にほん民族解放戦線^o^

米帝→官邸→マスコミの洗脳による植民地状態からの脱却を考えてみるブログ♪主権を取り戻し、日本の未来を考えよう。

無駄な仕事は淘汰され、そして新しい仕事が創出される

2009年01月22日 | 今日のなんで屋
すっかり遅くなってしまったが、12月17日にアップしたエントリーのつづき。
12月13日に名古屋なんで屋メンバーとしゃべっていて出てきたのは、次のような話だった(私なりにまとめると…ツッコミよろしく^^;)。

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経済状況は、この先ますます悪化するのは確実。リストラはますます進むだろう。多くの人々にとって「この先、安心して働ける場はあるのか?」という問いが普遍的なものとなる(今は「なんとかなるさ」と思っている人々も、どんどん窮地に追い詰められていく)。

※実際、年末に予測したとおりヨーロッパもアメリカも、公的資金をガンガン注入しているにもかかわらず経済は浮上しない。日本も、大手(ソニー、東芝など)も含めて赤字→リストラの嵐が吹き荒れている。

ここに何らかの新しい可能性なり半答なりを提示するのが、路行く人々を元気にする「なんで屋」の役割なのでは?

「与えられた仕事をその範囲内でコナしてカネをもらう」という旧来の労働観では活力は出ないし、物的欠乏が終焉した現在、それでは成果は出せない。労働(仕事)も、いよいよ本格的に「必要か否か」の振るいにかけられていく。アメリカのローンバブルを当てにした輸出の物的需要が消え去り、今後長期にわたって期待できないとすれば、そもそもそんなアホな無駄遣い需要をあてにするのは、さっさと止めた方がいいだろう。

この新しい時代状況に適応した「役割」=「新しい仕事」の創出が求められる。

現在の労働の本質的な充足の軸は、共認充足である。これまでは、私権の強制圧力が強かったので、誰かによって課された労働を提供して金銭を受け取る、という一方的関係で統合できていたが、もはや、共認充足なくしては、集団も個人の意識も統合できない時代になっている。

「役割」というのは、社会的な期待である。それが感じられ、活力が上がるような労働形態も、新たに考え出さなければならない。「役割」から「仕事」をとらえなおすのである。

単に、政府がカワイソウな人にカネを直接渡してやればいいという話ではない。そんな事をすれば、ますます活力は下がり、無限に補助金の負担が増えるだけである(今問題になっている「給付金」もまさに愚の骨頂である)。

では、無駄な建物や道路など役にも立たない公共事業でもやって「雇用を創出」すればいいって話かというと、そうでもない。エネルギーと人的資源の無駄遣いに加え、地球環境に負荷を掛けるような取り組みなど、誰も望んでいないだろう。

今、人々に求められる活動は何なのか?構造認識で時代を捉え、そういう活動をしている人、しようとしている人に、その努力に応じて支援金を出し、その活動を続けながらまっとうに暮らせるようにしていくべきではないだろうか。

「どうしたらみんなが活力をもって働けるのか」という事を、真剣に考えそのための新たなシステムを創出する必要があるのである。

これができない企業は、今後は、人々の期待する商品を生み出せないし、構成員の意識も統合できないし…、必然的にこの厳しい経済状況の中で淘汰されていくだろう(新しい会社組織については、過去エントリー『ハゲタカ』から“株式会社”という組織について考えてみる。実質的奴隷から脱する新組織のヒントを参照)。政府にしても、旧い「福祉」なんていうパラダイムで政策を打ち続ければ、ただでさえ地を這う支持率がいよいよゼロに…なんてことにもなりかねない。

名古屋なんで屋露店としては、そんな状況にいよいよ直面していく人々に、活力を生起させ、可能性収束させる打ち出しを「ガツーン」と掲げたいところである。

世の中をどう捉えるのか、活力をどう再生するのか、組織・集団の新たな在り方をどう創るのか、新たな社会システムをどう創っていくのか。なんで屋に期待される役割・仕事はたくさんある。

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というわけで、露店を再開する予定の3月からは、どんな切り口で、どんなキャッチを掲げればいいのか。お題はどんなものを並べるのがよいのか。具体的な方針までにはまだ至らなかったが、メンバーもみな活力溢れる笑顔になって、一筋の光が見えた会合だった。

世の中がいくら暗くなっても、これを構造認識で新しい可能性・チャンスと捉えれば活力が出てくる。なんで屋は今年も元気にいきまっせ!

