代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

日本を辱める愛国者たち ―森友学園問題に寄せて

2017年02月18日 | 政治経済(日本)
 良識はあるようだ。安倍晋三首相は、森友学園への国有地不当廉価払下げ事件について、「私も妻も一切、認可、国有地払い下げに関係ない。…認可については大阪府に確かめて頂きたい。私や妻が関係していたとなれば、総理大臣も国会議員も辞める」と発言した。  私も同意する。この国有地詐取事件に安倍首相が関与していれば、総理のみならず国会議員辞職が妥当だと考える。  その上で首相が、この事件が議員辞職に相当する . . . 本文を読む
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アッキーよあなたまで! 国民の血税と資産の簒奪は長州閥の伝統

2017年02月17日 | 政治経済(日本)
現政権は支持しなくても、そのファーストレディだけは信頼し尊敬してきた。それなのに・・・・・。裏切られた気分である。アッキーが名誉校長を務め、「神道教育」を掲げる森友学園が、国有地を適正価格の1割で購入したというこの事件。国民の血税と資産を、政権が私物化して、仲良し縁故グループで分け合って、私腹を肥やしているという構図である。南スーダンの「戦闘」問題にしろ、この国有地払下げ問題にしろ、日本の世論がまともであれば、内閣総辞職に相当するスキャンダルだろう。権力を得ると、国家資産を私物化し始めるのは長州閥の伝統だ。明治以来の主な事件を振り返ろう。 . . . 本文を読む
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教科書から「鎖国」が消える、次は「幕府」を消そう

2017年02月17日 | 長州史観から日本を取り戻す
 文科省の学習指導要領で「鎖国」という言葉が消え、「幕府の対外政策」に改められるという。私は基本的に、指導要領も教科書検定も廃止すべきで、どのような学術用語を使うかも各教科書執筆者の自主的判断に任せるべきだとは思う。しかし、「鎖国」が明治時代の言説であり、学術的な判断として、使うべきでないという点に関しては、至極同意する。  「鎖国」も「士農工商の身分制度」も、明治の長薩藩閥政権が、江戸時代を暗 . . . 本文を読む
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テロより怖い ―決壊リスクのある全米2000基のダム 

2017年02月16日 | 治水と緑のダム
アメリカで決壊リスクのある危険な2000基弱のダムをすべて修復した場合、必要な予算は540億ドルに達し、現在の予算規模では修復に50年を要するという。その50年のあいだにさらに多くのダムが老朽化していく。その間に温暖化が進み、異常豪雨も増えるであろうことから、決壊の悪夢が現実化する危険性は高いだろう。ホワイトハウスは、国の安全保障を真剣に考えるのであれば、CIAなど有害無益なスパイ組織・テロ支援組織の予算を削って、ダム修復に予算を転用すべきである。 . . . 本文を読む
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文科省の選択 ―競争的補助金やめますか、それとも天下りやめますか?

2017年01月21日 | 学問・研究
私大に関しては、学生数に応じて補助金を均等配分していけば、余計な行政コストはかからないから、文科省職員の削減も可能になり、無駄な血税も浪費されなくなる。大方の国民にとって、そちらの方がよほど良いだろう。  文科省が、どうであっても大学の研究や教育に競争や創意工夫を促すためにも、競争的資金は必要だと強弁するのなら、もちろんその条件は大学への天下りの完全根絶である。競争的資金を管理する側が、受け入れる側である大学と何ら癒着関係がないことが保障されない限り、競争的資金の公正な配分など不可能であるからだ。 . . . 本文を読む
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江戸が生んだ自発的な立憲主義(田中優子氏のコラム紹介)

2017年01月15日 | 赤松小三郎
 昨年末に出版されました拙著『赤松小三郎ともう一つの明治維新 -テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社)、東京新聞、信濃毎日新聞、しんぶん赤旗に続いて、今度は毎日新聞の1月11日の夕刊コラムで、著名な江戸文化研究者の田中優子先生(法政大学総長)が紹介してくださいました。感謝申し上げます。  記事の一部を以下に掲載させていただきます。   『毎日新聞』2017年1月11日(夕刊)  田中優子先生は . . . 本文を読む
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憲法と赤松小三郎としんぶん赤旗

2017年01月09日 | 赤松小三郎
拙著の中では、赤松小三郎の存在が維新史において無視されてきたのも、戦前の「皇国史観」も、戦後の歴史研究をリードしてきた共産党系の「講座派マルクス主義史観」も、ともに薩長中心の歪んだ明治維新神話を信仰してきたからだと批判しています。つまり明治維新の解釈が歪められてきた、その責任の一端は共産党にもあるのだと書いたのでした。それにも関わらず、しんぶん赤旗の一面のコラムで拙著が紹介されているのですから、書いた本人としては驚かないはずがありません。共産党系の歴史学者の中には、拙著を読めば怒る方も多かろうと思います。その拙著を評価した「しんぶん赤旗」には抗議が寄せられるかも知れません。これを機に共産党としても、従来の講座派理論に対する見なおしの動きを活発化させて下さることを、外野の人間として期待させていただきます。 . . . 本文を読む
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2017年新年のご挨拶 ―市場原理ではなく持続可能性こそ人類普遍の原理

