

================================================
(ゴアのノーベル平和賞受賞に関して)環境運動が平和賞だって?

私は、「たちの悪い冗談ではないか」と思っていたが、そもそもノーベル平和賞というのは幾つかの例外を除いてそういうものだと納得した。

“そういうもの”というのは、2種類あって、この賞には一つ目には「エスタブリッシュメントの世界経済コントロール政策提案に対する報償」であり、もう一つは、「反西欧エスタブリッシュメントの人間を権力側に取り込むための装置」としての機能である。

最近の例では、前者の例として、バングラデシュでサラ金を運営していた、モハメド・ユヌス氏の考案した「マイクロクレジット」のシステム開発と実験に対する報償、後者の例として、「エイズ=人為生物兵器」説を主張していた、ケニアの女性活動家、マータイさんに対する平和賞の例がある。

マイクロクレジットについては、山形浩生氏の解説がおもしろい。要するに、この「マイクロクレジット」というシステムは、サラ金そのものであり、女性を5人一組にして返済状況を相互監視させることで、圧倒的な低率のデフォルトを実現したという話である。要するに民法上の連帯債務のような仕組みだ。詳しくはいずれ論じる。

マイクロファイナンスあれこれ:来世を借金のかたに取る

そもそも、ベトナム戦争を推進したキッシンジャー国務長官がこの平和賞を受賞(1973年)したことから考えて、このノーベル平和賞というのがきわめて政治的な賞であることはすぐに分かるだろう。

ゴアのノーベル平和賞受賞がハッキリさせたことは、エスタブリッシュメント側のブッシュ的ネオコン政策の抛棄と、温暖化のビジネス化を通しての地球システムの統合という路線である。

なにより、ノーベル平和賞受賞という事実が、ゴアの環境運動に対する異論が一般的なマスコミでは許されなくなったことを意味する。
================================================


ノーベル平和賞の真の目的は以下の二つ…

①エスタブリッシュメントの世界経済コントロール政策提案に対する報償

②反西欧エスタブリッシュメントの人間を権力側に取り込むための装置


過去の受賞者を見て検証してみて欲しい。→Wikipedia

あまりにも見事にどちらかにあてはまっているではないか…

この賞はエスタブリッシュメントの政治的な意図が反映されているだけで、あまりありがたがっていると洗脳されてしまうので注意が必要だと思われる。


ちなみに、北ヴェトナムのレ・ドゥク・トは受賞を辞退しているし、ガンジーも5度も候補に上がっていながら固辞している。

一方、受賞したミャンマーのアウンサン・スー・チーの場合は、彼女の夫はイギリス人で、彼女自身もその経歴から見てイギリスのエージェントと目されている。

ソ連を内部から崩壊に導いたミヒャエル・ゴルバチョフが受賞している他、ダライラマ14世に関しては、1959年に彼の亡命を手引きしたのはCIAである(証拠がある)。それ以来、アメリカはこの人物をプロパガンダに利用してきた。共和党あたりがダライラマをやたらと持ち上げるのも、中国との駆け引きにおける政治的な意図がアリアリなことは誰が見ても明らかだろう。

とにかく「ノーベル平和賞」なんてものは、そういう西欧エスタブリッシュメントのために造られた政治的な駆け引きの「道具」の一つに過ぎない。今年は誰が受賞するのかは知らないが、冷めて見るべきであろう。

村上が文学賞をとれないのも、西洋にとって政治的な意味がほとんど無いからだろうな…。(何かの受賞演説で、パレスチナ人の側に立って批判をしたこともあったからね)

その意味で、憲法9条が受賞しても西欧エスタブリッシュメントにとっては何らメリットはなさそうなので、いくら平和に貢献したとしてもまあ、受賞は無いであろう。 と予測してて、ホンマに獲ったらゴメンね^^;)


ブログランキング ドット ネット人気ブログランキング - 路上日記@なんで屋るいネット

 http://twitter.com/cotecan

        

        ↑ ついったー


内閣官房機密費をもらった政治評論家の名前と金額

2015年09月17日 | 雅無乱日記

 ※画像はhttp://blog.livedoor.jp/nandeya_umeda/archives/51084574.htmlより

小渕内閣で1998年から99年にかけて官房長官を務めた野中広務氏が30日、当時の官房機密費の取り扱いについて、「毎月5千万~7千万円くらいは使っていた」と暴露した。首相の部屋に月1千万円、野党工作などのため自民党の国会対策委員長に月500万円、参院幹事長にも月500万円程度を渡していたほか、評論家や当時の野党議員らにも配っていたという。都内で記者団に明らかにした。
朝日新聞


事実として明らかになったことは「世論操作のために複数の政治評論家にカネをバラまいていた」ということ。

かなり前から話題になっていてマスメディアは取り上げようとしていなかったが、ようやくこんな記事が載った。

http://www.kyudan.com/opinion/kimitsuhi2.htm

 

官房機密費「一部開示を」 大阪地裁、初の司法判断(朝日)

 

2010年4月19日、野中広務元官房長官がTBSの番組「NEWS23クロス」で初めて暴露してからすでに2年ほど経過したが、やっと、という感じである


 クリックで応援おねがい!
  ↓         ↓         ↓
 
ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】
にほんブログ村 政治ブログへ
  


<参照>
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=231509より

■先例に従い、複数の評論家に内閣官房報償費(機密費)から数百万円を届けていた。

■言論活動で立派な評論をしている人たちの所に、盆暮れ500万円ずつ届けることのむなしさ。秘書に持って行かせるが「ああ、ご苦労」と言って受け取られる。

■評論家に転身した元政治家が小渕恵三首相に電話し「自宅を新築したから3千万円ほどお祝いをほしい」と要求したことや、野党議員から「北朝鮮に行くから官邸にあいさつに伺いたい」と暗に機密費を要求されたこともあった。

■前任の官房長官からの引き継ぎ簿に評論家らの名前が記載され「ここにはこ れだけ持っていけ」と書いてあった。持っていって返してきたのはジャーナリストの田原総一朗氏だけだった。

■1ヶ月あたり、多い時で7千万円、少なくとも5千万円くらい使っていた。

■月々、首相に1千万円、国会で野党工作などに当たる自民党国対委員長や参院幹事長に各500万円程度のほか、政治評論家や野党議員らにも配っていた。

■政界を引退した歴代首相には盆暮れに毎年200万円、外遊する議員に50万~100万円。


-こちらも-

『フォーカス』2000年05月31日号
「極秘メモ流出!内閣官房機密費をもらった政治評論家の名前」

竹村健一 200万円
藤原弘達 200万円
田原総一郎 100万円
俵孝太郎 100万円
細川隆一郎 200万円
早坂茂三 100万円
三宅久之 100万円


参考動画
  ↓
http://www.youtube.com/watch?v=TrSIHYr3zkI


ヒジョーに気になる… 

安倍内閣も…

http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20141111/Economic_42559.html

>安倍内閣発足の2012年12月26日から、これまでに使われた内閣官房機密費(報償費)の総額が28億円で、このうち官房長官が自由に扱える分が23億6000万円になっていることが分かった。

……という具合で、2014年11月25日時点でこのありさま。

今ではどうなっていることやら。野党はこのへん、ツッコミどころでは?



