代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

ポピュリズムと金権アリストクラシー

2016年12月02日 | 政治経済(国際)
 今年マスコミなどで飛び交った政治用語で、聞くたびに嫌悪感を抱くのが「ポピュリズム」という言葉だ。トランプには「右派ポピュリスト」、サンダースには「左派ポピュリスト」といったレッテルが貼られてきた。  トランプやサンダースなど、絶望的な状況に追いやられた人々の声を代弁した政策を掲げ、支持を集め、その政策を実行に移そうとすると、ただちにこのレッテル攻撃がされる。TPPを攻撃すると、ただちに「ポピュ . . . 本文を読む
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【近刊書紹介】『赤松小三郎ともう一つの明治維新 ―テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社)

2016年11月29日 | 赤松小三郎
「歴史の闇から救い出されたこの人物が、いま我々に明治維新の《再解釈》を迫っている。」佐々木 実(ジャーナリスト、新潮ドキュメント賞・大宅ノンフィクション賞受賞)  坂本龍馬に先駆けて議会政治を唱え、その先進性を西郷隆盛・大久保利通らが恐れ、ついに暗殺された赤松小三郎。これまで歴史の闇に葬られてきた。しかし、大政奉還150周年に向けて、歴史の真実に注目が集まっている。本書は、赤松の知られざる生涯を最新の研究成果とともに紹介し、幕末に彼の唱えた議会政治が現在の日本国憲法の理念と較べて何ら遜色のない内容であり、社会的支持も得ていた事実を明らかにする。 . . . 本文を読む
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真田丸 第47回「反撃」感想 

2016年11月27日 | 真田戦記 その深層
 大河ドラマ真田丸。先週、今週と見るのがつらくて、感想を書こうと思っても筆があまり進みません。あと三回だんだんつらくなって書けなくなるかも知れない・・・・。  阿茶の局の斉藤由貴さんの交渉力は、「敵ながらあっぱれ」としか言いようがありませんでした。家康サイドから見たら、最大の功労者は阿茶の局ですね。   何であのとき大坂方は、堀の埋め立ての条件なんか呑んでしまったのだろうと今思っても不思議で仕方 . . . 本文を読む
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追悼 フィデル・カストロ

2016年11月27日 | 政治経済(国際)
 現在の世界に生存している中で、「歴史上の英雄」という定義が該当した最後の人物が逝った。  トランプの米国がどうなっていくのか、見届けることができずに旅立つのは少々心残りだったかも知れない。しかし、いまは90年の疲れを癒してもらいたい。盟友のチェ・ゲバラが死してまさに50年が経とうとしている。カストロは、あの世でゲバラに報告すべきことは山のようにあるだろう。  第二次大戦後、旧植民地の独立と革命 . . . 本文を読む
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真田丸 こんなスピンオフドラマが観たい!

2016年11月18日 | 真田戦記 その深層
 来月の最終回を控え、来たる「真田丸ロス」におびえる視聴者も多いことでしょう。かつて大河ドラマ「新選組!」にスピンオフドラマ「土方歳三最後の一日」があったように、皆の願いが届けば、大河ドラマ真田丸にもスピンオフドラマがきっと製作されるに違いありません。できれば、たった一回なんてケチなこと言わず、5本でも10本でもスピンオフドラマをつくって欲しいものです(もちろん可能な限り同じキャストで)。そうすれ . . . 本文を読む
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真田丸 第45回「完封」感想

2016年11月13日 | 真田戦記 その深層
 ついに物語はクライマックス。  冒頭の福島正則と平野長奏と信之のシーンよかったです。これまで、徹底して小物に描かれてきた平野長奏までここにきて株を上げました。平野さん、なんだかんだと源次郎と長い付き合いですからね。登場人物たちを使い捨てにせず、最後まで描き切るところもじつにいい。  真田丸のオープンセットはどこに造られたのか。千葉県某所としか知らされておらず、極秘にされていましたが、オープニン . . . 本文を読む
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排外主義を生み出した者どもが排外主義を批判するとは笑止千万である

2016年11月09日 | 政治経済(国際)
 先ほどNHKのクローズアップ現代を観ていた。堤美果氏が「トランプが格差縮小策を実現できるか」とトランプに期待する発言をしていたことに対し、藤原帰一氏は「私は堤さんに反対です」とそれを言下に否定したうえで、「排外主義者が大統領になったことに戦慄する」と発言し、それこそトランプ顔負けで過激にアジッておられた。     私は同じフィリピン研究者として藤原氏も知っているが、最近の藤原氏の、TPPを推進し . . . 本文を読む
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トランプ大統領を歓迎する

2016年11月09日 | 政治経済(国際)
 イギリスのEU離脱に続き、またもや事前の世論調査を覆した。マスコミの世論調査などまったく当てにならないことが、浮彫になった。そりゃ「トランプに投票する人間は低学歴」なんて、さんざん選挙民をバカ扱いしながら、その同じマスコミが「トランプとヒラリー、どちらに投票しますか?」なんて聞いても、すなおに回答しないのも無理はない。  グローバル資本主義を礼賛し、ヒラリー以外に選択がないかのように煽り続けたマ . . . 本文を読む
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真田丸 第44回「築城」感想

2016年11月06日 | 真田戦記 その深層
 今週は先週に比べると、ちょっと感動が少なかったかも・・・・・。基本的なストーリーが前回の「軍議」と同じ流れだったので、新鮮味に欠けたのかもしれません。違うところは、前回は茶々に説得されて最後には折れてしまった秀頼が、今回は彼女たちにも逆らって自分の意志を貫き通し幸村の出丸建設を承認したところ。ただし、これは分かりやすすぎるストーリーだったので、前回の大野治長の「転向」のような意外性による感動とい . . . 本文を読む
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アメリカ大統領選 ―奇跡の大逆転なるか?

