竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

★グリムと民間伝承研究会★第57回例会案内★東京外大・5月26日「クラバート伝説」について発表!

2013年05月11日 | 日記

 大型連休も終わり、新緑の季節となりました。
 皆さま、お元気でいらっしゃいますか。

 さて今回は、日本独文学会の春季大会に合わせて、
大会2日目午後にグリミンの例会を開催することになりました。

★今回は名古屋大学大学院でソルブ民族のクラバート伝説を対象に研究されている
伊藤 惟さんに「『ソルブのクラバート伝説』―民族アイデンティティと、他者性への
視線の表象―」と題してご発表いただくことになりました。

みなさん、オトフリート・プロイスラーによるドイツ児童文学の名作『クラバート』をご存知ですか?



宮崎駿さんもこの作家の影響を受けているようです。



「千と千尋の神隠し」もなんとなく「クラバート」によく似た物語の展開になっているのもわかる気がします。



2008年には『クラバート 闇の魔法学校』として映画化もされています。



ドイツでは当時、観客動員数が110万人を超えたそうです。
今でもDVDで見れますよ。

見習いとして少年クラバートが理不尽な親方のもとで魔法使いの修行を始め、
仲間の助けを借りて立ちはだかる強力な障害を乗り越えて自分の人生を歩き始めるという
ドイツのファンタジー小説です。

それでは、まずは発表者のコメントを載せましょう!

 【発表の概要】
ドイツの児童文学作家プロイスラーによる青少年小説 KRABATは、ラウジッツ地方に
居住する少数民族ソルブ人に伝わる良い魔法使い伝説『クラバート伝説』の一部を基にして構成された。
この伝説は19世紀を通して再話を繰り返され、内容の発展・拡大を繰り返し、20世紀には民族アイ
デンティティの形象として文学作品化もした。
本発表で焦点をあてるのは、本来の『クラバート伝説』の姿、ソルブ民族のいかなる視点がこの
魔法使いを生んだのかである。
この魔法使い伝説の機能を、ソルブ民族とドイツ民族との歴史的・宗教的な背景と、
文学研究としての伝説考察との双方からの視点で、「民族アイデンティティ」と「他者性」を
キーワードにしながら考察したい。

と、いうことで、研究会の案内です。

            記

●日時: 2013年5月26日(日)午後1時30分から(時間厳守)
     午後1時30分~4時 研究会(時間厳守)
     午後4時~5時 懇親会(大学近辺の喫茶店・自由参加)
●会場:
 東京外国語大学 府中キャンバス  研究講義棟2階 小講義室223
 (JR中央線、JR新宿駅から「武蔵境」駅のりかえ 西武多摩川線「多磨」 駅下車 徒歩5分)
 (京王電鉄「飛田給」駅北口より多磨駅行き京王バスにて約10分 「東京外国語大学前」下車)
 (〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1)
   府中キャンパスアクセスガイド
   

●内容:
 
★研究発表 午後1時半~
    伊藤 惟 (名古屋大学大学院 国際言語文化研究科 博士課程)
      『ソルブのクラバート伝説』―民族アイデンティティと、他者性への視線の表象―
     
●参加費 500円

■今後のグリミン例会予告■

★第58回例会:グリム・シンポジウム(予定)
 2013年度日本独文学会秋季研究発表会(北海道大学 9月28日~29日)において
   テーマ:グリム童話と伝承文学における父親像と母親像
   パネラー:野口芳子、竹原威滋、溝井裕一、山本まり子、金城=ハウプトマン朱美


  関西の方には、あいにく遠いですが、
どなたも大歓迎です。

ついでに、今後の学会情報も載せておきましょう!


■学会情報■

★日本独文学会2013年春季研究発表会 東京外国語大学 府中キャンバス 6月25日~26日
詳しくは詳しくは学会HP

★日本口承文芸学会  第37回大会 
 6月2日(土)深川江戸資料館
  公開講演 200歳を迎えたグリム童話―その現代における意義―  間宮史子
       哭きからウタへ―琉球と日本本土の葬送歌をめぐって 酒井正子
       江戸東京の民俗信仰                大島建彦
6月3日(日) 森下文化センター
  シンポジウム: 「口承文芸」「民俗」研究の可能性を問う―昭和初期からの照射
   パネラー:高木史人、菊池暁、土居浩、眞鍋昌賢、コメント:川村邦光 司会:高木史人
  詳しくは学会HP:学会HPサイト

★国際口承文芸学会 (ISFNR) 第16回大会
 2013年6月25日~30日 ビリニュス市(リトアニア共和国)
 ビリニュス大学 リトアニア民間文芸研究所
 総合テーマ:現代社会における口承文芸、その統一性と多様性
    詳しくは下記のサイトを参照:
   大会参加案内サイト
   大会プログラム
   学会HPサイト

★日本昔話学会 関西外国語大学 中宮キャンバス 7月6日(土)~7日(日)
  7日(日)シンポジウム: 昔話の継承
   パネラー:吉川沙代、中脇初代、石井正己、 司会:黄地百合子、竹原威滋


今日は、グリミンのお知らせでした。

ちなみに、久しぶりでホームページも更新しました。
みてくださいね。
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