前回のブログでは、「東大寺大仏縁起絵巻」をもとに絵本化された『生まれ変わり』について紹介しましたが、
今回も新刊紹介をいたしましょう!
鵜野祐介先生が、梅花女子大学の大学院の学生さんたちと翻訳された民話集『スコットランド民話集』です。
編著者は、スコットランドの伝承童謡集も出版しているモンゴメリー夫妻です。
鵜野先生は、モンゴメリー夫妻とお知り合いで、その娘さんが増補再版された本から訳されています。
継子譚、異界訪問譚、冒険譚、累積譚、愚者譚、巧智譚、動物葛藤譚など53話が収められています。
この本の副題にもなっている「世界の果ての井戸」の話を取り上げてみましょう。
グリム童話の「ホレおばさん」に似た話です。
継母の命令で娘が「世界の果ての井戸」に水を汲みに行く話です。
その井戸には、うろこに覆われた首だけの、三人の男がいて、
親切にその願いを聞き入れ、首を洗ってやると、
それぞれの男は、「十倍も美しい娘になる」
「ものを言うたびに、ルビー・ダイヤモンド・真珠が口からこぼれ落ちる」
「髪をくしけずるたびに、金や銀がいっぱい出てくる」
と約束してくれる。
継母は、自分の娘も「世界の果ての井戸」に行かせるが、
不親切なので、不幸な罰をうける話である。
ところで、「うろこに覆われた首だけの、三人の男」といえば、
何か思い出しませんか?
そう、宮崎駿の『千と千尋の神隠し』にも出てましたよね。
あの映画には、「世界の水にかかわる妖怪」がちりばめていましたよね。
ちょっと、脱線しました。元に戻しましょう。
鵜野先生は、稲田浩二先生と『世界昔話ハンドブック』(三省堂)を編纂されておられ、
世界の民話比較学にも明るく、巻末の解説も大いに役立ちます。
ナーミンのみなさま
小梅文庫のみなま、
そして日本の語りに関心のあるみなさま、
スコットランドにおいてストーリーテラーの「語りの古典」になっている本書からも
好きなおはなしを選んで、子どもたちに語ってみませんか!
今回も新刊紹介をいたしましょう!
鵜野祐介先生が、梅花女子大学の大学院の学生さんたちと翻訳された民話集『スコットランド民話集』です。
編著者は、スコットランドの伝承童謡集も出版しているモンゴメリー夫妻です。
鵜野先生は、モンゴメリー夫妻とお知り合いで、その娘さんが増補再版された本から訳されています。
継子譚、異界訪問譚、冒険譚、累積譚、愚者譚、巧智譚、動物葛藤譚など53話が収められています。
この本の副題にもなっている「世界の果ての井戸」の話を取り上げてみましょう。
グリム童話の「ホレおばさん」に似た話です。
継母の命令で娘が「世界の果ての井戸」に水を汲みに行く話です。
その井戸には、うろこに覆われた首だけの、三人の男がいて、
親切にその願いを聞き入れ、首を洗ってやると、
それぞれの男は、「十倍も美しい娘になる」
「ものを言うたびに、ルビー・ダイヤモンド・真珠が口からこぼれ落ちる」
「髪をくしけずるたびに、金や銀がいっぱい出てくる」
と約束してくれる。
継母は、自分の娘も「世界の果ての井戸」に行かせるが、
不親切なので、不幸な罰をうける話である。
ところで、「うろこに覆われた首だけの、三人の男」といえば、
何か思い出しませんか?
そう、宮崎駿の『千と千尋の神隠し』にも出てましたよね。
あの映画には、「世界の水にかかわる妖怪」がちりばめていましたよね。
ちょっと、脱線しました。元に戻しましょう。
鵜野先生は、稲田浩二先生と『世界昔話ハンドブック』(三省堂)を編纂されておられ、
世界の民話比較学にも明るく、巻末の解説も大いに役立ちます。
ナーミンのみなさま
小梅文庫のみなま、
そして日本の語りに関心のあるみなさま、
スコットランドにおいてストーリーテラーの「語りの古典」になっている本書からも
好きなおはなしを選んで、子どもたちに語ってみませんか!
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