人気ブログランキング - 路上日記@なんで屋るいネット

 

 


アメリカによる日本支配の動かぬ証拠。…(砂川事件)

2015年09月06日 | 雅無乱日記

2008年4月30日)の毎日新聞の一面トップは、次の記事だった。

 クリックで応援おねがい!
  ↓         ↓         ↓
 
ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】
にほんブログ村 政治ブログへ
  
=======================================================
毎日新聞 2008年4月30日 東京朝刊

砂川裁判:米大使、最高裁長官と密談 1959年、1審「日米安保違憲」破棄判決前に

 米軍立川基地(当時)の拡張に反対する住民らが基地内に侵入した砂川事件で、基地の存在を違憲とし無罪とした1審判決を破棄し、合憲判断を出した1959年の最高裁大法廷判決前に、当時の駐日米大使と最高裁長官が事件をめぐり密談していたことを示す文書が、米国立公文書館で見つかった。当時は基地存在の根拠となる日米安保条約の改定を目前に控え、米側と司法当局との接触が初めて明らかになった。

 ◇米で公文書発見
 国際問題研究者の新原昭治さん(76)が、別の事件に関する日本と米国の交渉記録などを公文書館で閲覧していて発見した。大使は、連合国軍総司令官のマッカーサー元帥のおいであるダグラス・マッカーサー2世。最高裁長官は、上告審担当裁判長の田中耕太郎氏だ。

 文書は、59年4月24日に大使から国務長官にあてた電報。「内密の話し合いで担当裁判長の田中は大使に、本件には優先権が与えられているが、日本の手続きでは審議が始まったあと、決定に到達するまでに少なくとも数カ月かかると語った」と記載している。

 電報は、米軍存在の根拠となる日米安保条約を違憲などとした59年3月30日の1審判決からほぼ1カ月後。跳躍上告による最高裁での審議の時期などについて、田中裁判長に非公式に問い合わせていたことが分かる内容。

 これとは別に、判決翌日の3月31日に大使から国務長官にあてた電報では、大使が同日の閣議の1時間前に、藤山愛一郎外相を訪ね、日本政府に最高裁への跳躍上告を勧めたところ、外相が全面的に同意し、閣議での承認を勧めることを了解する趣旨の発言があったことを詳細に報告していた。

 新原さんは「外国政府の公式代表者が、日本の司法のトップである、担当裁判長に接触したのは、内政干渉であり、三権分立を侵すものだ」と話している。【足立旬子】

 ◇批判されるべきだ--奥平康弘東大名誉教授(憲法学)の話
 田中長官が裁判について詳しくしゃべることはなかったと思うが、利害関係が密接で、当事者に近い立場の米国大使に接触したことは内容が何であれ批判されるべきことだ。当時の日米の力関係を改めて感じる。

 ◇安保改定へ日米連携--我部(がべ)政明・琉球大教授(国際政治学)の話
 安保条約改定の大枠は59年5月に固まっている。1審判決が出た3月は、日米交渉がヤマ場を迎えた時期だ。日米両政府が裁判の行方に敏感に反応し、連携して安保改定の障害を早めに処理しようとしていた様子がよく分かる。日本は、米国による内政干渉を利益と判断して積極的に受け入れていたことを文書は示している。

==============
■ことば
 ◇砂川事件
 1957年7月8日、東京都砂川町(現・立川市)の米軍立川基地で、拡張に伴う測量に反対するデモ隊の一部が基地内に立ち入り、7人が日米安全保障条約の刑事特別法違反で起訴された。東京地裁は、安保条約に基づく米軍駐留が憲法9条に反するとして59年3月に全員を無罪としたが、最高裁大法廷は同12月に1審を破棄、差し戻しを命じた。判決は、国家統治の基本にかかわる政治的な問題は司法判断の対象から外すべきだとした(統治行為論)。7人は罰金2000円の有罪が確定した。

 ◇跳躍上告
 刑事訴訟法に基づき、地裁や家裁、簡裁の1審判決に対して、高裁への控訴を抜きに、最高裁に上告する手続き。1審で、憲法違反や地方自治体の条例・規則が法律に違反したと判断された場合に限る。
=======================================================


アメリカによる裏の日本支配を示す重大ニュースである。

ところがなんと、この重大ニュースは、朝日、読売、産経がまったく取り上げていない(日経では、次の日の新聞にちょこっとだけ、あとは中日系の東京新聞はとりあげている)。

自主規制なのか、上からお達しがあったのかは知らないが、少なくともいかに日本のメディアに対してアメリカの影響が強いかを暗示していることには違いないだろう。

ネットで検索すると、一応読売のサイトが出てくる。表現がかなりオブラートにくるまれているのでおもしろい。

=======================================================
「砂川事件」当時の米大使が外相に最高裁へ跳躍上告進言(yomiuri)

 米軍旧立川基地(東京都立川市)の拡張に反対するデモ隊らが基地内に侵入して逮捕された「砂川事件」を巡り、1959年、当時の駐日米大使が、事件が係属していた最高裁の長官と接触したり、外相に速やかな解決を求めたりしていたことを示す記録が米国立公文書館に残されていたことがわかった。
=======================================================


それだけかい…。しかも「上告を“進言”」って…モノは言い様ですな。

とにかく、「米軍駐留は憲法違反」という東京地裁判決(伊達判決)に衝撃を受けたマッカーサー駐日大使(なんと、マッカーサー2世)が、その判決の破棄を求めて当時の藤山愛一郎外相や田中耕太郎最高裁判所長官に圧力をかけていたという事実。そして、その露骨な政治介入に、日本の指導者が唯々諾々と従っていたという事実が明らかになったわけだ。

これが、多くの日本人に知らされないままになる。どうやら日本の大手マスコミもグルで、アメリカの日本支配に協力しているようである。情報源をマスコミだけに頼っている人は洗脳に注意しなくてはならないだろう。

※関連エントリー

 ☆日本の政治がCIAの影響下にあったことが明らかに… 

 日本(の)テレビによって日本人の心理的植民地化は完成した
 
ブログランキング ドット ネット人気ブログランキング - 路上日記@なんで屋

※画像はアメリカ公文書館。ここにはまだまだアメリカの裏支配の証拠が眠っていると思われる。

ウィキペディア「アメリカ国立公文書記録管理局」より

>日本人が最も頻繁に閲覧しているのは、太平洋戦争に関する資料であろう。真珠湾攻撃の宣戦布告遅延やアメリカ側の事前察知といった疑惑の検証、 開戦前に日本の機械式暗号が解読されていた証拠、原子爆弾投下許可および目標都市の決定理由、スパイ・ゾルゲや東京ローズなど謎に包まれた人物、日本の分割統治計画や極東国際軍事裁判など戦後処理に関する資料などが公開されている。空襲時の航空写真、玉砕や日本人捕虜、GHQ占領下の日本の様子などを写した写真や映像なども大量に保管されている。日本のアーキビスト、作家、新聞・雑誌記者、ドキュメンタリー番組作製者達にとって非常に価値あるものである。

米で生放送中に銃撃-それでもアメリカが銃規制に踏み切れない本当の理由

2015年08月27日 | 雅無乱日記

またアメリカで銃撃事件

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015082702000114.html?ref=rank

犠牲となられた方々のご冥福をお祈りいたします。

 

最近ではこんな事件もあったなぁ…

「米高校で銃撃、1人死亡 発砲生徒も自殺」

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014102501001171.html

 

http://www.j-cast.com/tv/2013/05/07174478.html

>アメリカ・ケンタッキー州で4月30日(2013年)、5歳の兄が2歳の妹を誤射し死亡させたのに続いて、フロリダ州では5月4日に13歳の兄が誤射して6歳の妹が重傷を負った。ケンタッキーの事故で使われたのは子供用ライフル銃だった。大手スーパーなどで当たり前に売られているというから、アメリカの銃社会はあまりにも異常だ。

>米国では4月、幼い子どもによる銃の誤射事件が相次いだ。テネシー州では4歳の男児が48歳の女性を死なせたほか、ニュージャージー州では6歳の男児が4歳の友人の頭を撃って死なせている。

しかし、誕生日のプレゼントでもらった本物の銃で妹を殺してしまうとは…

アメリカはさすがに、そろそろまじめに銃規制をやった方がいいんじゃないか、という気がする。

でも、圧力団体のせいでまたもやそんな議論はお流れになるんだろうな…

この事件で、マイケルムーアーの『ボウリング・フォー・コロンバイン』をまた思い出してしまった。

  クリックで応援おねがい!
    ↓           ↓            ↓
 
ブログランキング・人気ブログランキングへ人気ブログランキング【ブログの殿堂】
にほんブログ村 政治ブログへ

http://twitter.com/cotecan

    

     ↑ ついったー


マイケル・ムーアー監督の映画“ボウリング・フォー・コロンバン”http://www.gaga.ne.jp/bowling/top.html)。

これは現代アメリカ社会の病理の一端が見えてくる、実に考えさせられる映画だ。もう古い映画になってしまったが。

アメリカでは毎年10,000人以上が銃によって殺されている。それは「なんでだろう?」、がこの映画のテーマ。

(↑クリック。このニコニコ動画を見れば、アメリカの歴史の本質が分かる^^;)

