えぬ日和

日々雑記。第二、第四土曜更新を守っているつもり。コラムを書き散らしています。

画像と内容は関係ありません

2008年09月11日 | 雑記
何のつもりで描いたのかよくわからないものがでてきました。
「真・三国無双」の小喬らしいです。モデルは4バージョンの。
途中で写真が切れちゃってますが扇子ではなくギター持ってる模様。
いえい。

ここ数日は萩尾聖都の作品をいくつか読み漁ってダウンしてました。
「ポーの一族」「恐るべき子供達」「11月のギムナジウム」(いずれも
白泉社文庫より)、どれもすさまじくてエネルギーが吸い取られました。
皆が名作と言う「ポー」は、個人的にそれほど面白いものではないな、と
思いますが、やっぱりすさまじい天才の生み出した作品であることは
よーくわかりました。
エドガーの表情を追い続けるだけでも、眉のちょっとした線の変化や
目に非常に気を使って書かれてるだけではなく、もう雰囲気全部が
異彩。
ラスト(未読の方すみません)の落下シーンの時間の止め方に
ぞくっとしながら読み通しました。

個人的には少年(彼女の描く少年はそこまで「美・少・年」の強調が
少ない気がする)ものよりSFの方がすきなのですが、どれも
やっぱりこのヒトの話の創り方は異常ですね。完成されすぎてる。
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「コレラの時代の愛」追記

2008年09月09日 | 雑記
映画に触発されて「コレラの時代の愛」
(ガルシア=マルケス著 木村栄一訳 新潮社)
を読み出しました。
まだ読み終わってないのですがもう止まらない。
ガルシア=マルケスの作品については以前書いたと思いますが、
このヒトは短編より長編の方が読みいいのかな、と思いました。

読み途中で気になった点をいくつかあげますと、
映画では「Womens」=「女たち」となっていた部分が、
木村栄一の訳だと「彼女たち」にされていたトコロです。
是は何かと言うと、主人公フロレンティーノが、自分のあさった女たち
の記録をつけているのですが、そのタイトルとしてフロレンティーノ自身が
つけたタイトルなのですが。

「女たち」だと彼が彼女達をどういうものとしてみなしていたかがひどく
分かりやすいのですが、
「彼女たち」だと、想いの行き所がまた複雑になるのかな。
「女」という言い方よりも、抱いた相手一人ひとりへの執着に濃淡が出てくる
気がするのです。

フロレンティーノと言う人間の性格が、原作を通読しただけのものと、
通読した上でさらに解釈を加えた映画の中で少し違っていて、それも
面白く読めました。

ちゃんと通読したら、コラムをかきます。
あと左のヒトは「落下の王国」の主役のつもりです。ご容赦!
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壮大な同人ワークス

2008年09月08日 | 映画
『落下の王国』:監督 ターセム 2006年/118分

・監督ターセムは、2000年に「ザ・セル」で話題をさらった
インド出身の人間で、GOOGLY FILMの経営者でもある。
そんな彼が私財を投じてつくったのが「落下の王国」だ。
互いに落下の結果の怪我で、同じ病院に入った少女と青年。
少女の気を惹いていうことを聞かせるために青年の語る物語世界と、
現実を行き来しながら映画は進んでゆく。

とにかく彼のやりたいこと全開な映画である。けれど、ひとりよがりな
快楽でありながら、彼の平面図―スクリーンを一枚のキャンパスと
みなした場合―への美意識に翻弄されてそういうことは見えなくなる。

たとえば途中、物語の6人の戦士達があっちこっちを旅するカットでは、
諸々の世界の名所が、たった数秒の感覚でつぎつぎ切り替わるのだが、
その一瞬でも万里の長城は、城を境に完璧な空と大地が二つに
分かれていて画として完成されているし、
現実の世界である病院で、主人公アレクサンドリアが夜、一人で廊下に立つ
場面も、明かりをやわらかくして影が必要以上に、夜の暗さ以上に
濃くならないように加減している。そうした画のひとつひとつに、
石岡瑛子のわかりやすい服がぴったりとはまるのがすごい。