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「女と男」NHKスペシャル-一夫一婦制が長かったため男(Y染色体)が消え、人類は亡びつつあるって!?

2009年01月08日 | 雅無乱日記
さて、NHKスペシャル(サイボーグ)の紹介が続いたが、ついでに次の日曜日から放映が始まる、NHKスペシャル「女と男」という番組がなかなか面白そうなので紹介。

「男女同権」が社会共認になりファシズムにまでなった時代は去り、女は女のいいところ、男は男のいいところがある…というあたりまえの認識に現在は戻っていっているようだが、番組では、人類の歴史を遡って科学的に男女の違いに迫る内容になっているようだ。

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NHKスペシャル「女と男」第1回 “惹(ひ)かれあう二人 すれ違う二人”
NHK総合テレビ 2009年1月11日(日) 午後9時00分~9時49分

番組HP → http://www.nhk.or.jp/special/onair/090111.html

>…脳科学は同時に、皮肉な状況も浮かび上がらせている。高い代謝を要求するドーパミンの大量分泌は身体への負担が大きく、長く続かない。そのため、“恋愛の賞味期間”はせいぜい3年ほどだというのだ。

>そこで、男女関係はどうすれば長続きするのかという科学的な探求がさまざま進められている。(中略)

>男女の違いは、長い狩猟採集時代の遺物ではあるが、無意識のなかに深く根ざしており、日常生活のなかで深刻な影響を与えやすいという。違いをちゃんと意識して、相手の気持ちを理解する努力が欠かせないのだ。(後略)

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NHKスペシャル「女と男」第2回 “何が違う? なぜ違う?
NHK総合テレビ 2009年1月12日(月) 午後10時00分~10時49分

番組HP → http://www.nhk.or.jp/special/onair/090112.html

>…男女平等の国・アメリカで新たな“男女区別”がはじまっている。(中略)

>医学の分野でも、病気の男女の違いを重視する動きが広まっている。(中略)

>いったいなぜ、人間は男女で得意なことをわざわざ違うようにしたのか。それは「ともに生き延びる」ためである。長い、長い狩猟採集時代、ヒトの祖先はいつも飢えとの戦いのなかにあった。そこで役割分担をしていろいろな食糧を確保する生存戦略を採ったのだ。(後略)

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NHKスペシャル「女と男」 第3回 “男が消える?人類も消える?”
NHK総合テレビ 2009年1月18日(日) 午後9時00分~9時58分

番組HP → http://www.nhk.or.jp/special/onair/090118.html

>…じつは男をつくるY染色体は滅びつつあるのだ。専門家は「数百万年以内には消滅する」という。(中略)

>そのほ乳類独自のシステムが長くほ乳類の繁栄を支えた一方、いよいよその寿命が尽きようとしているのだ。

>さらに人間の場合、Y染色体を運ぶ精子の劣化も著しい。これは生物学的に一夫一婦制が長くなった影響だという。(後略)

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特に、最後の『Y染色体を運ぶ精子の劣化も著しい。これは生物学的に一夫一婦制が長くなった影響だ』というくだりは、非常に気になる。

男が淘汰されなくなって、「草食男子」が増えて「肉食女子」が増えた影響か?

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※画像はここ↓から拝借
 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=800&m=35

『サイボーグ技術が人類を変える(NHKスペシャル2005/11/8)』より(4/4)

2009年01月06日 | 雅無乱日記
昨日の日経新聞にも、こんなニュースが…

「念じて動くコンピューター」研究、阪大・情通機構が拠点──2012年度稼働へ(nikkei net)

なんか気味悪くって素直に技術の進歩を喜べないのは私だけ?