そもそも、原住民のほとんどを虐殺して建国されたアメリカ。

虐殺して住み着いた連中は、復讐が怖くて銃で武装しないと恐怖から逃れられなかった。

そして、強制的にアフリカから黒人を連れてきて奴隷として使役する。

この黒人の怒りによる反逆も怖いから、当然武装する。

自分たちが歴史的に行ってきた数々の虐殺による復讐が怖くて、銃を手元に置いておかないと、おちおち眠ることもできない。だからアメリカでは銃規制ができないのだ…。

アメリカが、もともと住んでいた人々のほとんどを虐殺することによって建国された国家であること。黒人をアフリカから強制連行して奴隷として使役してその労働力を搾取して発展して行ったこと。そして、自分たちが虐げて甘い汁を吸ってきた連中が、自分たちにいつ復讐するかわからない、という恐怖が刻印されていること。

これを前提に考えると、その後の現在のアメリカの異常な価値観や行動の理由が少しは理解できる。

この映画に、第二次世界大戦後のアメリカの虐殺史を映像とともに振り返るシーンがある(バックにかかっているのはなぜかルイ・アームストロングの“この素晴らしき世界”。うーん、エエ曲や)。以下に引用してみたい。

1953年
米、イラン モサデク政権を転覆。国外に逃げていたパーレヴィ国王を傀儡として据えて独裁政権樹立を支援

1954年
グアテマラの民主政権を転覆。その混乱の中20万人を殺害

1963年
南ヴェトナムのディエム大統領の暗殺を支援

1963~1975
米軍は空爆などで東南アジア全域で民間人を含む計400万人を殺害(注①)。


注①:枯葉剤などの有毒除草剤が、何百万ヘクタールもの農地や森を破壊するために使用された。村々は徹底的に焼き尽くされ、住民は虐殺された。ヴェトナムだけで約200万人が死亡。そのほとんどが、米軍の北爆や銃撃での民間人の死亡者といわれている。

1973年
チリで軍事クーデターを支援。民主派のアジェンデ大統領を暗殺。
ビノチェト独裁政権を支援し、約5000人のチリ民間人を殺害

http://blog.goo.ne.jp/nanbanandeya/e/4dd328538683b42edecf92d30fea4552

1977年
エルサルバドルの軍指導者を支援し、7万人の民間人と4人の米国人尼僧を殺害

1980年
対ソ連政索でビン・ラディンなどムジャヒディンを教育・武器援助。CIAを通じて30億ドルの資金を提供。

1981年
コントラ支援(注②)


注②:1979年、米が支援していたニカラグアの独裁政権(ソモサ政権)が市民の革命によって倒され、共産主義のサンディニエスタ新政権が樹立された。その後、米政府はCIAを通じてソモサ残党を組織し資金と武器を供与、ニカラグアに送り返した。彼らソモサ残党は、“コントラ・レボルシオン”を名乗り、市民への掠奪・虐殺の限りを尽くした。米政府はそれを支援した(コントラへ援助した資金の出所は、レーガン政権がイランに対して武器を違法売却して得ていたことが後に明らかになった)。

1982年
対イラン政策のため、フセインに数十億ドルを供与。

1982~1983年
レバノン内戦に米軍が直接介入。イスラエルと右翼のファランジ軍を支援(彼らは約2000人のパレスチナ人を虐殺)。

1983年
対イラク政策のため、イランに武器を秘密供与。

1986年
ドイツで起こった米兵に対する爆弾攻撃事件の犯人はリビアのテロリストとして、リビアのトリポリを爆撃。無実の100人の市民が虐殺される。(後にアメリカは、その事件にリビアは責任がないということを認めた)

1989年
CIA兼パナマ大統領ノリエガが米政府に反発。彼の逮捕のため2万5000人の米兵をパナマに送り込む。その軍事介入によって約3000人が殺害(うち、パナマ兵50人、米兵26人、残り2千数百人は全て民間人。殺戮された民間人のほとんどは、ゴミ袋に詰められ秘密裏に集団墓地に埋められた。)

1990年
米国から援助された武器を使って、イラクがクウェートに侵攻。

1991年
米がイラクを攻撃。イラク人の死者15万人(注③)。クウェートの独裁者を復権させる。


注③:米軍はこの時、様々なハイテク兵器の実験を(実際の戦場で)行っている。バグダッド・バスラなどの爆撃で数千人の民間人が虐殺。戦後も、米軍が用いた劣化ウラン弾、米軍の徹底したインフラ破壊、さらには米政府主導の経済制裁により、イラクは荒廃。ユニセフの推計によると、食糧不足や医薬品の不足による死者が毎月7500人、10年間で計100万人を超えるイラク人が死に至った(うち子供は50万人以上←国連の推計)

1998年
スーダンの「武器工場」を爆撃するが、誤爆。実はそこは単なる「薬品工場(アスピリン工場)」だった。

2001年~
アフガニスタンに空爆開始(注④)。


注④:現在も時折空爆を行っており、先日も民間人の死傷者が多数出ている。『アメリカはアフガニスタンで何人の人々を殺したのか!?』ニューハンプシャー大学のマーク・ヘロルド教授によると、アフガン空爆による死者の数を世界のマスメディアの報告から推計、3,000人~3,400人が殺されたと結論づけている。が、実際はその2倍から3倍と考えられている。

なお、米軍が公式にアフガニスタンでの誤爆を確認した例は数件にすぎないが、米ロサンゼルス・タイムズ紙によると、空爆が継続して行われた2001年10月から2002年2月末までに、市民が死傷した誤爆事件は計194件起き、死者数は1067人から1201人に上る


2002年~
米英軍イラクを攻撃(注⑤)


注⑤:今回のイラク戦争で亡くなった民間人の数を、随時集計しているウェブサイトうちの一つ(http://www.iraqbodycount.net/)によると、2007年8月28日現在で最大77,272人が犠牲になっているようだ。

2000.9.11
ビンラディンが(注⑦)約3000人を殺害(注⑥)。


注⑥:>ニューヨークのテロ犠牲者は、テロ直後から、5,000人、6,000人という数が連日報道されこれがアメリカの「報復戦争」への熱を煽った。そして、すでに10月半ばにはこのような数はおよそ現実的ではなく、2千数百人という数が妥当であるという論調が相次いだにもかかわらず、ニューヨーク市は5,000人という数を公式発表として流し続け、「プライバシーの尊重」「正確さを期すため」と称し反論に耳を貸さなかった。(中略)そしてタリバン政権の崩壊がほぼ確定的になってはじめて、テロ犠牲者数は大幅に下方修正された(http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Afghan/pamphlet_afghan_summary.htm)。

注⑦:なお、このテロ自体、米政府の自作自演であるという説も存在する(ルース・チェインジⅡ日本語字幕版(必見!)→http://www.asyura2.com/07/war95/msg/246.html)。

 


こうして見ると、実は世界最大のテロ国家はアメリカである、という事実が見えてくる。

アメリカは建国後235年のうち、何と214年の間戦争し続けている国。

国土そのものもインディアンから取り上げたものだし、その後も戦争を繰り返しては国土を拡張してきた。

復讐がコワくて銃を手放せない…

…しかし、子どもさえもなのか?こんな事件が起こってさえもなのか?

息子の5歳の誕生日に銃を買ってやり、その本人も枕元に銃を置いてしか安心して眠ることもできない…としたら、そんな人々は軽蔑をこえて哀れである。

人気ブログランキング - 路上日記@なんで屋るいネット


世界銀行の「エセ環境保護」戦略と途上国破壊・収奪の全貌…

2015年08月24日 | 雅無乱日記

以前のエントリーでご紹介した↓この書籍について。
『緑の帝国』世界銀行とグリーン・ネオリベラリズム
マイケル・ゴールドマン著  京都大学出版会
 


なかなか核心に迫る内容である。

今回は、この書籍から注目される内容を紹介したい。

  クリックで応援おねがい!
    ↓           ↓            ↓
 
ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】
 にほんブログ村 政治ブログへ
    http://twitter.com/cotecan

       

          ↑ ついったー


この書籍『緑の帝国』-世界銀行とグリーン・ネオリベラリズムによると、どうやら世銀の連中の理屈というのは、どうやらこういうことのようである。

「モノの道理がわかっとらん途上国政府に連中の国土を任せたままでいると、自然が破壊されていくから…生態系の持続可能性を維持するには、先進国の専門家(コンサルタント)の介入が必要だ…」

