代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

江戸が生んだ自発的な立憲主義(田中優子氏のコラム紹介)

2017年01月15日 | 赤松小三郎
 昨年末に出版されました拙著『赤松小三郎ともう一つの明治維新 -テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社)、東京新聞、信濃毎日新聞、しんぶん赤旗に続いて、今度は毎日新聞の1月11日の夕刊コラムで、著名な江戸文化研究者の田中優子先生(法政大学総長)が紹介してくださいました。感謝申し上げます。  記事の一部を以下に掲載させていただきます。   『毎日新聞』2017年1月11日(夕刊)  田中優子先生は . . . 本文を読む
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憲法と赤松小三郎としんぶん赤旗

2017年01月09日 | 赤松小三郎
拙著の中では、赤松小三郎の存在が維新史において無視されてきたのも、戦前の「皇国史観」も、戦後の歴史研究をリードしてきた共産党系の「講座派マルクス主義史観」も、ともに薩長中心の歪んだ明治維新神話を信仰してきたからだと批判しています。つまり明治維新の解釈が歪められてきた、その責任の一端は共産党にもあるのだと書いたのでした。それにも関わらず、しんぶん赤旗の一面のコラムで拙著が紹介されているのですから、書いた本人としては驚かないはずがありません。共産党系の歴史学者の中には、拙著を読めば怒る方も多かろうと思います。その拙著を評価した「しんぶん赤旗」には抗議が寄せられるかも知れません。これを機に共産党としても、従来の講座派理論に対する見なおしの動きを活発化させて下さることを、外野の人間として期待させていただきます。 . . . 本文を読む
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2017年新年のご挨拶 ―市場原理ではなく持続可能性こそ人類普遍の原理

2017年01月02日 | 政治経済(国際)
 新年あけましておめでとうございます。  2017年度元日、首都圏で読める新聞各紙を買い求め、その社説(産経は論説委員の主張)を読み比べてみた。ここ近年、どこの新聞の年頭社説もグローバル化やTPPを礼賛するステレオタイプな社説ばかりで、みな右へ倣え、まったく変わり映えしなかった。さすがにこの激動の時代、論調が各紙ごとに変化が出だしている。興味深いものがあった。論調に個性が出てきたのは良いことだと思 . . . 本文を読む
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真田丸 最終回 感想

2016年12月18日 | 真田戦記 その深層
 最終回は「無題」でした。大河ドラマ史上初のようです。タイトルは各自つけてくださいということでしたので、あれこれ考えてみました。「偃武」はどうでしょうか。  大坂の陣から400年にして、それをドラマで描く意味は、内戦の時代を終結させた最後の戦いを描くことで、250年の平和をもたらした「元和偃武」の意義をかみしめることだと思うのです。  これからの日本を考える上でも、異国の紛争には干渉せず、分権的で . . . 本文を読む
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真田丸 第49回「前夜」感想

2016年12月11日 | 真田戦記 その深層
 泣けた。  ただし、単に泣けるだけのドラマにしないのが三谷脚本。満を持して笑いの刺客が登場。その名も室賀久太夫。そうあの室賀正武さんの御子息。生き伸びて尾張侯・徳川義直の家臣になっていたところ、幸村に会おうと大坂城に向かう真田信伊・信之と数奇な再会を果たします。  いや驚いた。まさか室賀正武の生き延びていた息子が最終盤の第49回になって登場しようとは。室賀家のその後までドラマの中で描き切った脚 . . . 本文を読む
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真田丸の次の上田の武将の物語は手塚治虫のご先祖?

2016年12月11日 | 真田戦記 その深層
 先月、東京新聞に面白い記事が載っていましたのでシェアします。  大河ドラマ真田丸で盛り上がる信州上田。真田以外の上田の武将を主人公にした映画を作る構想が浮上しているという話です。その武将の名は、木曽義仲に仕えた平安末期の武将・手塚光盛。なんと、手塚治虫さんのご先祖。  手塚光盛は、倶利伽羅峠の合戦で活躍するなど、木曽義仲を支えて戦い続けた、『平家物語』にも登場する有名な武将です。  今回、手塚 . . . 本文を読む
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真田丸 第48回「引鉄」感想

2016年12月08日 | 真田戦記 その深層
 遅れてすいませんでした。真田丸第48回の感想を書いておきます。いよいよラスト3回のその1・・・・。  前回、NHKの公式サイトで、佐助がきりに告白して単身家康の命を狙う・・・・と予告されていたことから、さては、悲壮感漂うきりへの告白シーンが展開され、その後佐助は家康の命を狙うも失敗して・・・・・・という展開になるのかと予想してハラハラしていた次第です。  しかし、このドラマがそのような予定調和の . . . 本文を読む
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ポピュリズムと金権アリストクラシー