さて、いよいよシリーズ最終回。

2005年11月5日放送(再放送:同年11月8日)のNHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」を見てのレポート4/4。


第四章はサイボーグ技術の軍事利用についての内容だった。

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3/4で出てきたジョン・シェーピン教授が再び登場。

彼が研究している“ロボラット”。これまたかなりゾッとする内容だった。

ラットの頭に穴をあけ、脳の中の髭の神経を司る部分と快楽中枢に電極を差し込み、無線でリモコンの信号を送る…。そうすると、なんとラットがリモコンの操作通りに右や左に進んでいくのだ。ラットが普通なら嫌がるような、梯子にのぼって斜めにあがって行ったりする行動も、躊躇しながらではあれ指示どおりにする。

そのからくりは、右に行かせたいときには脳の右髭の感覚を司る部分に刺激を与え、指示どおり右に行った場合“快楽中枢”を刺激して“報酬”を与える(左も同様)、というもの。これを繰り返すと、ラットは素直にリモコンの指示どおりに動く…
というわけである。

生きた動物を、リモコンで操れる…。アメリカはイルカが毒矢を放つよう訓練して軍事利用しているそうだが(そう言えば、ハリケーン・カトリーナの被害で逃げ出して問題になってたな)、例えばこれも、この技術で訓練の手間が省けて経費も削減できる、というわけだ。コントロールされた鳥や小動物に小型爆弾をしょわせてこっそり放って、自爆テロさせるというのも簡単である。動物くらいで済んでいればまだいいが、犯罪者あたりの脳のてっぺんに電極差し込んで軍で再利用したり…、なんてすぐに考え出して実際やるのが米軍である。そう考えると…コワ~

というわけでアメリカ国防総省は、この脳=コンピュータインターフェイスの実用化に向けて研究に莫大な出資を続けている。既にサルでも実験は成功してるそうな…。これまでそうだったように、日本に原爆落としたアメリカは本当に何だってやるだろう(サイボーグではないが、今ガザで虐殺を繰り返してきた国は、既に-こんなもの-まで実用化されているくらいだから…これを3/4で紹介したように“ロボット兵器を考えるだけで動かす”なんて、もうちょろいかもしれない)。


さらに番組は、人間の“記憶のサイボーグ化”に踏み込んでいく。

記憶は脳の中の“海馬”という部位が大きく関わっている。この機能を、海馬の薄い切片に電流を流すことで解析し、その特徴を備えたマイクロチップを作成。さらにそれを何枚かあわせた容量と機能を持った“海馬チップ”が作られていて、10年以内には人間にも実用化される勢いだそうだ。なんと、これを人間の頭に埋め込む計画があり、記憶の保存容量を上げたり、脳から取り出して交換したりできるようにする…とかなんとか。

ほとんど、フィリップ・K・ディックの世界になってきた。「今日は花子ちゃんの人格だったけどもう飽きたから、明日からは太郎君のチップを埋め込もうかな」とか「今日の施主との打合せでメモリーが一杯になったからパソコンに落として、明日はまっさらなチップで会議に臨もう」なんて会話になるのか?

南カリフォルニア大学(神経工学)のセオドア・バーガー教授は、この番組で次のように語りる。

「人工内耳(1/4)を思い出してください。最初は単純な情報でも、脳はどんどん学習していきます。脳の機能を拡げることは、非常に理にかなっていると思う。躊躇する必要はないのです」

そこまで開き直るんか?!

立花氏:「この技術を、脳の機能の拡大に使えるとしたら、あなたはその先に何を見ているのでしょうか?」

バーガー教授:「脳のことがもっとわかれば、脳の情報処理速度を速める“加速器”だって作れるはず。でも、それは社会が決めることです。この技術を使うべきかどうか、使うならどこまでなのか、ということは社会が決めるのです」

今度は009の「加速装置!」か…?

