先にチューナーを修理してあげた方からこれでエアチェックしたというカセットテープが送られて来たが、あいにくと音質をちゃんと確認出来るデッキが無いので、今後の為にとオークションでジャンク扱いの安い商品を落札した。
ナカミチのBX-125というもので、届いて動作させると、キャプスタンは回るもののリールが回っていないのでテープが巻きとれず飛び出してしまう。メカ部分を分解してリールモーターのアイドラー部分を清浄する。ついでにキャプスタンモーターのフライホイールとそのベルトも汚れていたので清浄する。
テープを入れて動作確認すると今度はちゃんと巻き取れて音も出た。
出力レベル調整ボリュームはかなりのガリオームだが、交換が大変なので、鳴る位置に固定とした。
再生は、問題無さそうなので、録音を試して見た。
10分位録音してみると左右で2.5~3dBの差が出るので、入力レベル調整用のスライドボリュームをその分ずらして録音することにした。
120分テープ(後で説明書を見ると120分用は推奨していない様だ)を留守録音させたのだが途中で止まっていた。
何回繰り返しても、やはり途中で止まるし、止まる際にヘッドがガチャガチャと上下を繰り返す。テープも飛び出してしまう。内部基板を見てみると、過熱している抵抗やトランジスタが有ったので、トランジスタについては手持ちの類似品に交換してみたが変わらず、かえって悪化して、全然動作しなくなってしまった。
操作ボタンに点灯するLEDも点き方がおかしい。モーターコントロールしているCPUがおかしいのかも知れない。これ以上は修理不能なので、本当のジャンクとなった。1000円ちょっとなので諦めも付くのだが。のちのち部品取りには使えるかも知れない。
しかし、トラブルシュートは楽しめた(負け惜しみ?)。
分解して感じたのだが、ナカミチのデッキはモールドを含め筐体が華奢(きゃしゃ)に出来ている。基板も斜めに付いていたり。
中/高級機を作っているメーカーなのだが、どういうポリシーなのか判らないところだ(倒産/買収の原因にも?)。
以前カーオーディオ用のCDデッキの修理も挑戦したのだが、これもダメだった。
これを機に、ナカミチのジャンクには注意することにしたい。
ナカミチのサービスマニュアルはanalogstereo.com からダウンロード出来るものも有る。型番は違っても回路図は参考になる場合が有る。