ゴールデンウイークは高校時代(能代工業高校機械科)の同級会(といっても親しい友人8名)を行うという連絡があったので帰省した。
前回1月30日に初めて伺った、近くの「ギャラリーテレサ」にまた行ってみた。本来は休日だったが、今シーズン活躍したストーブの後片付けというので田村さんがいらした。
ジャズのレコードを聴きながら、美味しいコーヒーを頂いた。
私からは、持参した、安価な中華製3極管のヘッドホンアンプ、新型3極管のヘッドホンアンプ、ブルートゥースのJBL防水スピーカーを披露した。
帰りに修理の依頼を受けた。
LITE-AUDIO製のDAC-AHというDACだが、CDを再生すると発振音が聞こえる様になったというもの。
持ち帰れば、再現するだろうと、実際の音は聞かなかった。
ところが持ち帰って自分のMarantz製CD/DVDプレーヤーに接続(光ケーブルが無かったので、取り敢えず同軸で)してみると特に問題なく再生出来る(映像DVDでは雑音、SACDでは無音となるが)。
無音時の出力波形をオシロで観測してみたが、発振波形は見られない。但し、クロックらしいのヒゲが少し気になるが。
翌日、光ケーブルを購入して接続してみたが、これも問題無かった。切り替えはトグルスイッチで行っている。
CDプレーヤー側に問題(CDでも古いコピーガード対応の物は雑音の可能性がある)があるかもしれないが、取り敢えず可能性のある部品は交換してみることにした。
このDACは、DAC-ICにTDA1543×8パラ、DAI-ICにCS8414が使われている。
同軸と光の切り替えはリレー(NEC製)で行われておりスイッチを光側にした時にONになる様になっている。
パナソニック製の互換品(リードがSMDタイプなので曲げて差し込む)が有ったので交換する。
電解コンデンサはSANYO製の国産品が使われているが、ニチコン製に一応全て交換した。
DAC回路電源の三端子レギュレータのフィンが結構熱くなるので、手持ちの小型フィンを導電性接着剤で追加する。
OP-AMP用の三端子レギュレータは負荷が軽いのでフィンは付いていないが、一応スペースがあるので追加する。
【安価なDACも試す】
192kBps/24bitまで対応しているFosmon DAC デジタル(光&同軸)→アナログ(RCA)+3.5mmジャック オーディオ変換器 を入手。
メタル、同軸共に問題無く再生するが、DAC-AHより音が軽い?感じがする。
分解してみるとDAIにMS8416T、DACに344C、音声出力にはNJM4558Dが使われている。
RCA出力は問題無いが、ヘッドホン端子にヘッドホンを差し込んで聞いてみると低音が出ていない。
回路を書いてみると、RCAとヘッドホンは同じ回路に接続されており、ヘッドホンを差し込むとRCA出力が切れる様になっている。カップリングコンデンサがLCRメーターによると2.2uHと小さい。
RCAの場合にはアンプ側の入力インピーダンスが10~50kΩと高いことから、この容量でも周波数特性はフラットとなるが16~32Ω程度のヘッドホンだと、低音でインピーダンスが大きくなり減衰することになる。従って、ヘッドホン用には使い物にならない。
LCRメーターで100Hz:110~125Ω、1kHz~100kHz:4.4~4.7Ωだった。
無音時の雑音をモニターしたところクロックのヒゲは見られない。雑音レベルはDAC-AHより少し多かった。