ただ、アレクサンドリア役のカティンカと青年リー・ペイスのやりとりは、
もう少しシーンがあっても良かったかもしれない。
カティンカは美少女ではないが、声が反則気味にかわいくて、
「お話して」から「殺さないで」まで全部、コロコロした鈴みたい声をしている。
加えてブルーの瞳はまっすぐな光を宿していて、このコが演技をしていない
分余計に惹き付けられるのだ。後半になればなるほど可愛くなる。
でも二人の心理とか絡みをしっかり書いてしまうと、それはその時点で
また別の物語になってしまうからしかたないのだろう。
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雨まみれで

2008年09月07日 | 雑記
夕暮れに降るどしゃ降りを『ゲリラライブ』というそうで。
昨日会った友人達から聞いて、なるほど、と思いました。

外に出るのは嫌ですが、
どしゃ降りの日にぼんやりするのはなんとも、
気持ちの良いものです。
雷鳴も「あ、落ちたな」と、雨音の一部で、
だるい体に雨がしみこんでくるような、微妙な心持に
なるのが楽しみなのです。

あんまり寝てばかりいてもしかたないので、
下書きを仕上げることにしました。
デザインのセンスがないのはご愛嬌です。
気が向けば近日中に出来上がると思います。
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51年9ヶ月と4日あいしてる

2008年09月04日 | 映画
そんなにたいそれたコトではないのですが、
何かを批評する「コラム」というカタチで文を
書く事と、ブログでこうして書き綴ってゆく時の
カタチというのは違うわけでして。

ちょっと書きづらいなぁ、と思い、
今後は、何かを批評する、レビューのときは文体を変えます。
ややこしくなると思いますがすみません。


『コレラの時代の愛』
:ガルシア=マルケス原作 マイク=ニューウェル監督 
渋谷Bunkamura LE CINEMAにて9/5まで上映中

:ひたすらに50年以上の歳月一人の女性を思い続ける男の姿に、
別れた恋人の細い横顔を思い出した。けれど、彼には、
ただ恋人を思い出さないために、想いに負けないように、
622人もの女をとっかえひっかえしてセックスにおぼれる情熱は
ないだろう。きっと。

フロレンティーノ=アリーサという人物の、思い煩いの半生を
描く『コレラの時代の愛』の137分はあっという間に過ぎた。
一人の女を51年9ヶ月と4日待ち続けた男、フロレンティーノの老体から
愛される女フェルミーノの罵声で始まりの一幕は上がる。
二人の関係は長い。なんたって51年。
その51年分を、メイクの力で一人の俳優が通して演じているのだが、
フェルミーノを演じるジョヴァンナ=メッツォジョルノも、
フロレンティーノを演じるハビエル=バルデムも、
老境に差し掛かるにつれどんどん可愛くなってゆくのがにくらしい。
特に622人にもてる弱弱しい魅力を、年老いるその時までにおわす
ハビエルの演技力はすばらしいのひとこと。
どの時代のフロレンティーノでも、人を見るときに
下から見上げるまなざし、その自信のなさがたまらなくなるのだ。

ぎゅっと手すりを握って2時間17分、決して長くはない。一見あれ!
コメント (3)
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まかろに

2008年09月02日 | 雑記
北海道編つづき。今日で終わるはずです。

(一日目は晩について何もなかったので旭川は二日目なのです)
三日目はのんびり出発して、10年ぶりに会った叔父の車で
イトコご用達の乗馬クラブにいきました。

車でぬかるみに突撃したらミニチュアホースが出迎えてくれて
一瞬ぎくっとしましたが、坂をのぼったログハウスの前には
しっかり大きいコがつながれていてほっとしました。
栗毛と薄い鹿毛の二頭に、一回り大きい鹿の子色のコが
柵につながれて食事中でした。