2016年11月05日 | 政治経済(国際)
 大統領選一か月前の記事で「さすがにトランプの逆転は難しいだろう」と書いたが、まさにサプライズ。FBIの捜査再開により、奇跡の大逆転もあり得る状況。1勝3敗からひっくり返したシカゴ・カブスもびっくりだ。  一つハッキリしていることがある。たとえヒラリーがかろうじて逃げ切ったとしても、4年の任期を全うすることはなく、すぐに退陣に追い込まれるだろう。  クリントン財団のスキャンダルも、リビアのカダフ . . . 本文を読む
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真田丸 第43回「軍議」感想

2016年10月30日 | 真田戦記 その深層
 真田丸第43回「軍議」。じつは告白しておきますと、合戦シーンにかけるお金がないから、城の中の評定のシーンに時間を使って長引かせるのかな~、などともチラっと思ったりしていたのですが、そう思った自分を反省しています。いや、面白かったのなんの。  45分間の一回分をほぼ軍議だけで使うという試み、過去の大河では先例がなかったのではないでしょうか。そのチャレンジングな試み、大成功だったと思います。  大 . . . 本文を読む
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真田丸 第41回「入城」第42回「味方」感想

2016年10月29日 | 真田戦記 その深層
 「真田丸」の感想をサボっていました。第41回および第42回の感想を簡潔に書いておきます。 第41回「入城」  真田幸村の九度山脱出は諸説あるので、一体どうするのだろうと興味あるところでした。村人を呼んで宴会を開いて、酔いつぶれたところで脱出するという従来からある説をベースにしつつ、じつは村長の長兵衛が脱出計画を先刻承知であり、浅野家の監視をわざと違う方向に誘導して、幸村の脱出を助けるというも . . . 本文を読む
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ドゥテルテ旋風:日本政府は後藤新平の麻薬漸禁策を伝えよ

2016年10月28日 | 政治経済(国際)
 フィリピンのドゥテルテ大統領が来日した。彼がやっている麻薬常習者の超法規的殺害は、もちろん法治国家においては許されてはならないことである。しかも、麻薬常習者のみならず、麻薬を吸引したこともない一般市民まで巻き添えになってフィリピン国家警察に殺されている。看過できる事態ではない。  ドゥテルテ大統領は安倍首相に対して南シナ海問題を、「法の支配の下」平和的に解決したいと言ったそうであるが、彼の口か . . . 本文を読む
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ヒラリーが大統領になれば世界大戦の危機は高まる

2016年10月14日 | 政治経済(国際)
シリア問題やイラク問題に関する限り、トランプの主張が正しい。当面、シリアとイラクの内戦を止めようと思えば、ロシアと提携してISをたたくのが最優先であろう。  アメリカの支援する反アサドのヌスラ戦線が、ISと何が違うのか私にはわからない。IS同様の過激なテロリスト・グループにしか見えない。違いがあるとすれば「親米のテロリスト」か「反米のテロリスト」かぐらいの違いであろう。かりにアメリカの軍事援助のもとに、ヌスラ戦線がアサド政権を倒してシリアを掌握したとして、アサドよりもまともな政権をつくるとも思えない。  アメリカがアサド政権を倒すために、「ヌスラ戦線」のようなテロリスト・グループに武器をばら撒かなければ、こんな戦争は起きていないし、ISも生まれていない。民間人が巻き込まれて犠牲になることもなかった。トランプの主張は正しい。  だいたいアフガニスタンやイラクでアメリカが空爆をして民間人にどれだけの死傷者が出ても、「付随的損害(Collateral Damage)」と呼んで涼しい顔をしているのに、アサド政権が空爆をしてアメリカが支援するテロリスト・グループが叩かれると、やれ「人道的危機だ」「戦争犯罪」だと騒ぎ立てる。こんなダブルスタンダードが許されてよいものだろうか? . . . 本文を読む
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真田丸 第40回「幸村」感想

2016年10月12日 | 真田戦記 その深層
 今回は片桐且元から事件の経緯を聞かされた信繁が、きりから背中を押され、大坂入城を決意、そして信繁から幸村に改名するまでが描かれました。  「幸」の字の由来は明らかでも、「村」の字はどこから来たの? という未解明の疑問に対して、三谷幸喜氏が出した回答は驚き。  信繁が自分にゆかりのある人物や地名などを紙に記し、それを一字一字切って壺の中に入れる。そして息子の大助にクジを引かせるという設定。なん . . . 本文を読む
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