実に独りよがりな物言いである(しかも本音は途上国の自然を財として先進国企業の所有として収奪したい、というところにあるのに、実に都合のいいキレイゴトを口先では主張するのもである)。

この大儀名分を振りかざして、実際には地域共同体が管理していた自然を、途上国政府に働きかけて競売にかけさせ、多国籍企業の所有物として奪い取り、線引きをして、一方ではそこをエコツーリズムなどと称して、先進国のエリートの観光地として儲け、一方では線引きの外側で、資源開発、動植物の乱獲、森林伐採や大規模な商品作物の栽培などを、地域の安い労働力を遣って推進していく。

「緑の革命」の失敗で世界中の途上国から非難を浴びてしまった世銀は、新しいダマシ手法を考え出して欺瞞だらけの“環境保護路線”に方針転換したのである。

「あなた方の国土にある土地や自然や水源などは、実はもっと価値(金)を生み出すことができる潜在能力を持っている。なのに、あなた方はそれを有効に使用できていない。我々のアドバイスに従い、有効利用のための制度や法律を整え、資本を投入しインフラを整備すれば、(ちゃんと環境も守りつつ)何倍もの利益を生み出すことができますよ」と世銀の息のかかったコンサルタントは途上国の要人の耳元でささやく。

しかも先進国の連中は、学者を金で釣って、己の都合のいいように理論武装するために利用している。プロ専門家のふりをした人々が捏造したデータを出されて、「権威」を主張されたら、途上国はなかなか正面から反論できない。

「はあ、わからんけど、そういうもんなんかなあ」ということになって、田舎者の途上国の人々はまんまと世銀や先進国企業のダマシしにひっかかってしまう。

そして国土は荒らされ、人心も荒廃していくのである。

融資の資格要件を満たすために、途上国は、しばしば、国家機関の再編、新たな土地と資源の商品市場を創設する国家法規の制定、その生態系の破壊と遅々として進まない経済発展の原因とその解決策に関する知識を生産する科学的手続き、手順、定式化の採用を要求される。グリーン・ネオリベラリズムの開発体制のもとでは、借入国は国家財政と税制の改革、銀行と保険部門の新たな外国入札者への開放、そしてWTO基準と規制への国内法の従属が徹底的に求められる。(中略)世銀の介入は特定の世銀の債権国、すなわち「先進国」の資本、金融、そしてサービス部門、とりわけ国際政治経済の運営を競っている世銀その他の国際機関の最大議決権をもつ「5大債権国(アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、フランス)」にとって特に高い利益をもたらすものであった。(『緑の帝国』P12)


世銀は、「地球温暖化を防げ」「生物の多様性を守れ」「自然保護」などを声高に叫ぶことで、自らのダマシを覆い隠し、さらに効率よく途上国から収奪をしようという作戦に切り換えている。

現在起こっている、世界の飢餓状況を改善するためには、このような世銀による収奪構造、欺瞞を白日の下に晒し、人々の共認によって封じ込めていくことが必要ではないだろうか。

ブログランキング ドット ネット人気ブログランキング - 路上日記@なんで屋るいネット


映画「マクナマラ元米国防長官の告白」Lesson4より-虐殺の効率を上昇させるには…

2015年08月15日 | 雅無乱日記

2003年のアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した映画に

『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白』

(2003年・アメリカ  THE FOG OF WAR:ELEVEN LESSONS FROM THE LIFE OF ROBERT S.McNAMARA)

がある。今回は、この映画について書いてみたい。


映画の内容については
http://www.werde.com/movie/new/fog_of_war.html に詳しくあるので参照を。

ここは、かなりマクナマラに好意的に書いてあるが、映画の中の彼は、堂々と自己正当化しているだけで、日本人やベトナム人の大量殺戮に関わった(時には直接命を下した)ことについて、微塵も「罪の意識」など感じていないことがはっきりと伝わってくる。

私が、この映画で特に注目したのは、Lesson4とLesson5である。今回と次回のエントリーを使って紹介してみたい。

    クリックで応援おねがい!
    ↓           ↓            ↓
 
ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】
 にほんブログ村 政治ブログへ

    http://twitter.com/cotecan

       

        ↑ ついったー


Lesson4:
 maximize efficiency  「効率を最大限に高めよ」

マクナマラは大学で学んだ経営管理の理論を戦争に応用

攻撃効率を高めるため、統計を取り、分析する。

そして、彼の報告書を元に、日本に無差別絨毯爆撃の決定がなされた。

指揮官は後に広島・長崎に原爆を落とすことになるカーティス・E・ルメイ少将。

マクナマラは、1945年3月からルメイの指揮下に入る。

「我々は、一晩で女性や子供を含む10万人の東京の住民を焼き殺した」

マクナマラの任務は、爆撃の分析と効率化だった。つまり、味方の損失を少なくし、いかに虐殺の効率を上げるか、を統計的に分析し、ルメイに報告書を提出する仕事だ。

その際に、あの「B29」の作戦効率の分析を行っている。

B29は高度7000mを飛べる当時最新鋭の戦闘機。

それまでは、敵の防空網の圏外である高所から爆撃を行っていたので、味方はやられないけれど、攻撃の効率は低かった。


ルメイは、マクナマラの報告書のデータに基づき、高度を1500mに下げ、「焼夷弾」を使用する決定を下した。

 焼夷弾とは…http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%C6%B0%D0%C3%C6 より

焼夷剤(しょういざい)と少量の炸薬(さくやく)とを入れた砲弾または爆弾。地上の目標物に火を放つことを目的とする。

 油脂焼夷弾エレクトロン焼夷弾・黄燐(おうりん)焼夷弾 など。

 第二次世界大戦時に、B-29による日本の都市に対する爆撃で大量に使用され(木造建築が多いため焼夷弾が特に効果を発揮した)、火災により多くの市民を殺傷した。この時使われたのが、M69焼夷弾*1を束ねたE46集束焼夷弾/M47集束焼夷弾と、テルミット・マグネシウム焼夷弾を束ねたM17集束焼夷弾である。

 また、ベトナム戦争では焼夷弾の一種であるナパーム弾が米軍によって大量に使用された。

 現在の戦争では、空対地誘導ミサイルによるピンポイント爆撃や中近距離弾道ミサイルによる軍事施設への直接攻撃が主流となっており、焼夷弾による無差別爆撃が行われることはほとんど無い。


高度を下げることで狙いを外しにくくすることに加えて、当時の東京は木造の建築物が多かったので、焼夷弾で一気に焼け野原にすることこそがもっとも効率よく人々を殺戮できる手法である…という判断である。

実際、1945年3月10日の東京大空襲では、一晩に10万人もの民間人が無差別に虐殺された。

生きながら焼き殺される。言葉だけではいくら表現としても、当時の悲惨さは伝わらないだろう。

東京大空襲・戦災資料センターの以下のサイトを見るのがいいと思う。
http://www.kmine.sakura.ne.jp/kusyu/kuusyu.html

ココも↓【閲覧注意】東京大空襲の写真が凄まじい件

https://www.youtube.com/watch?v=tXzyusfuFTo

映画では、画面に「Destroyed」の文字が何度も表示される。

東京を焼き尽くして戻ってきたパイロットが、ルメイにこう詰め寄ったらしい。

「高度7000から攻撃できるのに、なぜ1500に下げたのか。そのせいでオレの僚機は打ち落とされた!」

ルメイはこう言い放ったという。

「我々は何のためにここにいる?」
「たかが一機の損失で、我々は東京の130平方キロを焼き尽くしたのだ」

 

自軍の兵士が死んだことは少しは問題かもしれん。だが「虫けら」の日本人をこんなに効率よく殺すことができたのになんで責められるんだ? それが我々の任務なんだし、効率よく大量に殺戮できたオレの作戦を褒めてほしいもんだ。

当時のルメイの心中を代弁すると、こんな感じなんだろう。

 


カーティス・E・ルメイ(第二次大戦末期は陸軍航空隊少将、1961~1965年空軍参謀総長)

太平洋戦争末期、陸軍航空隊第20航空団に所属。指揮官の1人として日本の諸都市の焼夷弾攻撃、広島・長崎への原爆投下を命じた。戦略空軍司令官を経て、ケネディ政権時にはキューバやベトナムへの核攻撃を主張。第二次大戦、キューバ、ベトナムなどの国際軍事問題で、ことごとくマクナマラと対立した。1968年の大統領選では、無所属で出馬したジョージ・ウォーレスの副大統領候補となった。

映画の中での、この人物のキ●ガイさ加減はまさに群を抜いている。

(キューバ危機の際に、この人物の進言にケネディがなびいていたら、人類は絶滅していただろう。)

ルメイには、後に、第1次佐藤内閣(昭和39年11月9日成立)によって勲一等旭日大綬章が与えられている。http://gold.ap.teacup.com/tamayura/1.html 自分たちを大量虐殺した人物になぜ???(自衛隊創設に貢献したとの理由らしいが、それも、日本を対共産圏の「人垣」にしたいという連中の勝手な都合であって…、まったく頭がオカシイんじゃないだろうか?)

