えぬ日和

日々雑記。第二、第四土曜更新を守っているつもり。コラムを書き散らしています。

「コレラの時代の愛」追記

2008年09月09日 | 雑記
映画に触発されて「コレラの時代の愛」
(ガルシア=マルケス著 木村栄一訳 新潮社)
を読み出しました。
まだ読み終わってないのですがもう止まらない。
ガルシア=マルケスの作品については以前書いたと思いますが、
このヒトは短編より長編の方が読みいいのかな、と思いました。

読み途中で気になった点をいくつかあげますと、
映画では「Womens」=「女たち」となっていた部分が、
木村栄一の訳だと「彼女たち」にされていたトコロです。
是は何かと言うと、主人公フロレンティーノが、自分のあさった女たち
の記録をつけているのですが、そのタイトルとしてフロレンティーノ自身が
つけたタイトルなのですが。

「女たち」だと彼が彼女達をどういうものとしてみなしていたかがひどく
分かりやすいのですが、
「彼女たち」だと、想いの行き所がまた複雑になるのかな。
「女」という言い方よりも、抱いた相手一人ひとりへの執着に濃淡が出てくる
気がするのです。

フロレンティーノと言う人間の性格が、原作を通読しただけのものと、
通読した上でさらに解釈を加えた映画の中で少し違っていて、それも
面白く読めました。

ちゃんと通読したら、コラムをかきます。
あと左のヒトは「落下の王国」の主役のつもりです。ご容赦!
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