2017年01月02日 | 政治経済(国際)
 新年あけましておめでとうございます。  2017年度元日、首都圏で読める新聞各紙を買い求め、その社説(産経は論説委員の主張)を読み比べてみた。ここ近年、どこの新聞の年頭社説もグローバル化やTPPを礼賛するステレオタイプな社説ばかりで、みな右へ倣え、まったく変わり映えしなかった。さすがにこの激動の時代、論調が各紙ごとに変化が出だしている。興味深いものがあった。論調に個性が出てきたのは良いことだと思 . . . 本文を読む
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真田丸 最終回 感想

2016年12月18日 | 真田戦記 その深層
 最終回は「無題」でした。大河ドラマ史上初のようです。タイトルは各自つけてくださいということでしたので、あれこれ考えてみました。「偃武」はどうでしょうか。  大坂の陣から400年にして、それをドラマで描く意味は、内戦の時代を終結させた最後の戦いを描くことで、250年の平和をもたらした「元和偃武」の意義をかみしめることだと思うのです。  これからの日本を考える上でも、異国の紛争には干渉せず、分権的で . . . 本文を読む
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真田丸 第49回「前夜」感想

2016年12月11日 | 真田戦記 その深層
 泣けた。  ただし、単に泣けるだけのドラマにしないのが三谷脚本。満を持して笑いの刺客が登場。その名も室賀久太夫。そうあの室賀正武さんの御子息。生き伸びて尾張侯・徳川義直の家臣になっていたところ、幸村に会おうと大坂城に向かう真田信伊・信之と数奇な再会を果たします。  いや驚いた。まさか室賀正武の生き延びていた息子が最終盤の第49回になって登場しようとは。室賀家のその後までドラマの中で描き切った脚 . . . 本文を読む
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真田丸の次の上田の武将の物語は手塚治虫のご先祖?

2016年12月11日 | 真田戦記 その深層
 先月、東京新聞に面白い記事が載っていましたのでシェアします。  大河ドラマ真田丸で盛り上がる信州上田。真田以外の上田の武将を主人公にした映画を作る構想が浮上しているという話です。その武将の名は、木曽義仲に仕えた平安末期の武将・手塚光盛。なんと、手塚治虫さんのご先祖。  手塚光盛は、倶利伽羅峠の合戦で活躍するなど、木曽義仲を支えて戦い続けた、『平家物語』にも登場する有名な武将です。  今回、手塚 . . . 本文を読む
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真田丸 第48回「引鉄」感想

2016年12月08日 | 真田戦記 その深層
 遅れてすいませんでした。真田丸第48回の感想を書いておきます。いよいよラスト3回のその1・・・・。  前回、NHKの公式サイトで、佐助がきりに告白して単身家康の命を狙う・・・・と予告されていたことから、さては、悲壮感漂うきりへの告白シーンが展開され、その後佐助は家康の命を狙うも失敗して・・・・・・という展開になるのかと予想してハラハラしていた次第です。  しかし、このドラマがそのような予定調和の . . . 本文を読む
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ポピュリズムと金権アリストクラシー

2016年12月02日 | 政治経済(国際)
 今年マスコミなどで飛び交った政治用語で、聞くたびに嫌悪感を抱くのが「ポピュリズム」という言葉だ。トランプには「右派ポピュリスト」、サンダースには「左派ポピュリスト」といったレッテルが貼られてきた。  トランプやサンダースなど、絶望的な状況に追いやられた人々の声を代弁した政策を掲げ、支持を集め、その政策を実行に移そうとすると、ただちにこのレッテル攻撃がされる。TPPを攻撃すると、ただちに「ポピュ . . . 本文を読む
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【近刊書紹介】『赤松小三郎ともう一つの明治維新 ―テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社)

2016年11月29日 | 赤松小三郎
「歴史の闇から救い出されたこの人物が、いま我々に明治維新の《再解釈》を迫っている。」佐々木 実(ジャーナリスト、新潮ドキュメント賞・大宅ノンフィクション賞受賞)  坂本龍馬に先駆けて議会政治を唱え、その先進性を西郷隆盛・大久保利通らが恐れ、ついに暗殺された赤松小三郎。これまで歴史の闇に葬られてきた。しかし、大政奉還150周年に向けて、歴史の真実に注目が集まっている。本書は、赤松の知られざる生涯を最新の研究成果とともに紹介し、幕末に彼の唱えた議会政治が現在の日本国憲法の理念と較べて何ら遜色のない内容であり、社会的支持も得ていた事実を明らかにする。 . . . 本文を読む
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真田丸 第47回「反撃」感想 

2016年11月27日 | 真田戦記 その深層
 大河ドラマ真田丸。先週、今週と見るのがつらくて、感想を書こうと思っても筆があまり進みません。あと三回だんだんつらくなって書けなくなるかも知れない・・・・。  阿茶の局の斉藤由貴さんの交渉力は、「敵ながらあっぱれ」としか言いようがありませんでした。家康サイドから見たら、最大の功労者は阿茶の局ですね。   何であのとき大坂方は、堀の埋め立ての条件なんか呑んでしまったのだろうと今思っても不思議で仕方 . . . 本文を読む
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