 

映画では、完全に焼け野原になった東京の街と、目を覆うばかりの多数の日本人の死体が、画面に次々と映し出される。

映画はそこから次の章へ…

☆「マクナマラ元米国防長官の告白」Lesson5より-大量虐殺の推進者が世銀総裁を13年、という事実…』

につづく…

人気ブログランキング - 路上日記@なんで屋るいネット


自衛隊は、イラク戦争の時代から米兵のタクシーをやらされていた。今後はOPENに?

2015年07月31日 | 雅無乱日記

山本議員が、国会で、イラク戦争における自衛隊の活動の追求をしているそうな。

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-7406.html

なかなかすごい。どんどんやってほしい。

 クリックで応援おねがい!
  ↓         ↓         ↓
 
ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】
にほんブログ村 政治ブログへ
  

これまでもこのブログでは何度か発信してきたが、「安保法案改正」や憲法改正云々以前に、

イラク戦争の時代から、なし崩し的に、自衛隊は米軍のパシリをやらされている。

==========================================

2007年7月23日 中日新聞朝刊元のソースは削除されている

 航空自衛隊の輸送機が昨年七月三十一日、イラクのバグダッド空港に乗り入れて間もなく一年。輸送した多国籍軍兵士はほとんどが米兵で、六月までに一万人を突破していたことが、分かった。国連関係者の約十倍に上り「人道復興支援が中心」とする政府の説明と食い違う。派遣隊員らは「現実は米軍支援。それが日本防衛につながると信じ、命を懸けている。なぜ隠すのか」と説明責任を果たさない政府に不信感を抱く。イラクも拉致も「年金」にかすんだ参院選。国民に知らされず、問われもしないまま、遠くイラクの地で「日米一体化」が独り歩きを始めている。

 「米兵を運んでいることは、国民に説明できないほど、やましいことなのか」

 派遣隊員の一人が悔しそうにつぶやいた。

 小牧基地(愛知県)から派遣されているC130輸送機は、クウェートを拠点にバグダッドなどイラクに週四、五回運航。国連用は北部アルビルまで飛ぶ週一便で、その便にも経由地のバグダッドで米兵が乗降する。貨物室が米兵で“満席”の六十人に上る時も。「米兵のタクシー」(隊員)になっているのが実態だ。

 イラク特措法に基づく基本計画は「人道復興支援が中心」と明記しており、米軍の後方支援が主任務となっている現状は基本計画を逸脱している可能性が高い。それでも政府は「関係国が望んでいない」「隊員に危険が及ぶ」と兵員輸送の実数公表を拒み続けている。

 四月下旬。安倍晋三首相は国会で「多国籍軍は、インフラ整備など復興支援の活動にも取り組んでいる」と答弁し「人道復興支援」を強調した。空自関係者は「(輸送する)米兵がイラクで何をしているかは正直、分からない。(任務は)聞かないのが現場の常識であり、暗黙のルールだ」と言い切る。

 七月に入り、開戦以来の米兵の死者数は三千六百人を突破。死が日常化している戦場で「戦闘地域か非戦闘地域か」「戦闘員か非戦闘員か」の問いかけ自体が、現実を無視した「ナンセンスな議論だ」という。政府見解で「非戦闘地域」となっているバグダッド空港も、実態は戦場に近い。

 隊員の耳にも日々、確認情報が届く。「離陸前の待機中、機体のすぐ上を複数の迫撃砲弾が飛んだ」「飛行してきたばかりのルートを着陸直後、ミサイルが通過した」。いずれも数分の差で被弾していた可能性が高い。

 中堅の隊員は「飛ぶ日には必ず自室に遺書を置いていく隊員もいる」と明かす。

 「日の丸を背負っている以上、心の支えは国民の理解と支持しかない。だからこそ、ありのままを知ってほしい」

 政府の説明回避が、隊員たちの「覚悟」に暗い影を落としている。

 取材班・秦融、吉枝道生、木村靖


 【イラク特措法】 イラクに自衛隊を派遣する根拠法。2003年7月、時限立法(4年間)として成立。「非戦闘地域」での人道復興支援活動と、治安維持にあたる米軍などへの後方支援を行う「安全確保支援活動」がある。2年間延長を決めたさきの国会で、安倍首相は空輸150回(昨年7月末-3月末)の内訳を多国籍軍125回、国連25回と初めて公表。輸送人数は国連分(706人)のみ明らかにした。

==========================================

……てなわけで、、山本議員の追求が、この現状に再びスポットライトをあててくれるといいな。

「集団的自衛権」なるものが、日本の国防に一切貢献しないどころか、ますますアメリカの犬になりさがる意味しか持たないことが、ますます明らかになるので。

ブログランキング ドット ネット人気ブログランキング - 路上日記@なんで屋るいネット

 

画像は、ココからいただきました。→ http://blogs.yahoo.co.jp/akaruria/34181549.html

 


「反権力の戦い」を娯楽として商品化し雲散霧消させてしまうという戦略…

2015年07月18日 | 雅無乱日記

対米従属を通じて「戦争ができる国」へ。(内田樹の研究室 より)
http://blog.tatsuru.com/2015/06/22_1436.php

アメリカの本当のおそろしさは、ここにあるんかもな…

 ハンガーゲームhttp://nami-machi.net/2015/06/07/765も、

 マトリックスhttp://blog.goo.ne.jp/nanbanandeya/e/6fa59e73fee3eee5a8f7971361460b3dも、

 アバターhttp://blog.goo.ne.jp/nanbanandeya/e/843b81c424c4677b957605216cc9b769 もそうだった。

 クリックで応援おねがい!
  ↓         ↓         ↓
 
ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】
にほんブログ村 政治ブログへ
  

==================================================
統治者の不道徳や無能を告発するメッセージを「文化商品」として絶えず生産し、自由に流通させ、娯楽として消費できるような社会は今のところ世界広しといえどもアメリカしかありません。

アメリカが世界各地であれほどひどいことをしていたにもかかわらず、反米感情が臨界点に達することを防いでいるのは、ハリウッドが大統領やCIA長官を「悪役」にした映画を大量生産しているからだと私は思っています。

アメリカの反権力文化ほど自国の統治者に対して辛辣なものは他国にありません。

右手がした悪事を左手が告発するというこのアメリカの「一人芝居的復元力」は世界に類を見ないものです。

アメリカの国力の本質はここにあると私は思っています。
=================================================

「反権力の戦い」を商品化し、娯楽として消費させ雲散霧消させてしまうという戦略…

仮想現実で鬱憤を晴らさせて現実における反抗心=牙を抜いちゃう…って感じですか?

もし、意図してやってるんだとしたらお見事すぎる。

ブログランキング ドット ネットるいネット

 

※画像は、CIAをネタにした映画「safe house」のポスター。なかなかおもしろかった。


いわゆる「勉強ができる」のにヴァカな人って、何なんだろう?