2016年12月02日 | 政治経済(国際)
 今年マスコミなどで飛び交った政治用語で、聞くたびに嫌悪感を抱くのが「ポピュリズム」という言葉だ。トランプには「右派ポピュリスト」、サンダースには「左派ポピュリスト」といったレッテルが貼られてきた。  トランプやサンダースなど、絶望的な状況に追いやられた人々の声を代弁した政策を掲げ、支持を集め、その政策を実行に移そうとすると、ただちにこのレッテル攻撃がされる。TPPを攻撃すると、ただちに「ポピュ . . . 本文を読む
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【近刊書紹介】『赤松小三郎ともう一つの明治維新 ―テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社)

2016年11月29日 | 赤松小三郎
「歴史の闇から救い出されたこの人物が、いま我々に明治維新の《再解釈》を迫っている。」佐々木 実(ジャーナリスト、新潮ドキュメント賞・大宅ノンフィクション賞受賞)  坂本龍馬に先駆けて議会政治を唱え、その先進性を西郷隆盛・大久保利通らが恐れ、ついに暗殺された赤松小三郎。これまで歴史の闇に葬られてきた。しかし、大政奉還150周年に向けて、歴史の真実に注目が集まっている。本書は、赤松の知られざる生涯を最新の研究成果とともに紹介し、幕末に彼の唱えた議会政治が現在の日本国憲法の理念と較べて何ら遜色のない内容であり、社会的支持も得ていた事実を明らかにする。 . . . 本文を読む
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真田丸 第47回「反撃」感想 

2016年11月27日 | 真田戦記 その深層
 大河ドラマ真田丸。先週、今週と見るのがつらくて、感想を書こうと思っても筆があまり進みません。あと三回だんだんつらくなって書けなくなるかも知れない・・・・。  阿茶の局の斉藤由貴さんの交渉力は、「敵ながらあっぱれ」としか言いようがありませんでした。家康サイドから見たら、最大の功労者は阿茶の局ですね。   何であのとき大坂方は、堀の埋め立ての条件なんか呑んでしまったのだろうと今思っても不思議で仕方 . . . 本文を読む
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追悼 フィデル・カストロ

2016年11月27日 | 政治経済(国際)
 現在の世界に生存している中で、「歴史上の英雄」という定義が該当した最後の人物が逝った。  トランプの米国がどうなっていくのか、見届けることができずに旅立つのは少々心残りだったかも知れない。しかし、いまは90年の疲れを癒してもらいたい。盟友のチェ・ゲバラが死してまさに50年が経とうとしている。カストロは、あの世でゲバラに報告すべきことは山のようにあるだろう。  第二次大戦後、旧植民地の独立と革命 . . . 本文を読む
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真田丸 こんなスピンオフドラマが観たい!

2016年11月18日 | 真田戦記 その深層
 来月の最終回を控え、来たる「真田丸ロス」におびえる視聴者も多いことでしょう。かつて大河ドラマ「新選組!」にスピンオフドラマ「土方歳三最後の一日」があったように、皆の願いが届けば、大河ドラマ真田丸にもスピンオフドラマがきっと製作されるに違いありません。できれば、たった一回なんてケチなこと言わず、5本でも10本でもスピンオフドラマをつくって欲しいものです(もちろん可能な限り同じキャストで)。そうすれ . . . 本文を読む
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真田丸 第45回「完封」感想

2016年11月13日 | 真田戦記 その深層
 ついに物語はクライマックス。  冒頭の福島正則と平野長奏と信之のシーンよかったです。これまで、徹底して小物に描かれてきた平野長奏までここにきて株を上げました。平野さん、なんだかんだと源次郎と長い付き合いですからね。登場人物たちを使い捨てにせず、最後まで描き切るところもじつにいい。  真田丸のオープンセットはどこに造られたのか。千葉県某所としか知らされておらず、極秘にされていましたが、オープニン . . . 本文を読む
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排外主義を生み出した者どもが排外主義を批判するとは笑止千万である

2016年11月09日 | 政治経済(国際)
 先ほどNHKのクローズアップ現代を観ていた。堤美果氏が「トランプが格差縮小策を実現できるか」とトランプに期待する発言をしていたことに対し、藤原帰一氏は「私は堤さんに反対です」とそれを言下に否定したうえで、「排外主義者が大統領になったことに戦慄する」と発言し、それこそトランプ顔負けで過激にアジッておられた。     私は同じフィリピン研究者として藤原氏も知っているが、最近の藤原氏の、TPPを推進し . . . 本文を読む
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トランプ大統領を歓迎する

2016年11月09日 | 政治経済(国際)
 イギリスのEU離脱に続き、またもや事前の世論調査を覆した。マスコミの世論調査などまったく当てにならないことが、浮彫になった。そりゃ「トランプに投票する人間は低学歴」なんて、さんざん選挙民をバカ扱いしながら、その同じマスコミが「トランプとヒラリー、どちらに投票しますか?」なんて聞いても、すなおに回答しないのも無理はない。  グローバル資本主義を礼賛し、ヒラリー以外に選択がないかのように煽り続けたマ . . . 本文を読む
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