これが実用化されたとすると、日常会話はこんな感じだろうか。

「よし!今日は英検の試験だから脳を3倍にスピードアップだ。5倍にしたいけど脳のニューロンが持たないからな…」

しかしバーガー教授の言葉は、なんとも『原爆をつくった星少年たち』を彷彿とさせる台詞である。科学者は研究するのが仕事であって、その成果の使用法については「It's Not My Business」を決め込むというわけである。なんとも無責任というか…

サイボーグ技術は、上記のように脳の機能が分かっているところについてはどんどん実用化しようという動きに、現在はなっている。経済的にも莫大な利益を生みそうなのは明らかなので、もう誰にも止められない、といった感じだ。

番組の最後に立花氏は、サイボーグ技術に関する倫理に積極的な発言をしてきたスタンフォード大学(精神倫理)のハンク・グリーリー教授と対話する。

立花氏:「この技術は、脳の機能を変化させます。脳が変化すれば、人間の人格すら変えてしまうのではないでしょうか」

グリーリー教授:「脳は人間の中心であるため問題なのです。脳を変えすぎた場合、それでも人間は“人間”という種に属するのでしょうか?別の種になってしまうのでしょうか?“人間とは何か”を決めるのはとても難しいことになってきます。それに私たちが“人間を超えたもの”に変わっていくとしたら、それは良いことなのか悪いことなのか、その答えを私は持っていません。この技術が広く人間に使われるようになるまで、あと数年しかありません。今こそ世界中の人たちが、それがもたらす社会的影響の問題について話し合うべきだと思います。話し合いが早すぎるということはありません」

立花氏の締めの言葉を、印象に残った所だけ引用しておく。

「サイボーグは、人間と機会が融合する技術だと思うが、それが今、ほんとうに現実になっているということを番組を通じて伝えることができたと思う」

「インターネットで動いている今の世の中、電極を脳に繋ぎ、ネットワークにアクセスすれば身体が全く動かない人でも、世の中との関係を回復することができる」

これまた押井守の『攻殻機動隊』の世界…

「人間のサイボーグ化は、どんどん小型化・精巧化されて進んでいく。広く使われる技術になるだろう。その時この技術が、例えば軍事目的などで使われると、とんでもない“スーパー殺人マシーン”のようなものができることもありうる。人間の破壊本能を爆発させる事に使われるかもしれない」

「5年前にはまるで考えられなかったものが、今、開発の爆発寸前まで来ている。この件については直視し、早急に議論に取り組んでいかなくてはならない」

まさに、医療現場も戦争も、日常生活をも変える可能性がある技術。こんな技術がアメリカに独占されたら、とんでもないことになりそうな気がする。この番組を見て、ショックとともに強い危機感を持ったのであった。

<シリーズ終わり>

サイボーグ シリーズ
1/4> <2/4> <3/4> <4/4

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『サイボーグ技術が人類を変える(NHKスペシャル2005/11/8)』より(3/4)

2009年01月01日 | 雅無乱日記
2005年11月5日放送(再放送:同年11月8日)のNHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」を見てのレポートをさらに続ける。

第四章は、このサイボーグ技術の戦争利用について。

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アメリカ国防総省 高等研究計画庁(以降は略名DARPA:ダーパと表記)は、様々な領域で軍用の技術開発を行っている。アメリカはこれまで1/42/4で紹介した技術の開発に、莫大な資金を注ぎ込んでいる。サイボーグ技術を使って、兵士の能力を極限にまで高めるというのも目標の一つである。

DARPA:トニー・テザー長官
「不可能に思われるかもしれませんが、我々は、腕を失った兵士が能力を取り戻し、考えるだけで動く機械の腕を開発しています」(中略)「(会合に集まった科学者達を前にして)我々に挑戦的なアイディアをどんどんもってきてください」

