毎日、暑いですね!
今日はローカルな村の英雄「五郎宗」の話を紹介しよう!
この話を聞いて、暑さを吹き飛ばそう!?
東吉野村にはこんな力持ちがいたそうですよ!
五郎宗の竹百本
むかし、平野に、田中五郎宗いう男がおってん。
この辺の人は、だれもかれも力が強いのに、
五郎宗だけは、若いときから力が弱かってんて。
それで、(わしもひとつ、もうちょっと力強うならなあかん)
と思うて、高見山へ日参して、願かけしたそうや。
五郎宗は毎日、竹一本ずつ持って高見山へ登っていってん。
百日目の満願の時、竹が百本になった。
ほしたら、最初の日は一本の竹でも重かったのが、
百日目には百本の竹たばねて、持つことができてんと。
五郎宗は、その百本の竹を、ぐっと背たろうて帰ってきたところが、
足が地面へめり込んで歩けへん。力もあるし、
竹も重いし。ほんで、これではいかんと思うて引き返して、
「時と場合によって、その、敵の倍の力を授けてください。
その間では、もう力いりません」
て、高見山にお願いして、帰ってきたそうや。
それから、五郎宗の活躍が始まるわけや。
原話:竹原威滋・丸山顕徳編『東吉野の民話』
語り手:上野善一(東吉野村平野)
再話:村上郁 不許転載
今日はローカルな村の英雄「五郎宗」の話を紹介しよう!
この話を聞いて、暑さを吹き飛ばそう!?
東吉野村にはこんな力持ちがいたそうですよ!
五郎宗の竹百本
むかし、平野に、田中五郎宗いう男がおってん。
この辺の人は、だれもかれも力が強いのに、
五郎宗だけは、若いときから力が弱かってんて。
それで、(わしもひとつ、もうちょっと力強うならなあかん)
と思うて、高見山へ日参して、願かけしたそうや。
五郎宗は毎日、竹一本ずつ持って高見山へ登っていってん。
百日目の満願の時、竹が百本になった。
ほしたら、最初の日は一本の竹でも重かったのが、
百日目には百本の竹たばねて、持つことができてんと。
五郎宗は、その百本の竹を、ぐっと背たろうて帰ってきたところが、
足が地面へめり込んで歩けへん。力もあるし、
竹も重いし。ほんで、これではいかんと思うて引き返して、
「時と場合によって、その、敵の倍の力を授けてください。
その間では、もう力いりません」
て、高見山にお願いして、帰ってきたそうや。
それから、五郎宗の活躍が始まるわけや。
原話:竹原威滋・丸山顕徳編『東吉野の民話』
語り手:上野善一(東吉野村平野)
再話:村上郁 不許転載
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