2015年07月15日 | 雅無乱日記

つねづね、いわゆる勉強ができるのにバカって人は結構いるけど“なんでだろう?”、と疑問だったのだが(とはいっても、人をバカ呼ばわりするほど私も賢いわけではないが・・・)、数年前、今は亡き友人と一緒に2003年9月6日(土)夜10時~11時半放送のNHK-ETVスペシャルの録画を見ていてそのヒントを見つけたのを思い出した。

番組名は「人に壁あり」

当時ミリオンセラーになっていた『バカの壁』の著者:養老猛司氏を追ったドキュメンタリー番組である。

その中で、彼(養老氏)とある女子学生の対話シーンが出てくる。

だいたいこんな感じの会話だった。

 クリックで応援おねがい!
  ↓         ↓         ↓
 
ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】
にほんブログ村 政治ブログへ
  

======================================================
女学生:「~(講義を評して)“等価”という言葉が出てきたけど定義してもらわないと曖昧でよく分からない」

養老氏:「君、法学部へ行ったら?」

女学生:「???」

養老氏:ある官庁へ勤めた人が議案書を上司に提出したら“キミの議案書は16通りに読める。一通りに読めるように書き直しなさい”と言われたのだそうな。それができると思っている君のような人がそういう職業に向いている」(皮肉を込めて)

女学生:(むきになって)「でも、自分の考えていることを正確に人に伝えるためには“定義”が必要でしょ?」

養老氏:「言葉の“定義”なんてものは、多数の言葉群の中で決まっている。一言で言い表せるのだったら苦労はしない。しかも、君は“自分の考えていること”が確実に"ある"ということを前提にしているよね。会話のいいところは、話しているうちに考えが動いていくところにある。それを、“定義”して変化させないようにしてから議論しようなんて、そもそも会話する意味が無いんでは?」

女学生:(まだ食い下がる。涙目)「でも、言葉の“定義”が曖昧だったら意志疎通ができないじゃないですか」

養老氏:「・・・・・」(”お手上げ。やれやれ”という感じで苦笑い)
======================================================


上の養老氏と女学生の会話が「ディベート」なら、「やれやれ…」と黙ってしまった養老氏の負けになるのだろうか。しかし、会話というのが「自分の考えていること」を主張したり語ったりするものではなく、お互いの共感にこそその本質があるということを端的に言っている養老氏の言葉に、友人共々深くうなずいてしまったのであった。

この女子学生や、その“ある官庁へ勤めている人”なんかを、例えば「勉強はできるけどバカ」というのかなぁ…と。

そう捉えると、官公庁には、試験勉強はできるけど現実社会にはまるで適応できていない、そんな無能エリートで溢れかえっているようにも見える。

http://blog.trend-review.net/blog/2010/02/001551.html

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=225859

養老氏は、番組の中でこんなことも言っていた。

「死んだ人(死体)は自分たちと別だと決めつける人がいるけど、私はそうは思わない。普通の人だと思って接する。」さらには、「自分の続き、連続したもの。そもそも自分と他人とを切らない」

と・・・。

彼の言葉に、人間の共認の構造の原点を見たような気がして、今は亡きその友人とその晩、語り明かしてしまったのを思い出した。


<オマケ>

『マニュアルがないと何もできない――「自分で考える」力のない人々』(泉谷閑示氏)

-------------------------------------------------
――言われたことはやれても、応用がまったくできない部下がいて困る。

―― 年前のデータをもとにした入力作業で、人がそれから1歳年をとっていることを、わざわざ言ってやらなければ気がつかない職員がいる。

――昇進試験の勉強は完璧なのに、実務が全然できない人がいる。

――マニュアルはパーフェクトに覚えられるのに、マニュアルのないことはお手上げという人が多い。

いろいろな組織の中で、このように「自分で考える」力のない人が増加していることが問題になっているようです。

記憶やパターン思考などのコンピュータ的な情報処理ばかりに「頭」を使うことは、人間にとってはかなり不自然なことであり、次第に「自分で考える」ことができない状態に自分を追い込んでいってしまうものです。そしてそれが、のちのち「心」(=「身体」)側からの大きな反発を招く原因にもなってしまうのです。

現代の「うつ」の中には、このように偏った「頭」の使い方ばかりしているうちに、「自分がわからない」といった行き詰まりに陥ってしまったケースが少なからず存在します。

そこで今回は、「人間らしい思考力とはどういうものか?」というテーマについて考えてみたいと思います。

●「記憶力が良い」=「頭が良い」ではない!

人間の「頭」は、「心」(=「身体」)と密接に連携した状態で働くことによって、「自分で考える」ことができる仕組みになっています。この、人間ならではの理性の働き方は、物事を鵜呑みにしない懐疑的精神を備えており、オリジナルな発想ができる創造性と臨機応変に考えられる柔軟性があるものです。

しかし現代の社会では、どうも「自分で考える」ことよりも、与えられた情報を無批判に受け入れて記憶し、それを器用に処理する能力のほうばかりが評価される傾向が強いようです。

記憶力やパターン思考に長けた者が高得点を得るような試験制度の存在が、私たちの思考力を偏った方向に歪めている大きな要因の1つであることは間違いありません。そんな中で、いつしか「頭が良い」ということが、「記憶力が良いこと」「従順にパターン化された思考ができること」だとすり込まれてきてしまいます。

しかしそのような能力は、人間の知的能力の中では、実のところあまり高次元のものとは言えないのです。

 ~中略~

●「心」とつながっていない「頭」の状態

このように、従順ではない自我の特質とは、人間の「心」(=「身体」)の特質に由来するものだと考えられます。

「心」は何ものにもとらわれずに、対象に興味や関心を向けたり向けなかったりする自由な働きをします。ですから、外部から何かを強いられることは、「心」(=「身体」)にとっては苦痛なことなのです。

一方の「頭」はコンピュータ的な情報処理をおこなう場所で、「心」との間の蓋が閉まった状態では「心」の関与がなくなってしまい、かの従順なモズ的記憶力やパターン思考などの低次元の知性が前面に出てくることになります。

逆に言えば、従順にモズ的記憶力やマニュアル思考だけが働いているような状態は、「頭」と「心」(=「身体」)の間の蓋が閉まっているということなのです。これは、前連載でも幾度となく取り上げてきたように不自然な状態であり、「うつ」の予備軍的状態でもあるわけです。

●マニュアル重視で「自分で考えられる」人は厄介者に…

「自分で考える」とは、「頭」と「心」(=「身体」)の間の蓋が開き、「心」が自発的に示す知的好奇心や関心にもとづいて、「頭」が活動することです。

その際、「心」は、既存のマニュアルに従ったり仕入れた知識や情報を鵜呑みにしたりすることを好みません。必ず一度吟味を加えて、自分自身で本当に納得した場合にだけ情報を取り入れ、しかもそこに何らか独自のアレンジを加えたがります。

そのため「自分で考える」人は、マニュアルに従わされることには多大な苦痛を感じるものですが、むしろ、マニュアルを作ることは自在にできるものです。さらに、オリジナルな発想をしたり、マニュアルでは対処不能なことを解決したりできる高いポテンシャルを持っています。

今日では、教育現場、医療現場、商業店舗、会社、行政組織などの様々な場所で、マニュアルを用いたサービスの均質化や効率化が図られています。これによって質の悪いサービスが減り、サービスの質が底上げされるという効用があることは認めざるを得ません。

しかし、マニュアルにただ従うような人間が増えることは、管理者側にとっては都合の良いことかも知れませんが、人間の在り方としてはとてもいびつなものでもあると言えるでしょう。

「自分で考える」ことのできるような自然な在り方の人間が、現代の社会において不当に低く評価されてしまったり、従順でないために厄介な人間と見なされて排除されてしまったりする風潮があることは、私たちの社会の大きな問題です。オリジナリティの点でどうしても日本が精彩を欠いてしまうのも、このような風潮によるところが大きいのではないかと思われてならないのです。

 ~後略~
-------------------------------------------------

日本は、学校教育で、こういう人間を大量生産してきたわけか…

ブログランキング ドット ネットるいネット


田圃で発電も? 植物を利用した微生物発電の可能性

2015年07月07日 | 雅無乱日記

これはすごい技術だ!

