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トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

絶縁抵抗計の修理

2019-09-20 14:39:39 | 測定器

 業務用ラジコンを修理してあげた方から、絶縁抵抗計も修理出来ないかと相談があった。
被測定物を短絡しても、全てのレンジでメーターが殆ど振れないという症状。BATT-CHECKではOK
測定器なので、修理出来たとしても測定値は保証出来ないがと返信したが、それは問題無いので、取り敢えず診てもらえないかとのことで、送ってもらうことにした。
KYORITSU製MODEL:3311というもので、絶縁抵抗は100/250/500/1000Vの4レンジとAC600Vの電圧測定レンジがある。
分解してみたが、DC/DC-CONVの高圧発生部分の電圧が出ていない。
後で気が付いたのだが、プローブを差し込まないと電圧が出ない回路になっている。(プローブが4ピンになっており、+-の他にジャンパーピンで回路をON/OFFしている)
ドライブ用のトランジスタを交換してみたが、不良にはなっていない。
昇圧トランスの二次側抵抗を測定すると無限大で断線している様だ。
諦めかけて、返送する連絡をしたが、トランスの端子リード接続部絶縁を剥がしてテスターで測定すると、導通する部分があるので、これと端子をリード線で中継してやると、高圧電圧が出る様になった。
スイッチング周波数は約20kHzだった。
1000Vレンジだけはすこしオーバーするが100/250/500Vレンジは0Ωと一致したので使えそうだ。
シリコン接着剤で接続部を固定する。

コメント
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