鹿毛の、たてがみが金色のテリー君にがんばってよじ登って
いると、既に隣のコに跨っていたイトコがトレーナー(というのでしょうか)
の、テンガロンハットの女性と話していました。

テンガロンさん:「サリー、メリーはどう?」
イトコ:「あー、メリーだとひつじっぽいすね」
なめくじうさぎ:「(馬の話か・・・姉ちゃんの乗ってる馬かな?)」
イトコ:「グレイスってどうですか」
テンガロンさん:「あー、グレイス!グレイスがいいよ!」
イトコ:「(私のほうを向き)じゃ、なめ子=グレイスね」
なめ:「・・・・は?」

私の名づけの儀式でした。

メリーになりかけたなめ:「グレイス・・・ですか」
テンガロンさん:「ここではウェスタンネームで呼び合うので、
(イトコを指し)彼女はメリー、私は、ジミー保安官です。
今日一日よろしく!」
グレイスになったなめ:「よろしくおねがいします」

てっきり乗馬と聞いて、手綱を引いてもらうのかと思いきや

ジミー保安官:「じゃ、手綱握ってください」
グレイス:「おお!?!」

ここはウェスタン式なので、自分で馬を操る練習がしょっぱなから
出来るところなのでした。
馬の操作方法をひとしきり教わり、サリーの後について柵に囲まれた
練習場へ。(サリーの馬は「クインシー」という名でした)
ジミー保安官を引っ掛けそうになりながら手綱を腕ごとひっぱって、
テリー君を走らせたのです。

並足~駆け足の練習、がっくんがっくん上下にゆれて

ものすごくたのしい。

柵の中で五周走って満足。
保安官から「初心者で五周走るのはスゴイ」
と褒められしあわせ。

しかし翌日、背筋と股関節の筋肉痛に見舞われ老人のように
車から出入りする羽目になりました。
飛行機でも痛かったよ。ほんと。

でもたのしかった。
また行きたいものです。馬に乗りに(おい
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ぷち列車の旅

2008年09月01日 | 雑記
昨日の北海道日記の続きです。

旭川動物園を出た後は、ラベンダー畑で有名な富良野へ
そのまま向かいました。

余談ですが、北海道ではまだSUICAつかえないのですね。
久々の茶色いキップ。

で、美瑛から富良野間を走る列車が、写真のノロッコ列車なのです。
ディーゼル車なのか煙を頭から吐きながら、貨物列車のような
客車を四台つなげた列車が、JRの変哲のないコンクリートの駅に
滑り込んでくるのです。
座りながら窓辺にはりついて外を見られるステキな車両でした。
中には石炭ストーブがあって、冬場にはこれで車両を暖めるよう。
目覚まし時計に煙突をつなげたような形をしていました。

窓はどれもほぼ全開で、「ノロッコ」の名前の割にはケッコーな
スピードで運行していて風がやたら顔にあたりました。
でも気持ちいい。
山の空気です。
北海道はほぼ曇天でしたが関東のようなどしゃぶりに見舞われる
ことはありませんでした。

ラベンダー畑はさすがに季節が過ぎていたのですが、温室の
ラベンダーはまだ元気でした。
花はもうないけれど、駅に降りた時からラベンダーの匂いが漂って、
施設にはいるともっとラベンダーが強く香るところは「ラベンダー畑」
でした。

時間の都合でゆっくり回れなかったのですが、ラベンダーオイルや
香水作りを見学できたり、ちょっとした農協というとまた口が全開に
悪くなるのですが、こじんまりしていてちょうどいいかな、と。

あとラベンダーソフト、たべました。
色も匂いもまんま「ラベンダー」なのですが、
地のクリームがやたらに濃くておいしい。
ラベンダーラムネにも挑戦したかったのですが、身体が冷えて
やめておきました。
降り始めた雨の中、またノロッコに乗って今度は旭川まで直行し、
札幌に戻りました。

もう少し続きます。
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