http://tabi-labo.com/147514/plant-for-electricity/


日本は田圃が多いし、実現すれば格好のエネルギー供給基地になる。
地域のエネルギー自給も可能になるかも。

https://youtu.be/TWngdxe_RsU

でも、既存のエネルギー供給組織が黙ってはいないだろう。
様々な妨害にちよって、ニコラ・テスラのような目に遭わされないことを祈りたい。

 クリックで応援おねがい!
  ↓         ↓         ↓
 
ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】
にほんブログ村 政治ブログへ
  


http://oka-jp.seesaa.net/article/421789219.html より引用。

===================================================

植物への影響もなし!  発電量は年間2,800kWh
 

気になるのは植物への影響ですが、調査の結果この電子を収集するからといって植物の成長に影響が出るということはないそう。

今まで無視されていたエネルギー活用できるため、まったく新しい資源と言えそうです。

 
電力量が微量なのでは? との意見もありそうですが、

100㎡の敷地で、年間2,800kWhの発電量を確保することが可能。

 ちなみに、これはオランダの家庭1件あたりの電力消費を80%ほどまかなえる計算になります。

経済産業省によれば、2014年の日本の平均電力使用量は1世帯あたり年間4,432kWh。

100㎡の敷地が確保できれば、家庭の電力使用量のおよそ60%ほどをカバーできるという計算に。

さすがに全電力というわけではありませんが、かなり有効なことが伺えます。

===================================================

ブログランキング ドット ネットるいネット


『ハゲタカ』から“株式会社”という組織について考えてみる。実質的奴隷から脱する新組織のヒント。

2015年07月05日 | 雅無乱日記

NHKのドラマ「ハゲタカ」。このドラマはなかなかに考えさせてくれるドラマであった。

NHK ドラマ『ハゲタカ』のファンサイト

以前、このブログでも、『ハゲタカ』から「資本主義システム」について考えてみるというエントリーで扱った。

今回は、このドラマ「ハゲタカ」の後半3話を題材に考えてみたい。

続きを読む前にクリックで応援おねがい!
    ↓         ↓         ↓
にほんブログ村 ニュースブログへ ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】

 http://twitter.com/cotecan

    

     ↑ ついったー

 

 

「会社は誰のものか」という問いがある。

その問いに対してこのサイトは、あまりにもあっさりと答えてくれちゃってるので紹介する。

http://www.venture.nict.go.jp/node_2672/node_2730/IT
3

<会社は株主のもの>

結論から言う。会社は株主のものである。会社という概念自体に、アメリカ的なもの、イギリス的なもの、オランダ的なもの、日本的なものというので差異はあるかもしれないが、資本主義経済の中に生きている以上、誰が何と言おうとも会社は株主のものである。そもそも会社の目的は、利益を生み、資金を拠出してくれた株主の利益を最大化することにある。これは「東インド会社」の時代から変わらない摂理であろう。

古くは、株主利益の最大化は配当金を上げることであったが、資本市場が発達してきた今日では、将来的に大きなキャッシュフローを生み出すだろうという期待感から株価が高騰することから、株式売却益によって利益の最大化を図る手法が多く見られるようになった。会社の存在目的が株主の為なのだから、最終決定権は株主にあり、会社は株主の持ち物なのである。

<ステークホルダーの利益相反>

普通に割り切ればいいのだが、どうしても人間の考えることなので感情が入り、やれ「従業員の努力なしには語れない。」とか「会社はやはり社会に貢献してはじめて存在意義がある。」といった議論が横行し、これをうまくまとめるために「会社は株主・経営陣・従業員・取引先・顧客・社会などのステークホルダーのものである。」という上手な説が出てくる。

この至極あいまいな説は、とっても日本的で、なんとなく皆が気持ちよく聞くことが出来る説だが、大きな矛盾を持っている。そもそも、これらの「ステークホルダー達」は様々な利益相反を抱えている。会社の業績がうまく行っている時は良いが、業績が悪いと経営陣は従業員をクビにせざるを得ない事態も出てくるし、信用不安を起こして取引先が与信枠を小さくするかもしれないし、顧客も足元をみて買い叩いてくるかもしれない。そんなステークホルダー全員が幸せになるケースは稀と考えても良いかも知れない。

こんなベクトルの違う関係者が一緒にされてしまうというのは、別の見方をすれば、株主・創業者・経営者・従業員の役割分担がハッキリしていない事の裏返しだと思う。これは、日本にある一般的な組織の特徴に原因がある。


このサイト「情報通信ベンチャー支援センター」では、この後、日本的経営批判が続いて、最後の結論はだいたいこんなふうになる。

“そもそも取締役が社内におったんでは、社員に同情して“株主の最大利益のための経営”ができにくい。だからそういう感情に惑わされないプロの社外取締役が必要なんである”

へー!すごいねそりゃあ。現在の株式会社制度の下では、これが模範的な解答なんでしょうよ。

…で、ドラマ「ハゲタカ」は、その資本主義の原則とやらの通り「身も蓋もない話」がすすんでいく。

傾きかけた大手家電メーカー「大空電機」の株の争奪戦。

外資(ホライズン)は、株の大半を握った暁には、大幅リストラを敢行し、カメラレンズ部門をアメリカの軍事産業に売却する、ということを目的に策動する。


「会社は株主のものです。だから大株主の私が、リストラしようが幻想価値を適当に膨らまして第三者に転売しようが私の勝手です」なんて言われたら、経営者は「何を言ってるんだ。オレが経営して苦労して大きくしてきたんだぞ。ジョーダンじゃねえ」と思うかもしれないし、社員は「オレだって意志を持った一人の人間だぞ!あんた(株主)のモノなんかじゃねえよ」と思うかもしれない。

しかし残念ながら、現在の法律では、会社は株主のもので、経営者・取締役は株主に委託されて経営をやってるに過ぎず、その下に位置する社員などは単なる雇われ人(法的に「労働者」とは、職業の種類を問わず、事業に使用される者で、賃金を支払われる者をいう。つまり実質的には賃金奴隷)であって、調子が悪くなったら取り替える部品の一つに過ぎないというのが現実である。(過去、あまりにも使用者による労働者の扱い方が荒すぎたので、「労働法」なる“労働者の人権を守る”という名目の法律ができているが、それは結局は「ご主人様(使用者、経営者)は、奴隷(使用人、労働者)をもうちょっと大切に使いましょうね。一応人間なんですから」と言っているに過ぎず、「使用者」と「奴隷」という根本構造は何も変わっていない。経営者でさえ簡単に首を挿げ替えられるのはご存知の通り)。

その意味では、上に紹介した「情報通信ベンチャー支援センター」さんのありがたいお言葉はまったく正しい。

経営者や労働者は、出資者である株主様の御為に利益を上げる目的で、その企業に一時的にいさせていただいているだけ
なのである。そして株主様は昼寝をしてるだけで丸儲け。

たしかに資本主義の世の中では法的にはそれが正しく、実際もそれが現実なんだが、「どうも釈然としない」というのが普通の人々の感覚なのではないだろうか(「はい、私はご主人様に使用される人間でございます。ここでご奉仕をさせていただけるだけで幸せでございます」なんて、大多数のサラリーマンが受け入れてるとは到底思えない)。

普通のサラリーマン(労働者)はそんな見たくもない現実には蓋をして、「自分は会社という共同体の一員なんだ。会社の人は仲間なんだ」とかなんとか無理矢理思い込んで日々労働にいそしんでいることと思う(どこかで分かっていても、「自分が実は使用される人間(=奴隷)である」なんていう認識を日々持つち続けることは耐え難い)。

日本もアメリカもヨーロッパも、一応「民主主義」の世の中と言われているが、こんな企業組織でそれがほんとに実現されてると言えるのだろうか?これは完全な「身分社会」である。
労働法とかなんとかでちょっとだけ守ってもらってるだけで、実際は賃金奴隷ではないか。

…というわけで、会社法に従って「大空電機」の社員は、新しい株主に「もう君達は要りません」「優秀な人たちだけアメリカの軍需産業の所有物になってください」と言われてしまう。

ここでドラマ終わってしまったら、何の救いもない悲劇なのだが、最後に大どんでん返しがある。



彼ら従業員は、EBO(エンプロイー・バイアウト)という手段で立ち上がり、大株主に叛旗を翻すのであった!
詳しくは24日放送のドラマの最終回を見てちょーだい。

 見逃してしまった人はここへhttp://www.showtime.jp/tv/nhk/hagetaka/?ot45010=200905


労働者自身が株主になって会社の所有者になる。現状の法制度の中では、このアクロバティックな方法が、実質的奴隷状態を超える唯一の方法なのではないかという気がする。

「民主主義」なんていうのは実はまったくの欺瞞で、現状、企業というものは、資本で支配するごく一部の「ご主人様」(本国)とその他大勢の「奴隷」(原住民)と、その奴隷たちを働かせる「奴隷の監視役」(植民地総督)で構成されている。

この企業自体の有り方を変えない限りは、人々は永遠に誰か(株主)の所有物であり、少なくとも「人間としての尊厳」(あまり好きな言葉ではないが)など持ちようが無いだろう。現在の様々な労働問題も無くならないし、人々にとってしっくりくる社会などはつくりようが無いのではないかと思われる。

