竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

講演と語り:昔話は残酷か?―『三匹の子ぶた』の絵本をめぐって 4月22日 JR奈良のボラフォセンター

2016年04月09日 | 民話
今日のブログは、奈良の民話を語りつぐ会(ナーミン)主催の 「講演と語り」の案内です。

テーマは、 「 昔 話 は 残 酷 か ? ― 『三匹の子ぶた』の絵本をめぐって」です。


ジェイコブス版(絵・いもと ようこ)金の星社刊より

イギリスの昔話ジェイコブス版「三匹の子ぶた」では、藁の家、木の家に住む兄さん豚は、
狼に食べられてしまうが、レンガの家に住む弟の豚は、煙突から鍋に落ちてきた狼を煮て食べてしまう。



ディズニー版絵本より

ところが、ディズニー版では、兄さん豚は、弟の住むレンガの家に逃れる。
煙突から鍋に落ちた狼は湯の熱さに悲鳴を上げて逃げていく。


本来「喰うか喰われるかの物語」が、「仲間同士が助け合う物語」(ないしは「仲良しごっこの物語)に変化している。
それでいいのだろうか? 昔話は元来、子どもの生きる力をつけさせるものである。
残酷だからと、むやみに変えていいのだろうか?

絵本の読み聞かせや語りの実践をされている方、孫や子に昔話を語ってみたいという方々、
この問題を一緒に考えてみましょう!
それではお話のはじまり、はじまり。「むかーし、あるところに...」

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◇ 日時:4月22日(金) 15:00~16:30

◇ 会場: ボランティア インフォメーションセンター
(JR 奈良駅西口より南へ徒歩約 4 分)

◇ 講師:奈良教育大学名誉教授 竹原 威滋

◇ 語り:石井啓子(ジェイコブスの民話石井桃子訳『三匹の子ぶた』)

◇ 朗読:吉本京(ラング童話・みどりいろの童話集『三匹の子ぶた』)

【対象】一般市民、お話・メルヘンに関心のある方々

【申込】不要 ※ 先着50名 【参加費】無料

【問合わせ先】奈良の民話を語りつぐ会 事務局 小西雅子(電話 090・9992・6815)

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下記の案内パンフもご覧くださいね:
講演とお話「三匹の子ぶた」

今日は、講演とお話「昔話は残酷か ? ― 『三匹の子ぶた』の絵本をめぐって」をめぐる話題でした。

我が家のある生駒・あすか野の桜も満開、
早や、新緑の候となります。

では、みなさま、来週末にまたブログでお会いしましょう!


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