原口総務相が、各省庁の裏金実態把握について、外務省だけでなく検察についても、その対象とするようにしたことが報道された。
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原口一博総務相は17日、総務省の行政評価機能強化に向けた検討会で「検察の裏金についても全部オープンにし、行政評価するよう(省内に)指示した。聖域なくやる」と述べ、検察庁を含む中央省庁の裏金問題の実態把握に乗り出す考えを示した。
ただ政府は1月末、検察庁の調査活動費は「適正に執行されており、調査の必要はない」として裏金の存在を否定する答弁書を閣議決定したばかりで、原口氏の発言との整合性が厳しく問われそう。検察へのけん制とも受け取られかねないだけに、波紋を広げそうだ。
原口氏は検討会後、記者団に「検察に裏金があるかどうかも含め、全省庁を対象に調査に着手する。新政権になり、今までのあかを全部落とさなければならない」と述べ、16日の政務三役会議で担当部局に実態調査を指示したことを明らかにした。
原口氏の指示を受け、同省は近く、調査対象となる裏金の定義や、調査対象期間などを検討する方針だ
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この調査をきっかけに、検察の裏金や不当逮捕についての報道がされるようになるのだろうか?あるいはまたしても都合の悪いことにはダンマリなのだろうか。
『告発!検察「裏ガネ作り」』三井環著
「口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」」
tanvool ( 会社員 ) 10/01/29 PM10 【】
>02年4月、最高検は大阪地検特捜部に命じて、検察の裏金づくりを内部告発していた三井環大阪高検公安部長を逮捕させた。
>容疑は、三井氏が購入したマンションの登録免許税を免れるため、住んでもいないマンションに住んでいるとした虚偽申請をした?職務上の必要がないのに暴力団関係者の前科調書を取り寄せたという、取るに足らないものだった。誰の目にも明らかな口封じ逮捕である。
>断言してもいいが、そのことを知らぬ検察関係者はいない。しかし、それを公然と口にする現職の検事や事務官もいない。組織を裏切れば、三井氏と同じ目に遭うのを知っているからだ。(225302 猛獣王Sさん)
この人物が書いた本がこれである → リンク
告発! 検察「裏ガネ作り」 三井 環 (著)
出版社: 光文社
出版日: 2003/5/7
ISBN-10: 4334973914
<目次>
1.前代未聞の口封じ逮捕
2.私の経歴
3.検察「裏ガネ作り」の実態
4.告発を決意した理由
5.クロをシロにした検察の大罪
6.異常な取り調べ
7.検察側の裁判戦術
8.初公判での闘い
9.幻の犯罪事実
10.私の「不徳の致すところ」
11.マスコミは正義の味方か
12.独居房で迎えた正月
13.暴かれた「謀略」の構図
14.崩れた検察側のシナリオ
15.「三井手記」の背景
リンク より
(本のムシ:飯田章氏リンクより)
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検察の裏ガネ作りは本当に行われてきたのか」という点だが、三井氏はこう書いている。少し長くなるが、問題の核心部分なので抜粋してみる。
『各地検に配分される調査活動費のすべてが裏ガネにまわり、そのほとんどが検事正の遊興飲食費に回されていたのだ。私は最初びっくりした。検察が裏でこんなこと(犯罪)をしていていいのかと思った。次席検事になって初めて裏ガネの実態を知った人は、誰でも懲と同じ旋問を持ったであろう。しかし当時はその簸問を誰に言うわけでもなく、組職に流され、次第に日常的な仕事として「裏帳簿」の決裁をするようになっていった。
この裏ガネを使えるのは、検事総長をはじめ、最高検次長、各高検の検事長、各地検の検事正ら検察上層部に限られる。
たとえば、某検事正の連日の飲食やゴルフを可能にしているのが、調活を流用した裏ガネなのだ。この裏ガネづくりに関与するのは、地検なら事務局長と公安事務課長ら、高検の場合は事務局次長(いない場合は事務局長)と公安事務課長らである。
手口は、まず検事正の指示で事務局長が架空の調査名目を考える。そして、架空の情報提供者を何十人何百人とつくりあげ、その架空情報提供者に対して情報料として1件3万~5万円を支払ったかたちにするのだ。(配布された予算に応じて情報提供者の人数を加減する)
会計課は公安事務課の申請どおりの金額を支出する。会計課から現金を受け取った公安事務課が、偽造領収書を作成して精算する。情報提供者は秘密に行動するというつくられた建前から、公園や喫茶店などで情報提供料を渡したことにするため、領収書にコーヒーのシミをつけたりする工作も必要になる。
むろんこれらは犯罪だ。虚偽公文書作成、同行便、横領、詐欺などの罪にあたる。ただ検察の犯罪を捜査する機関がどこにもないので、やりたい放題やっているわけだ。
高知地検の調活予算は前述のように年間約400万円で、私の在任中の3年間、増減はなかった。これはそのまま検事正のこづかいといってもいいカネだ。それでも足らずに、事務局長が別の方法でも裏ガネを総出することもあった。いちばんよく使っていたのがカラ出張だ。部下を架空出張させて出張費を不正支出し、遊興飲食代に拭していたのだ。これが年間200万円1300万円にはなったと思う。むろん、これも犯罪だ。
会計年度初めの4月上旬ころ、法務省から全国の地検、高検の調査活動費予算が示達される。庁の規模によって、たとえば中小地検で400万円から、東京地検では3000万円まで、一覧表にしたものが送付される。それがすべて1円残らず裏ガネに回るのだ。』
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その三井氏だが、2010年1月18日に刑期を満了し、静岡刑務所を出所した。
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三井環・元高検部長が出所 収賄罪1年3カ月ぶり(2010.1.18 11:30)
リンク
捜査情報漏洩(ろうえい)の見返りに元暴力団組員から接待を受けたとして収賄罪などに問われ、懲役1年8月などの刑が確定、服役していた三井環・元大阪高検公安部長(65)=懲戒免職=が18日、刑期を満了し、静岡刑務所を出所した。平成20年10月に収監されていた。
三井元部長は14年4月に大阪地検特捜部に逮捕される前、検察の調査活動費の不正流用について実名での告発を準備。一、二審で「口封じの立件で公訴権の乱用だ」と無罪を主張したが認められず、上告も退けられた。
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植草氏の逮捕の件もそうだが、自分たちに都合が悪いとなると、なりふりかまわず、罪をでっち上げてまで逮捕し、その後、マスコミが叩きまくって悪評を立て、その人物の社会生命を断ってしまう。非常に恐ろしいことである。
マスコミは、当初よりいかにも彼が悪人であるかのような報道ばかりを大々的に行って、検察の悪に関しては一切伝えることなく、権力者の手先として国民を洗脳してきたわけだ。
併せて参照:リンク