若く美しい女性の軍事科学者は、まるで狂信者のようにこう語る。
「私は、戦場の兵士のために神経科学を役立てます!」

アジア系の顔立ちをした米軍将校は…
「我々は革命的な科学技術を発展させています。今後も世界で最も強力な軍隊でありつづけます」


このDARPAが今、軍に底知れない利益をもたらすと期待し注目しているのが“脳=コンピュータ インターフェイス”の研究です。

“脳=コンピュータ インターフェイス”とは、頭で考えるだけであらゆる機械を瞬時に動かせる、という技術。

そんなできそこないのSF小説みたいな話あるわけないやろ?と思って観ていると、この番組では次々と恐ろしい現実が突きつけられていく。

その技術のからくりは、こういうことらしい。

これまでは、例えば腕を動かすための神経信号は腕の筋肉から読み取っていた。脳には数千億を超えるニューロンがひしめいており、それが複雑にネットワークを形成している。そんな所から、必要な情報だけを取り出すなどということは不可能だ、と考えられていたからだ。

ところが、ジョン・シェーピン教授(ニューヨーク州立大学:神経工学)は、脳から身体への指令に相当する電気信号を、脳から直接読み取ることに成功したのだ。

シェーピン教授が用いたのは、ブラシのような形をした16本の電極。これをネズミの脳の“腕を動かす”ことを司っている部分に直接突き刺した。実際には、そこでもおびただしい数のニューロンが複雑に電気信号をやり取りしているわけで、たった16本の電極でわかるわけがない、と思われたが、研究では驚くべき結果が出る。

シェーピン教授:「僅かな神経細胞の記録をとるだけで、8~9割の正確さをもってネズミの腕の動きが予想できたのです」

彼の実験系は、ネズミが前足でレバーを押すと、その時だけ檻の外にある蛇口が檻に入ってきて水を飲むことができる、というまずは単純なもの。ネズミに、レバーを押すと水が飲めることを「学習」させたところで、経路を変える。ネズミの脳に例の16本のブラシ状電極を差し込んでレバーを押すときの前足の動きを司る電気信号を取り出し解析する。次に、脳に“前足を動かす信号”が流れたときにコンピュータを介して蛇口が突き出るよう経路を組み、レバーと檻の外の蛇口を作動させていた経路を切断する。これで、ネズミは実質的には脳が“腕を動かそう”と思ったことで蛇口を作動させることができる状態になったわけです。

その後、実験をしていたシェーピン教授でさえ驚愕する事が起こる。

ネズミは、前足を動かすことなしに蛇口から水を飲んでいたのだ。つまり、脳で“前足を動かす”ことを考えただけで、自分の身体とは直接繋がっていない外の蛇口を(コンピュータを通じて)動かせるようになったということである。

この発見により、世界中でこの技術の開発競争が始まり、それが最近どんどん激化している。

サルを実験台にしての10年間の研究の後、アメリカ政府は人間でのこの技術の使用を初めて認めた。

マシュー・ネーゲル氏(25歳)は、頚椎を損傷し、首から下の身体をまったく動かせなくなった。

その彼が、パソコンや義手やTVを考えただけで自在に動かす映像は、かなり違和感を伴うものだった。なんか、サイコキネシスを見ているような感じでぞっとした。

彼の脳の腕を動かすことを司る部分には電極が埋め込まれており、コネクターを通じて外のコンピュータに繋がっている。そのコンピュータが、彼の脳の信号を読み取り、指令を出す。今では“手を動かそう”ではなく、カーソルを動かそうと考えただけでパソコンを自在に操作できるように脳が変化しているそうだ。そうすると同時に、TVのスイッチを入れてチャンネルを変えたりロボットの義手を動かしたり…。これは、ネットワークに接続すれば、そのロボット義手が世界のどこにあっても動かせるということを意味する。

これも実にSF的な技術だが、想像を膨らませると実に様々なことを可能にしてくれそう。深海や宇宙空間など、人間の行けない所での探査ロボットでの活用などがすぐに思いつく。

しかし、もし軍事利用されたら…とちょっと想像するだけで実に恐ろしいことになると予想される。

4/4につづく

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