「会社は株主の所有物」という企業の在り方の根本を変える必要があるのではないだろうか。

ちなみに、知人が勤めている企業に、全員で株を持ち、全員が取締役で、かつ全員が労働者であるという会社が存在する。既に実現している企業もあるのだ。

このブログ⇒http://www.kigyonw.net/blog/cat25/index.php

 に、その特異な企業の歩みの一端が紹介されているので、興味のある人はぜひ見てほしい。


そもそも人類がこの世に生まれて以来ずっと「株式会社」が存在していたわけではない。

もともと「企業」などという生産体の在り方そのものも、既得権がある一部の人間によって作られた単なる一形態に過ぎない。

状況や人々の意識に合わなくなったらさっさと人間の手で変えてしまえばよいのである。

それを実現している人々は既にいるわけで、やろうと思えば今すぐでも可能なのである。

ブログランキング ドット ネット人気ブログランキング - 路上日記@なんで屋


アメリカが世界から収奪する仕掛けは、こうして構築された

2015年07月02日 | 雅無乱日記

アメリカの巨大資本が、どのようにして世界中に自分達だけが利益を搾り取る構造を構築してきたか、そのプロセスを紹介している映像を見つけた。

サイト“Democracy Now! JAPAN” である。

まずはこのhttps://www.youtube.com/watch?v=tcgzrhPIs0gサイトに飛んで動画をぜひとも見てほしい。

 クリックで応援おねがい!
  ↓         ↓         ↓
 
ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】
にほんブログ村 政治ブログへ
  


この映像に出てくるのは、Confessions of an Economic Hit Man(『エコノミック・ヒットマンの告白』)や、その続編であるThe Secret History of the American Empire: Eonomic Hit Men, Jackals, and the Truth about Global Corruption (『アメリカ帝国秘史 経済刺客、ジャッカル、グローバルな腐敗の真相』)という著書で有名な、ジョン・パーキンス氏である(残念ながら、彼の著書は日本語にはまだ翻訳されていない)。


http://yacco369.ti-da.net/e3489800.html

パーキンスは、10年にわたって国際経済コンサルタント企業で働き、主任エコノミストをつとめましたが、じつはその間に「エコノミック・ヒットマン」という影の仕事に従事していたと主張しています。

エコノミック・ヒットマンは資源のある第三世界の国の指導者に近づいて、世界銀行の融資を受ければ飛躍的な経済成長が可能になるともちかけ、巨額の借入をさせます。

でも実際の受益者は巨大なインフラ構築を請け負うべクテルやハリバートンのような米国の巨大企業(融資の大部分は彼らの手に落ちます)と、現地のエリート階級のみであり、庶民には国家が背負った巨大な負債のみが残ります。

この借金はとうてい返済できないので、世銀の指導により社会福祉や民生支出が大幅に切り詰められ、天然資源が略奪されます。

パーキンスは、自分の役割は、エコノミストという肩書きの裏で第三世界の指導者を抱きこんで、自国民をないがしろにして、米国の政府と企業にとってのみ好ましい政策をとるように誘惑することだったと告白しています。


映像の中の彼の言葉によると、彼はNSA(米国最大のスパイ組織。CIA以上に裏の仕事を請け負っている秘密組織)にスカウトされ、そこで教育を受け民間企業に送り込まれたそうだ。

このようにして次々と、資源を持つ発展途上国を実質植民地状態に追い込み、その国の政府がエコノミック・ヒットマンに従わなかった場合には、「ジャッカル」という秘密工作を行う部隊が送り込まれ、暗殺や反政府運動・クーデターなどの支援などを行い、政権を転覆させてきたようだ。

アジア、中東、中南米、東欧、世界中のあらゆる国々が、彼らの裏工作によって政権を転覆させられてきたのは、今では多くの人々が知るところとなっている。

参考:
 http://blog.goo.ne.jp/nanbanandeya/e/42591c7703a18c6e0017226f81406708
 http://blog.goo.ne.jp/nanbanandeya/e/4dd328538683b42edecf92d30fea4552
 http://blog.goo.ne.jp/nanbanandeya/e/2bc9100be219d9011af8b5480ad4ce17

パーキンス氏はインタビュー映像の中でこう語っている。

この帝国は巧妙にできていて、人々は気づいていない。軍事力ではなく「経済ヒットマン」が築いた帝国です。たいていのアメリカ人は、我々の素晴らしいライフスタイルが、世界の人々を奴隷として虐待する邪悪な帝国のおかげだと気づかない。


まずは、この事実に気付くこと。そして多くの人々に発信していくことが必要である。このような非道な行いは、共認圧力によって封じ込めていかなくてはならない。

ブログランキング ドット ネットるいネット

上の画像は、あの名盤RATMのアルバム:Evil Enpireのジャケット。必聴!


アメリカにとっての「集団的自衛権」は他国侵略のための口実。では日本にとっては?

2015年07月01日 | 雅無乱日記

「集団的自衛(collective self-defense)」について、この方の言っていることは説得力がある。

http://www.jicl.jp/urabe/otona/20150601.html (浦部法穂氏) より

 クリックで応援おねがい!
  ↓         ↓         ↓
 
ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】
にほんブログ村 政治ブログへ
  

==================================================

ニカラグア事件は、1979年にニカラグアに親社会主義的な革命政権が成立したことで反ニカラグア政策に転換したアメリカが、1981年に、ニカラグア政府によるホンジュラス等隣国の反政府勢力への武器等の援助を理由に、ニカラグアの港湾への機雷敷設や空港などへの爆撃を行ったことに対し、ニカラグアがアメリカの行為は国際法違反だとして国際司法裁判所に提訴した事件である。

(ここも見てみよう http://www10.plala.or.jp/shosuzki/history/nicaragua/nicindex.htm byブログ主)

これに対し、アメリカは、みずからの武力行使を、ニカラグアによるホンジュラス等隣国への武力攻撃に対する集団的自衛権の行使である、と主張した。

この事件の判決(1986年)で、国際司法裁判所は、「集団的自衛権」行使の要件として、とくに、武力攻撃を直接受けた国による武力攻撃を受けた旨の宣言と他国への援助の要請の2点が必要だ、とした。

そして、本件の場合には、この両者とも存在しなかったしニカラグアの隣国に対する行為を武力攻撃と認定することもできない、として、集団的自衛権の行使だとするアメリカの主張を退けた。

ここで、国際司法裁判所が、武力攻撃の直接の被害国による武力攻撃を受けた旨の宣言と援助要請を要件としてあげたのは、「自衛権」の主体はあくまでも武力攻撃の直接の被害国だということを前提にしているからであり、「集団的自衛権」の本来的意味、つまり「自衛」という側面を重視したものだとみることができよう。


一方、アメリカの主張は、「自衛」という観点からではなく、「武力行使権」として「集団的自衛権」をとらえているといえる。

しかし、そのような「集団的自衛権」は、このニカラグア事件の事例が示すとおり、「自衛」とはまったく無縁のものであるばかりでなく、大国が自分の意に沿わない国やその政府を武力でもって潰すための口実として役立つだけである。

実際、この事例だけでなく、ハンガリー動乱(1956年)や「プラハの春」(1968年)への旧ソ連の軍事介入、ベトナム戦争(1965~75年)でのアメリカの軍事行動など、いずれも「集団的自衛権」が口実とされていた。

日本で安倍政権が行使できるようにしようとしている「集団的自衛権」とは、こういうものである。

「自衛」というその本来的意味はほとんど無視され、もっぱら武力行使を正当化するための口実でしかなくなっているのである。

それなのに、「自衛権」という言葉によって、「国民の生命と幸せな暮らしを守るために必要だ」などと国民を欺こうとしているのである。

もう一度くり返すが、

いわゆる「集団的自衛権」、すなわち、「武力攻撃の直接の被害国ではない国の武力行使権」という意味での「集団的自衛権」は、

「自衛」とは無縁のものであり、したがって、かりに「自衛権」は国家の固有の権利だとする立場に立ったとしても、

そのような意味での「集団的自衛権」を国家の固有の権利とすることはできないはずである。

==================================================

なるほど…

ブログランキング ドット ネット人気ブログランキング - 路上日記@なんで屋るいネット